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◆
駄菓子屋『きらく屋』の軒先に構えた、「飴屋さん」。
どんぐり飴から特大ロリポップまで、色も種類も様々な飴が並べられている。
「こんにちはー」
「あら、御剣君。いらっしゃいませ」
やってきた
御剣 刀
を、寝子高制服の上にエプロンという出で立ちの
折口 ゆづき
が出迎える。
「飴細工ってあるかな? 猫のが欲しいんだけど。」
はい、それなら――とゆづきが示す先には、ずらりならんだ棒付き飴細工。
漫画アニメで見慣れたキャラクターのものは勿論、オリジナルの色々な猫の顔、肉球、姿を模したものまで様々だ。
「こりゃすごい。……じゃあ、これ」
そういって、刀が手に取ったのは丸まった一匹の猫を模した飴細工。こたつの上の猫を思わせる一品だ。
「包みますか?」
「いや、いいよ。これお代。」
「はい、どうもお買い上げありがとうございます」
「こっちこそありがとう。それじゃあ、また」
買ったばかりの飴細工を小さく振り、刀は飴屋さんをあとにした。
その姿が人ごみにまぎれ見えなくなった後、ちょうどその反対方向に小さな男の子が一人で居るのが、ゆづきに目にとまった。
よく見れば、目にはいっぱいに涙を溜めているようだ。まだ泣き出してはいないが、それも直だろう。
気づいた以上、放っておくわけにもいかない。
「あら……どうしたの?」
優しく微笑みつつ、声をかける。が、答えない。あるいは答えられないか。
めげずにもう一度、今度は視線を合わせられるようしゃがんで。
「おうちの人は?」
焦らず、ゆっくりと返事を待つ。
すると、ゆづきの笑顔と声で糸が切れたのか、大泣きとまではいかないも小さく声を上げて泣き始めた。そのまま、消え入りそうな声でぽつり。
「……わかんない」
もしかして、とは思っていたがやはり迷子のようだ。
運営本部に対応をお願いするべきだろう、携帯を取り出す。
大丈夫だからね、と安心させるような笑顔を浮かべ、電話をかけようとしたその時。
「あれ、ゆづきちゃん。どうしたのその子?」
「もしかして、迷子かい?」
伊藤 佳奈
と
名義 冰
の二人がやってきた。
「はい、そうみたいで……ちょうど今、運営本部に連絡しようとしていたところなんです」
「だったら、あたしも手伝うよ。」
「僕も手伝おう」
「ありがとうございます、二人とも」
かくして、三人による迷子共同戦線が張られることになった。
まず、運営本部に連絡を取るのはゆづき。
「もしもし、運営本部の方ですか? 迷子が一人見つかりまして――」
佳奈は、
「お名前言えるかな? それか、おうちの人のお顔がわかるもの、持ってないかな?」
迷子の子の情報把握につとめつつ、自身のろっこん『イマアイニユキマス』を使えないものかとあの手この手。
その隣で、
「おいしいお菓子あげるから、落ち着いて元気をだすといい」
冰が隠し持っていたお菓子を次々取り出し、なだめすかそうと試みる。
そうして奮闘すること、数分。
「……はい、はい。ほんとですか? よかったです」
連絡を終えたゆづきが三人の方に向き直った。
「どうやら朗報みたいだね?」
「はい。ちょうど、電話の途中でお母さんが本部に来たそうで」
安堵の笑みを漏らすゆづき。
「よかったね、おうちの人見つかったって!」
そう佳奈が男の子に笑いかけると、彼は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔をふにゃりと崩し、
「おねえぢゃんたち、ありがどー」
と鼻声交じりに感謝の言葉を
「一件落着、だね。ほら、顔をふきたまえ」
男の子の顔をハンカチできれいにしてやりながら、冰がうんうんと感慨深げに頷いた。
◆
「……暇だぜ」
満開の桜をゆっくりと眺められる場所に設置された、簡易休憩所。
その主である
緋王 輝夜
