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◆
お客様を一通りさばききって、
薄野 五月
はほっと一息つく。
食べやすいお椀サイズということもあってか、祭りが始まってからの人の入りは上々。
お祭りを盛り上げるお手伝いをば、と気合十分で出店を出したかいはあったようだ。
少し満足げな表情を浮かべた彼女に、
「繁盛してるね」
と声をかけてきたのは、告知チラシを手にした青野海仔。
『蕎麦屋すすきの』のごひいきさんだ。
「こんにちは、青野先輩」
「うむ、こんにちは薄野さん。早速だけど、蕎麦を一つもらえるかな」
「はい、茹でますから少し待っててください」
手際よく、かつ丁寧にそばを湯に入れる。茹でる間の多少の時間、桜祭りの話などを少々。
「先輩は、もう桜はご覧になりました?」
「いや、まだ」
「神社の方はとても綺麗に咲いているそうですよ」
「うむ。この後、行ってみるつもりだよ」
「お花見、楽しんできてくださいね」
そんなこんなで、そばが茹で上がる。椀に盛り、鍋で温めてあるつゆをかけ、上から桜の花の天ぷらを乗せて完成。
「どうぞ」
「うむ」
いただきます、と一口すすり、一言。
「美味しいな」
「ありがとうございます」
五月が一つ微笑を浮かべた、その直後。
「お蕎麦、私も一つください!」
明るい声を響かせて、
上泉 睡蓮
が現れた。
「お蕎麦屋さんのそばを通ったらおそばを頂かないとですよね」
そばだけにっ、と続けて自分で笑う睡蓮。
そんな彼女を見て、五月もくすりと笑いながらそばを湯に入れた。
「少し待っててくださいね」
「はい勿論です。いやそれにしても、結構寝子高生の出店ってあるんですね!」
薄野さん、新井さんにあと……と、指折り数えてみれば、片手では指の数が足りなかった。
「もともと、商店街でお店を経営している家も多いですからね」
そう言う五月自身も、その一人である。
「言われてみれば、ほとんどお家がお店の人ばっかりですね。金魚すくいとかかたぬきとか、あんまりお家と関係ない出店の人もいるみたいですけど」
「そうなんですか。はい、お待ちどうさまです」
ことん、と睡蓮の目の前にお椀が置かれる。
「美味しそうですっ、いただきまーす!」
一口すするやいないや、箸を高々持ち上げ、
「美味いっ!」
と一声発した睡蓮に、五月も海仔も小さく吹きだしてしまうのだった。
◆
「いらっしゃいませー、ちくわ焼き立てですよー」
魚屋『魚新』の店先に立ち、呼び込みに精を出しているのは全長一メートル七十五センチを越える巨大なちくわ……ではなく。
ちくわの着ぐるみを着た
新井 すばる
だ。
自慢のちくわと炉端焼きで、辺りには魚介のいい香りが満ち満ちている。
「お好みでそこのおしょうゆと山椒をつけてもおいしいよー……、あ」
商店街の向こうからやってきたのは、
伊藤 佳奈
に
名義 冰
の二人。
「すばる君こんにちはー」
「こんにちは」
「佳奈ちゃんに名義さんこんにちわー。二人とも、もう桜は見た?」
「ううん、まだ」
「来たばかりだからね。それにメインは……食べ歩きだっ」
お祭りと言えば出店、出店と言えば食べ物。二人は長く主にお腹と体重に険しい食べ歩きロードを、歩き始めたばかりなのだ。
そして、魚新はその最初の標的と言うわけである。
「そっかー。綺麗だから、まだなら食休めにでも見ていっていね」
「うん、そうしてみる」
そういえば、と佳奈がすばるではなく彼の身につけたちくわに視線を向ける。
「やっぱり、今日も着てるんだね」
それは勿論、とすばる。彼の身を包むこのちくわ、実は魚新のPR用着ぐるみ『ちくわくん』である。伊達や酔狂で着ているわけではないのだ。
「あたしも、もう一度着てみようかな? 冰ちゃんも着てみる?」
その冰はと言えば、お品書きを注視していてまるで聞こえていない様子だった。
何かを決意したように、冰がすばるに向き直る。
「よし店長」
「はいはい、何かなー?」
にこにこと営業スマイルを浮かべたすばるに、妙にきりりとした表情の冰は告げる。
「端から端まで、だ」
「え」
さすがのすばるも、目が点になった。
「え、全部? 大丈夫? 食べ歩きするんだよね?」
いかにも大食い、という見た目なわけでもない女子に言われたら、困惑するのもやむなしである。
「すばる君すばる君、冰ちゃんなら大丈夫だよ」
普段からたくさん食べてるから、と佳奈。
そう、冰はいわゆる『やせの大食い』という奴で、このくらいは朝飯前なのだ。
ああ……と、とりあえず納得できたすばるだった。
「そうだ、佳奈ちゃんは?」
「じゃあ、あたしはサザエのつぼ焼きにしよっかな」
「サザエねー、熱いから気をつけてー」
湯気の立つ、できたてのつぼ焼きサザエ。食欲をそそるいい香りを、いっぱいに漂わせている。
それが、端から端まで頼んだ冰の分と合わせて二つ。
「おいしそー」
「いい香り、だ」
目を輝かせ、さあいただきます。
しかし、
「あ、二人ともちょっとそのサザエ見ててー」
と突然の制止。
一体何がどうしたというのだろう、と小首をかしげる二人の前ですばるが謎のカウントを始める。
三、二、一、――ポン。
次の瞬間、二つだったサザエが四つに増えていた。
「おお……っ」
目を輝かせる冰。
「これも手品? すごいねー」
ぱちぱちと拍手する佳奈。
「ふふふふ、遠慮なくもってってー」
得意げに笑い、冰の残りの分を焼き始めようとしたすばる。
その足元で、鳴き声が一つ。見れば、そこには一匹の猫。
「おや、どうしたんだい? あ、お魚食べる?」
小魚を一尾あげたところ、その猫は喜んでそれにかぶりついた。
そのうちに、他にも数匹が集まってくる。魚の匂いにつられてきたのだろうか。
三人、魚介を焼きつつ食べつつその姿を見ていると、今度は一人の少年が息せき切ってやってきた。
「猫にも、大繁盛……。で、大人気……」
ふわふわ赤毛が特徴的な、
光村 日向
だ。
「あれ、光村くんどうしたの? そんな息切らせてー」
「あ、新井くん……実は、コトラが逃げちゃって……」
言いつつ、視線は魚に群がる猫達の間を繰り返し往復。
「あ」
見つけた。一心不乱に魚に噛り付いている一匹。コトラだ。
「新井くん……ちょっと、ごめん……」
ちくわくんの足元へとにじりより、コトラが魚を食べ終わったタイミングを見計らって――捕獲!
「お見事、だね」
「捕まえられてよかったねぇ」
「うん……ありがとう……」
コトラを腕に抱え、ほっと安堵の息を吐く。
が、直後何か思い出したらしく、慌ててズボンのポケットを漁りだす日向。
「あ、おだ、御代……食べた分の……出すね……!」
あった、と財布を出そうとする日向に、すばるは一つウィンクしてみせる。
「お祭りだし、サービスするよ」
「あ、ありがとう……、新井くん……! よかったね、コトラ……」
ふわふわと微笑む日向。その微笑みに応じるように、コトラは一声鳴いてみせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月06日
参加申し込みの期限
2012年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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