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◆
三センチ程の大きさの、丸いコロコロしたドーナッツを
森 蓮
はまじまじと見つめていた。
「これが……」
「そう、『おからドーナッツ』や」
西野町 かなえ
が、えへんと胸を張る。このおからドーナッツ、西野町とうふ店の桜祭り向け商品である。一個五十円、味はきな粉とチョコと桜の香りのフレーバーシュガー。
お土産にもぴったりの一品だ。ちなみに、蓮が見つめているのはきな粉味である。
「お代は――」
「ええよ、蓮くんはタダや」
「作っていただいたうえに、それは」
そう、実はこのおからドーナッツ、諸事情あって動物性の料理が食べられない蓮のために「いい機会」としてかなえが作ったものである。
「しきょーひんってやつや、そのかわり感想しっかり言ってもらうで気にせんといてや」
そこまで言われれば仕方ない。厚意に甘えるのも礼儀のうち、と蓮は礼を言ってありがたくいただくことにした。
「それでは、いただきます」
さくさくの外側に、ふんわりとした中身。本体のあっさりとした味に、きな粉の甘さがうまくマッチしている。
つまり、一言でまとめれば。
「……美味しいです」
「せやったら何よりやー。他の味の感想も聞かせてやー」
「はい」
チョコ、それから桜のフレーバーシュガーもいただく。
やはりというべきか、どちらもきな粉同様に美味しくいただけた。
「ありがとうございます、かなえさん」
「ええんよええんよー、上手くできたんがわかってうちも何よりやでな!」
そんな二人のやり取りに、呵呵大笑する
吉田 熊吉
先生。
「二人ともよかったじゃねえか。よし、西野町。二つずつくれ」
「さては娘さんにお土産やなー? 毎度ありやで!」
先ほど揚がったばかりのおからドーナッツを、三種類それぞれ二つずつお持ち帰り用の紙箱につめていると、
「おからドーナッツ、美味しそうですね! 私も一つください!」
目を輝かせた
上泉 睡蓮
がやってきた。
「睡蓮ちゃんいらっしゃいや。ちょっと待っててなー」
「こんにちは睡蓮さん。かなえさんのおからドーナッツ、とても美味しいですよ」
「おお、俄然期待が高まりますね! ……っと」
よだれが溢れそうになるのを、慌てて拭う睡蓮。
「はい先生、おおきに! 睡蓮ちゃん、どれにするん?」
「三つもあるんですね、それならここは一個ずつもらうしかないでしょう!」
ビシィッ、とサムズアップ。
それを見て、かなえは楽しげに笑いながら注文を復唱した。
「三種類一個ずつ、やな」
「その後で、同じものをもう一つお願いするよ」
突然の後ろからの声に、睡蓮がおおうと飛び上がった。
が、なんのことはない。少女が一人、後ろに居ただけのことである。
「驚かせてしまったかな。ごめん」
「あなたは、確か芸術科の……」
「うん、芸術科の
旅鴉 月詠
だ。よろしく」
折り畳み帽子をとって、一礼。
「描きながら食べられるものを探してて、ちょうど目に付いたんだ」
「絵を描かれるんですか?」
と蓮が聞けば、今日は制作日和だからねと月詠。
「そうだ、折角だし写真を撮らせてもらえないか? それと、できたらスケッチも」
「うちはええよー」
睡蓮と月詠、二人の分のおからドーナッツを出しつつかなえが笑う。
「私もかまいませんよ!」
ポニテを揺らし、胸を張る睡蓮。ついでに揺れた双丘を、かなえが一瞬うらやましそうに見つめた。
「先生、私たちは」
「折角だ、いいんじゃねえか」
「では、私と先生も」
「ありがとう。それじゃあ写真を撮らせてもらう。笑顔のね」
リュックから取り出したデジカメを構え、ぱしゃり。
四者四様の笑顔を写真に収めると、邪魔にならない店の反対側へ移動。
鉛筆とスケッチブックを取り出し、カリカリと素描を開始した。
祭りのざわめきも全く意に介さず、無言で鉛筆を走らせる。
そうして、十分弱が経った頃。
「できた」
四人の方へとまた戻り、完成した絵を見せると、
「すごいやんこれ!」
「皆そっくりですよこれっ、すっごく上手いですね!」
「とても上手です。皆さんの特徴をよくとらえていると思います」
「こりゃ大したもんだぜ」
異口同音に、賞賛の言葉。
「いい絵が描けた、ありがとう。欲しいならあげる」
月詠の言葉に、かなえがはいはいと手を挙げる。
「じゃあ、うちもらってええかな?」
他三人から特に異議もなく、月詠の素描した四人の絵はかなえがもらいうける運びとなったのだった。
◆
「治ちゃん、これ差し入れだよ」
そう言って、
白柳 さえ
はから揚げの詰まったパックを差し出した。
先ほど緋王のところで渡してから、一度家に戻ってまたもらってきたものだ。
「ありがとうございます、さえ。そうだ、じゃあ家のも食べていってください」
もらってばかりも悪いですし、と微笑む治に、さえもまた笑う。
「それじゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな?」
「焼きそばでもお好み焼きでも、お好きなものをどうぞ」
「じゃあー、焼きそばもらうね」
と、さえが焼きそばを一つ手に取ったその時。
「あれ、白柳? と、常葉か」
御剣 刀
だった。
「あ、刀くんだー。輝夜ちゃんのところぶりだね」
「こんにちは、御剣くん」
「うん、また会うとは奇遇だ。常葉もこんにちは。出店やってたんだ」
「はい、旅館のPRも兼ねて」
柔和な笑顔を浮かべる若女将。
それを聞き、そうかと頷いた刀は、今度は何か思い出したようにポンと手を打った。
「どうしたの刀くん?」
「そろそろ神社に戻ろうかと思って、お土産探してたところだったんだ。丁度いいや、お好み焼き五つくれ」
「はい、かしこまりました」
くすりと微笑し、お好み焼きのパックを五つビニール袋に。
「はいどうぞ、よってしまわないように気を付けてくださいね」
「うん、気を付けるよ。それじゃ」
軽く手を上げ、神社の方へと去っていく刀。
「そうだ、私も最後に桜の方に寄っていこっと」
少し遅れて、同じく神社の方へと向かったさえ。
二つの背中をそれぞれ見送る治の口元には、微笑が浮かんでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月06日
参加申し込みの期限
2012年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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