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秋の夜、満天の星の下で
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●夜空の下のお茶会
屈託なく笑う少年に手招きされ、
七條 蛟
が後を追いかける。
「お兄さん、こっちこっちー」
「こっちって……また随分山奥まで入るんだなあ!」
山に慣れた人なら日没後の入山は避けそうなものだが、この少年――
烏丸 エリオ
には通じない。
次の足場を見つけては、ひょいひょいと先へ分け入り蛟をリードしている。
「せめて懐中電灯は自分の足元照らしてくれよ。怪我なんてされたら、俺……」
「だーいじょうぶやって! そんな心配しはらんと僕についてきー」
いい場所を知ってるからとエリオに誘われ、出かけてみたのだが……まさか夜の山中を突っ切って歩くことになろうとは思ってもみなかった。
「よっと。ここから林道やから、もう足元気にせんでも歩けるはずやで」
茂みを抜けきったところでエリオが懐中電灯を切る。
彼の言うとおり、足元はアスファルト舗装が残っていて転ぶ心配はなさそうだ。
「お兄さんと一緒にお出かけ、めっちゃ楽しみにしてたんやでー」
「そりゃ嬉しいな! よーし、行くか」
そういって伸ばされた手を、そっと握る。
やがて、山奥の視界がひらけた場所でエリオの足が止まった。
「よっしゃ! とうちゃーく」
「へえ……ここが言ってたとっておきの場所か」
林間だからか、木々も少なく天体観測には向いてそうな場所だった。
「せやで! 星がめっちゃ綺麗に見えるやろ?」
持ってきたレジャーシートをひろげ、足を投げ出す。
ハンディサイズの望遠鏡を組み立てると、エリオが興味津々な様子で覗いてきた。
「僕、天の川と秋の四辺形ってやつ見たいんやけど、どこらへんにあるんかな?」
「どれどれ……ちょっと本借りるぞ。南天の高い位置って書いてるな」
夜空には無数の星が輝いている。
そんな簡単に見つかるものだろうかと思いきや、高い位置に輝く四つの星がすぐに目についた。
「あれじゃないか?」
蛟の指さした星はいかにも、ペガススの四辺形だった。
この四辺形は二等星の星からなっていて、規則正しく長方形のように並んでいること、秋の空には明るい星が少ないことからも、意外とすぐに見つけられる。
「あちゃー、お兄さんに先越されてもた! 望遠鏡使わんでも結構見えるもんやねー」
「そうだな。このまま天の川も探してみるか」
星の海を肉眼でたどりながら、弁当の包みをあける。
蛟の焼いたシェパーズパイのシナモンの香りがふわっと広がった。
「わー、めっちゃおいしそう! これほんまに貰ってええん?」
「もちろん。腕によりをかけて作ったんだし、遠慮なく食べてくれた方が嬉しいよ」
「やったー! いただきます!」
嬉しそうに声をあげ、切り分けたパイにかぶりつく。
「ん……うまーい! お肉と玉ねぎ入ってる」
「気に入ってもらえてよかったよ。クッキーや紅茶も用意してるから、ゆっくり食べな」
アイルランドの料理には、体が温まるものが多い。
しょうがを交えたり、シナモンで味を調える背景には、北の島国であるという事情もあるのだろう。
蛟の作る料理にもまた、同じような心遣いが見受けられた。
シナモンたっぷりのアップルパイに、メープルシロップを練りこんだジンジャークッキー。少し元気が出るように、ミルクティーにはいつもより多めに砂糖をいれてある。
「おいしかったー。お兄さん、めっちゃ料理上手やね」
「まあ……な。これでも一応店開いてるし、得意料理だからそこそこ自信はあるよ」
ほめられて照れくさそうに頬をかく。
お腹いっぱいになるまで食べて、星空を仰ぐ。
「またどこかお出かけしたとき作ってやー」
きらきらと瞬く星の間を漂っているようだった。
満足感からか、気づけばいつの間にか眠気がこみあげてきている。
(あかん……眠ってしもたらもったいないよな。せっかくお兄さんと一緒におるのに)
舟をこぎはじめたのに気づき、蛟は仕方ないなと笑って膝を貸す。
はじめは首を振っていたエリオもついに根負けして、太ももの上で小さな寝息を立て始めた。
「うーん……待ってやお兄さん……まだ全部食べてへん……」
寝言を言いはじめたエリオの頬をつっつく。
次はどこに行って、何を見ようか。弁当用に料理のレパートリーも増やしておこうか――。
星空を見上げ、エリオの寝息を聞きながら、蛟は幸せな空想にふけっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月13日
参加申し込みの期限
2015年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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