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今朝、曲がり角で
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chapter.1
尾鎌 蛇那伊
と
佐藤 英二
の場合
よく晴れた空。雀の鳴き声。
とても爽やかな朝である……のだが。
「まずい、寝坊した!」
佐藤 英二
は慌てた口ぶりで言いながら、学校への道を走っていた。お世辞にも爽やかとは言えない雰囲気だ。
「HRの時間に間に合うかな……」
ちらりと、時計を見る英二。ここからだと、かなり際どいラインだった。だけど、このペースで走り続けることが出来れば、あるいは間に合うかもしれない。
「……よしっ」
気合いを入れ直し、足を前へ、前へと動かす。僅かな可能性に賭けて。
だが、その賭けは早々に失敗してしまう。
それは、英二が曲がり角を右に曲がろうとした時だった。
「あらっ?」
「ええっ……!?」
不意に現れた人影。と同時に聞こえた声。の直後に体と体が激しくぶつかる音。
英二はそれが誰なのかを確かめる間もなく、出会い頭に衝突してしまった。
……いや、正確には衝突したというより、跳ね飛ばされたと言う方が正しいか。
ぶつかったと思われる地点から、割と離れたところで英二は仰向けに倒れていた。相手が相当な重量級だったのか、だいぶ飛ばされてしまったようだ。
「い、いたた……」
星が浮かぶ視界の中、ぼんやりした意識の中で英二が見たものは、コンパクトを片手に持った
尾鎌 蛇那伊
だった。
「お、尾鎌君!?」
「あらやだ、ちょっと大丈夫?」
同じクラスであるふたりは、当然顔も名前も知っている。蛇那伊もぶつかった相手が英二だと気付いたのか、小走りで駆け寄ってきた。
「ごめんねぇ、鍛錬しすぎて遅刻しそうだったから、化粧しながら走ってたの」
見れば、確かにその顔は目元や口元がいつもの彼とは少し違う気がする。
というか化粧しながら走るって出来るんだっていう。電車内で化粧している人ですら器用だと思うのに、さらにその上を行くとは驚きである。
とはいえ、さすがに走りながら化粧しつつ、周囲の気配も察知するというのはなかなか難しいようで。蛇那伊は吹き飛ばしてしまった英二のことを心配そうに見つめていた。
「もっと気配察知が完璧に出来ていれば良かったんだけど。あたしもまだまだね」
反省の気持ちを込めつつ、英二に手を差し出す蛇那伊。英二がその手を掴むと、蛇那伊は謝りつつ彼の体を起こした。
「立てる? ごめんなさいね」
「あっ、ううんこっちこそ不注意でぶつかっちゃってごめん! どこか怪我とかは」
「むしろあたしとぶつかっちゃったことで怪我していないかが心配よ」
相手の無事を確認しようとして、苦笑まじりに蛇那伊に言われてしまう英二。
言われてみれば、吹き飛ばされた時に尻餅をついたからか、お尻がやや痛い気がする。
いや、気がするじゃない。痛い。完全に痛い。
いろいろ情報を処理するのに必死だったため今までは気付かなかったが、相手が分かり、一息つくとじわじわと痛みが沸き上がってくるのが感じられた。
英二は自分の尻に手を回し、軽く数回さすった。それを見た蛇那伊が尋ねる。
「どうしたの? やっぱりどこか怪我してるの?」
保健委員でもあり、根っからの世話好きである蛇那伊のその言葉は純粋な親切心からだ。基本的に彼は、紳士なのだ。
「あ、うん。ちょっとお尻が……」
「まあ、お尻が!? それは大変ね。ちょっと見せてもらってもいい?」
自分に出来ることがあれば、治療を施してあげたい。応急処置レベルでも、しないよりは良いはず。
そう思っての発言である。他意はない。
が、さすがに英二も思春期の男子。朝っぱら、人通りもそこそこある場所で自分のお尻をお天道様の下に晒すことは抵抗があった。
「えっ、いや大丈夫……たぶん大丈夫……」
「何言ってるの、もし放っておいて悪化でもしたら大変じゃない。いいからお尻を見せて」
もう一度言うと、彼は紳士だ。紳士ゆえに、ぶつかった相手を心配しての発言なのだ。しかし英二は、背筋にぞっとするものを感じた。
「ち、遅刻しちゃうから!」
もう既に遅刻はほぼ確定だけど、とりあえず英二は走った。痛みも忘れて走った。その後を、蛇那伊が「仕方ないわね」といった表情で追いかける。
「ほら、お尻見せて!」
「い、いやだ!」
当然、周りの通行人からは冷ややかな視線が送られてくる。
英二は思った。
曲がり角に走って侵入するのは、危険なのでやめようと。
そして、朝はちゃんと目覚ましをかけて早く起きよう、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月14日
参加申し込みの期限
2015年04月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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