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猫好き集まれ! キュートなにくきゅうスタンプラリー開催!
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【ひとやすみ、ひとやすみ】
深倉 理紗子
は、階段をいくつかのぼった所で、ふぅ、と一息ついた。
ここはねずの湯の裏側、桜台墓地に続く坂道だ。
受付を終えた深倉はスマートフォンで猫のたまり場を調べたが、ほかの参加者がいそうな所は避けて、
人気のない場所にやってきた。ここは静かで、お日さまの光もたっぷり。病院務めの激務に疲れた体を
休めるにはちょうどよい場所だ。
「はぁ……」
スマートフォンをしまった深倉が路地の階段に腰を下ろすと、どこからともなく白い猫がやってきて、ちらりと彼女に目をやると、黙ってとなりに座った。
「ねぇ、あなた。一人が好きなの?」
優しく背中をなでると、白猫は大口を開けてあくび。
「私も一人なの。……少し、付き合ってくれる?」
そっと顎をくすぐるようにすると、ゴロゴロと喉を鳴らし、足を投げ出して横になる白猫。
「あっ、と。忘れるところだった」
深倉はポケットからインクパッドを取り出し、猫を起こさぬよう細心の注意を払ってスタンプを押す。
日向ぼっこで気持ちよさそうに目を閉じる白猫を見ていると、こちらのまぶたもなんだか重くなってくる。
ポケットのスマートフォンには一切着信履歴はない――つまり、急患も受け持ち患者の急変もなし。
(少しくらい、いいかな)
階段の手すりに寄りかかり、深倉はゆっくり目をとじた。
◆◇◆
「いやー、意外でしたよ。鉄さんも猫好きだったなんて」
「別に俺は、猫が好きというわけではない。俺の仕事場の近くに、猫が多く集まる場所があるという
だけのことだ」
日向は、無愛想な知人の物言いに、笑いをこらえるのに必死だった。事実、自分よりも鉄の方がはるかに
猫のたまり場について詳しかった。彼の協力で効率よく猫の餌を使えたため、正午前の時点で、スタンプは
4つ。『仕事柄知りえた情報から推測しただけだ』と彼は言ったが、どんな仕事をしたら猫に詳しくなれるの
か、日向には想像もできない。
「うーん、でも、木から降りられなくなった子猫を助けたり、ドブにはまって動けなくなった猫を引き上げたりしている人に言われても、説得力がないですよ」
そう指摘すると、鉄はふいっと目をそらした。機嫌を損ねてしまっただろうか?
(ちょっとからかい過ぎたかなぁ。ラリーが終わるまでは鉄さんの協力が必要なんだけど)
話のタネはないものか、と辺りを見回す日向の目が捉えたのは。階段に座り込む深倉と、その前で困った顔をしている椎名だった。
「どうしたのかな、お嬢さん?」
俺でよければ力になるよ、と続けて、日向は椎名の前にしゃがみこんだ。
「……ネコさんとこのお姉さんの写真をとらせてもらおうと思ったんだけど、いいですか? って聞いても
おきてくれなくて」
「そうだね、気持ちよさそうに眠ってるもんね。無理に起こすのも悪いけど、勝手に写真を撮るのはもっと
悪いよね」
古風なカメラを抱えた少女は、日向の言葉にこくりと頷いた。
「気持ちは分かるが。若い女性がたった一人で、こんな人気の無いところで寝ているなど、無用心では
ないか?」
深倉を起こそうとする鉄を制し、日向は首に下げたスタンプカードを持ち上げた。
「鉄さん、美人の膝の上で眠る猫ってのもいい絵だと思いませんか? スタンプを押すまでの間くらい、鑑賞しましょうよ。君もどう?」
日向は、椎名と鉄のカードを受け取り、深倉の膝で眠っている猫の肉球から手早く三人分のスタンプを押す。
「うぅ、ん……急患ですか……バイタルは……」
猫を少し動かしたからか、深倉の顔がゆがみ、寝言が口からこぼれた。
「きゅうかん?」
首をかしげる椎名の横で、ニヤリと笑う日向。
「つまり、このお姉さんはお医者さんだってことさ。急患ですー! って叫べば起きてくれるよ」
日向が大きく息を吸い込んだところで、鉄が彼の頭を軽くたたく。鉄はそのまま深倉の耳元でささやいた。
「おい、あんた。こんな所で寝ていると、スリにあっても知らんぞ」
「はっ、はい!?」
鉄の声に、深倉は飛び起きた。膝上の猫はあくびをひとつして、とことこ歩いてゆく。
企みを邪魔された日向は不満そうだったが、思いついたように笑顔を鉄に向けた。
「やっぱり鉄さんは優しい人ですね。猫を驚かさないように、女性をそっと起こしてあげるんだから」
「人をからかうのもいい加減にしろ」
事情がさっぱり分からない深倉と椎名の前で、鉄は日向を睨みつけた。
「美人さーん、風邪ひかないようにねー! お嬢さん、写真撮らせてもらえるといいねー!」
「邪魔をしたな」
笑顔で手を振る日向を、首根っこを掴んだ鉄が引きずって歩いていった。
二人をぽかんと見送った後で、椎名は深倉に向かってぺこりとお辞儀して、カメラを抱え上げた。
「あの、お姉さんの写真を撮らせてもらってもいいですか?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月22日
参加申し込みの期限
2015年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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