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猫又川でのんびりと
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日の出の時間を迎えた。空には光の筋が幾本も走る。
閑散とした道を
八神 修
と
後木 真央
が横に並んで歩いていた。
冒険家然とした修は頭にヘッドランプを付けていた。黒いレインウェアを着込み、リュックは最小の物を選んだ。
その対極にいるのが真央であった。寝子高指定の赤いジャージを羽織り、中には
陸上部Tシャツ
を着ていた。背中には猫を模して作られた赤猫リュックを背負っている。相当に物を詰め込んでいるのか。腹がはち切れんばかりに膨らんでいた。肩には筒状の物を引っ掛け、光源として懐中電灯を構えている。
修は向かう先に目を向けた。
「俺が耳にした情報では猫又川に温泉が湧いたらしいのだが」
「同じ山で川なのだ。だから天宵川に温泉が湧いてもいいと思うのだ、アメージングなのだ♪」
「可能性としてゼロではない。徒労にならないよう、俺なりに発見の確率を上げるつもりだよ」
修は懐から地図を取り出し、広げて見せた。寝子島の全域に特徴的な赤い線が細かく入れられていた。
真央は覗き込む姿で首を傾げた。
「変わった地図なのだ? 赤い線がいっぱいなのだ」
「珍しくはない、市販の物だ。地図上の赤い線は断層を表している。その部分には空洞が期待できて温泉が溜まり易くなっているんだよ」
「赤い線の部分を探せば温泉が発見できるのだ!」
真央は頭頂から飛び出た毛を勢いよく振った。修は宥めるような手付きで言葉を足した。
「その可能性があるだけで見つかるとは限らない。それと個人的には真央の野生の勘を頼りにしている」
「物凄く頼るといいのだ! 九夜山の地形もバッチリなのだ。日頃から走り回っているおかげで何となく頭の中に入っているのだ。大荷物もどんと来いなのだ♪」
「そうか、頼もしいな。その代り、正確な方角は俺に任せてくれ」
修は腕を引き上げて丸い形の腕時計を操作した。液晶の画面に真央の緑の瞳が引き付けられる。
「このように簡略化された方角が液晶に表示されるんだ」
修は立ち止まって朝陽の方角に向いた。おおお、と真央が声を上げる。
「液晶が『E』になったのだ!」
「俺が動けば方角も変わる」
修の動きに合わせて表示は滑らかに切り替わった。凄いのだ、と喜ぶ真央の姿に満足して再び歩き始めた。
九夜山が間近に迫る。真央は行き先を指で示した。
「教会の横を抜けて川に出るのだ。沢歩きゴーゴーなのだ♪」
先陣を切って真央が繁みに突っ込んだ。やや緊張した面持ちで修が続く。
二人はなだらかな斜面を登った。落ち葉に隠れた石で修が足を滑らせる。先頭の真央は直感で跳ねるように進んでいた。
「野生の勘、意外と侮れないな」
修は弾む息を抑えて言った。
斜面は一転して下りとなり、二人に勢いを与えた。ほんの数分で天宵川に行き当たる。
「ここから下にいって川伝いに源流を目指すのだ♪」
「ここから行くのか」
「問題あるのだ?」
頭頂から飛び出た毛がしょんぼりと垂れ下がる。尻目に川を見ながら修は、悪くはない、と言葉を発した。
「いや、問題どころか都合がいい。遮蔽物がないので視認が容易だ」
「真央ちゃん、双眼鏡を持ってきたのだ♪」
元気を取り戻した真央が元気に答えた。
「見たところ、足場も悪くない」
「真央ちゃんは温泉を見つけて高校新聞の一面を飾るのだ!」
後ろ向きになった真央が果敢に崖へと挑む。カサカサと手足を動かし、一切の停滞を許さない勢いで下に到達した。目にした修は少し青褪めた顔で、黒いアレみたいだ、と感想を漏らす。
「修ちゃんも早く来るのだ~♪」
「いや、この高さは今の俺にはハードルが――」
崖は垂直に近い。高さも相当で落ちれば骨折も考えられる。
見た目の比較で修は下流に向かって歩き出した。三十分の時間を掛けて真央と合流した。
「温泉発見の決定的な場面を激写するのだ! 真央ちゃんゴーゴーなのだ! 怪しい場所は鼻でクンクンなのだ!」
真央は手にしたデジタルカメラを上空に掲げた。修は傍らで地図を開いて断層の位置に目をやる。合間に腕時計で位置情報を確認した。
待ち切れない真央が上流に向かって歩き出す。引っ張られるようにして修が後を追った。
「……俺の体力は持つのだろうか」
弾むように歩く真央の後ろ姿に若干の不安を覚える修であった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月12日
参加申し込みの期限
2015年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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