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今朝、曲がり角で
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chapter.4
旅鴉 月詠
と
綿会 日華
の場合
寝子島高校近くの路地。
そこを、珍妙な着ぐるみが歩いていた。
ベースは猫っぽいのだが、独特の配色で彩られた衣装をまとっており、目は妖しい色に光っている。
この謎の着ぐるみの中に入っているのは、
旅鴉 月詠
だ。
どうやらこの着ぐるみは先の体育祭で使用したものらしく、その補修のために自宅へ持ち帰っていたらしい。つまり今は、補修を終え学校に収めに来ている最中というわけだ。
わざわざ着てこなくとも、彼女のろっこん「絵空事」を使えば用意に運搬が可能なはずである。
にも関わらずわざわざ月詠がこうしたのには、理由があった。
第一に、ろっこんが使えない時もあるだろうと見越しての、一種のシミュレーション。
そして第二に、これがむしろメインの理由だがただ運ぶだけでは面白くないからだ。
タロット占いでも、結果はムーンが出た。それが暗示するのは、「あなたが変わればすべてが変わる」。
さしあたって見た目から変化してみた月詠は、道行く人がどんな反応を示すかを楽しみつつここまで歩いてきていた。
概ね、子供ははしゃいで群がってきたり、大人は驚いた顔をしたり写真を撮ったりという反応であった。写真を撮られたからといって、彼女は別に気に留めた様子もない。
本人的には、日常にちょっとしたサプライズを提供している、くらいの気持ちなのだろう。
一応着ぐるみのキャラもあるらしく、月詠は女性らしい仕草と紳士的な振る舞いでそのキャラクター「男装の令嬢」という難役を見事に演じていた。ここまでくれば、もはや着ぐるみ感すらなくなってくる。まるで本当にその生き物がそこにいるかのような錯覚。月詠のパフォーマンスは、天晴れの一言だった。
ただひとつ難点を挙げるとすれば、やはり着ぐるみの性か、視界が極端に狭いということである。
「あかん! 遅刻してまう!」
『おっと』
それゆえ、月詠は曲がり角を曲がって走ってきた女性に気付くのが遅れ、ぶつかってしまった。ボイスチェンジャーで本来の声とは違う声が、着ぐるみから漏れる。
「あいった〜!!」
見れば、ジャージ姿の女の子が地面に倒れていた。あちらはまだ自分の姿形にまで意識がいっていないようだった。
というより、明らかに目が回っている。もふもふ素材のはずだったが、よっぽど相手側が勢いよく突進してきたのだろうか。
月詠のそんな予想は当たっていた。目を回している少女、
綿会 日華
は場所が道路ということを考えると、明らかにスピード違反レベルの速度を出していた。
その理由は、遅刻で担任の先生に怒られるのを避けようとしていたためだった。
日華はバスケ部の朝練が休みだったので代わりにジョギングをしていたまではよかったものの、つい熱中してしまい、気がついた時には限りなく危ない時間になっていたようだ。
今彼女がジャージ姿なのは、そのためである。
「あかん、カバン持ってない……もうええわ、このまま行ったれ!」
バスケットボールとバッシュは持ってるからいいだろう、という謎のバスケ部理論で自分の中にGOサインを出した日華は、とにかく遅刻だけは免れようと猛ダッシュし、その矢先に月詠とぶつかったのだ。
「あ、頭クラクラや〜」
まだ衝撃が抜けきらないのか、頭を抑える日華。
「誰かとぶつかった……?」
相手を確認しようとするが、それよりも先に日華の意識は、バスケットボールに持っていかれた。
「え、ボールぽーんって飛んで行きおったし」
軽快に跳ねるボールに、思わず笑みがこぼれる。がすぐに、笑ってる状況ではないということに気付いた。
「って、ちょお待って! 笑てる場合と違う! 追いかけな!」
『大丈夫? 怪我は……』
「大切なマイボール! 洒落んならんわー!!」
心配し声をかけようとした月詠のセリフなど聞こえていないかのような勢いで、日華はボールの方へ走り出した。
後に残ったのは月詠と、ぶつかった衝撃で地面に落ちたバッシュだけ。しかも片方のみ。
『まるでシンデレラね』
キャラ設定ままの口調で月詠は言うと、それを拾い日華を追いかける。
「……ん?」
その背後からの気配と、妙に軽い自分の荷物に気付いた日華が違和感を覚え振り返る。するとそこには、明らかに人の姿形を成していない謎の生命体がいた。
いや、まあ落ち着いて見れば着ぐるみだと分かるのだろうけど、とっさに振り返った先にこれが、しかも自分を追いかけてきているとなればそう思うのも無理はない。
「ぎゃーーー! なんかおるーーー!!」
日華は叫び声を上げながら試合中にも出ないくらいのスピードで駆け抜けた。
『お待ちなさいお嬢さん、これを』
「話しかけてくるーーー! これあかんやつやーーー!!」
あっという間に見えなくなった日華。月詠は、その反応を予想していたかのように少し愉快そうな顔を着ぐるみの中で浮かべるのだった。
ちなみに、この後ふたりは学校で偶然再会し、バッシュも無事返還され着ぐるみの誤解も解けたという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月14日
参加申し込みの期限
2015年04月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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