は、長椅子に腰掛け、所在なさげに足をぶらぶらさせていた。
場所は悪くないのだが、休憩するならそのまま神社まで行って……と考える人がどうも多いようだ。
「まあ、病人もけが人も居ないのはいいことだけどよ。誰か休憩にくらいこねえかなあ」
そんなひとりごとに応えるかのように、声がかけられた。
「輝夜ちゃん、こんにちは」
振り向けば、そこに居たのは同じ旧市街住まいの
白柳 さえ
。その手には、大きめのビニール袋が一つ。
「お、白柳か! 座れ座れ!」
長椅子をばんばん叩き、嬉々として手招くその様子に少し気圧されながら、さえは長椅子に腰掛けた。
「歓迎するぜ、一休みか?」
「うん。あ、そうだ……これ、輝夜ちゃんに差し入れ!」
そう言って彼女が取り出したのは、プラスチックのパックにつめられたから揚げだった。
「お、から揚げか!」
「今日、お母さんとお父さんがから揚げの屋台だしてて。あ、これ割り箸」
「サンキュー。ありがたくいただくぜ」
さえにお茶を出しつつ、さあいただきますと蓋を開ける。
作られてそんなに時間が経っていないようで、ほんのりと暖かい。
輝夜はそれを一つつまむと、一口かじりついた。
カリッと小気味よい音を立てる衣に、ジューシーな肉の食感。
「美味い! さえの家のから揚げは相変わらず美味いな!」
「輝夜ちゃんがそう言ってたって、お母さんたちに、伝えとくね」
我が事のように、嬉しそうに笑うさえ。もっとも、さえの家は食べ歩きの名所と評判の定食屋だ。我が事と言ってしまっても、差し支えは無いだろう。
「緋王、お邪魔するよ……あれ、白柳も居るんだ」
日よけ用の傘をくぐって、
御剣 刀
が顔を覗かせた。
「こんにちは、刀くん」
「おう刀、食べすぎで気分でも悪くなったか」
「いや、ちょっと歩き疲れて休みにね。お茶もらえるか?」
さえの隣に腰を下ろす。
「うちはお茶は基本セルフサービスだぜ?」
さえには自分で出していたが、あれはから揚げのお礼を兼ねてである。
「じゃあしょうがない、自分で入れよう。……そういえば、それどうしたんだ?」
刀の目は、輝夜の手にしたから揚げに注がれてる。
「これか? さえの差し入れだぜ」
「まだあるよ、刀くんもどうぞ」
ビニール袋から、もう一つパックと割り箸を取り出す。
「ありがとう、白柳」
受け取り、早速食べ始める。美味い美味いと口にしつつ、箸を動かし続ける。
それを見て、やはり嬉しそうなさえだった。
さて、一度人が来始めると段々と増えてくるものである。
「休憩所って、ここでいいの?」
次にやってきたのは、少し疲れた様子の
葵 水姫
だ。
「せ、生徒会の……葵先輩? は、はじめまして。白柳さえです」
知ってはいても、事実上の初対面の相手に緊張気味のさえである。
「あら、やっぱり生徒会なんてやってると結構知られてるものね。その通り、葵水姫よ。はじめまして」
輝夜と刀も、挨拶を返す。
「先輩は、生徒会か何かで参加で?」
「そんなところ。見回りついでにお話ししてたら、ちょっと疲れちゃって」
「そりゃお疲れ様だ。先輩もゆっくり休憩してくといい。ここから、桜も見えるしな」
そう言って輝夜の指差す先には、確かに桜があった。
神社の境内奥程の数も大きさもないが、綺麗な花を咲かせているのは変わりない。
目を奪われ、ほうと息を吐き、
「ここにもあったのね、桜」
お言葉に甘えてゆっくりさせてもらうわ、と穏やかに水姫が笑む。
その笑みに彩を添えるように、桜の花びらが風に舞った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月06日
参加申し込みの期限
2012年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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