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沈黙の恋人たち
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一息入れて、喫茶コーナーへ向かおうとした
三宅 葉月
は、その廊下に佇む倫理子の姿を認めた。
午後の残照が濃く影を作る。握りしめた手巾、紅潮した頬。
何か烈しい絶望が渦を巻いているが、それをかたちにすることができず、戸惑っているようだった。
まるで気配のない、グラン・ギニョールの人形のように、静かに自習室に入った葉月。
彼女がノートを広げ、ペンを手にしたとき、すべての音が飛び去った。
カップルの雑談、食べ物の匂い、何もかも消え果る。
彼女のせかいには、そんなものは存在しないのだ。
白磁の如き手が緻密に動く。
深い緑の瞳は、高い集中を現すかのように、微動だにしない。
まるで、人形が試験勉強をしているようだった。
作り物めいた、彼女の印象が、それをさらに濃くしていた。
彼女の世界に、踏み込むことはできない。
彼女の目に映る世界を、想像することもできない。
そんな彼女が目にしたのは、感情をあふれんばかりに湛えさせた少女。
誰に対しても一定の距離感を置くことにしている葉月。
余計な干渉をする趣味はない。
黙って、傍らを行き過ぎる。
ただそれだけの微細な揺らぎが、波紋をもたらしたかのように、倫理子が嗚咽を漏らし始める。
冷淡にするでもなく、干渉するでもなく、葉月は歩み去る。
--泣きたいのなら、泣いてもいいのよ。
--人は時に、涙の海に溺れないと……感情を整理できないから。
葉月の内心が、あるいは倫理子に何かの働きかけをしたのかもしれない。
胸に凝った、悲しみと名付けるには凄惨で、痛みと名付けるには耐えがたい何かが、嵐のように倫理子の躰を吹き荒れていた。
どのくらいのあいだ、そうしていたのだろうか。
少し落ち着いて階下に降りると、職員たちが輪になって何やら話している。
「どうしましょう?」
城山 水樹
は腕を組んで眉根を寄せる。
明るい美貌が、すこし不安に揺れる。
木天蓼大学2年。大学生活の傍ら、読者モデルとして雑誌に載る。実家の古本屋を手伝いながら、大学生活もエンジョイし、そして暇があれば月に一、二度程度、図書館で本の読み聞かせをしている。
明るくてノリノリ、それでも該博な知識に裏付けされた紙芝居は、子供も喜ぶし、向学心が刺激され、わが子が読書に興味をえるということで、保護者にも大変評判がよい。名物の一つになっていた。
本日は大学は休講、東京のスタジオ撮影が終わったので図書館に来たのだが……。
「どうしたんですか?」
「ボランティアが一人足りないんです」職員が答える。「急な用事で来られたくなったとかで」
紙芝居は人気のあるイベントの一つで、多くの人数が集まる。
二つの組を強引に一つにまとめて……とやってしまってもいいのだが、今日は水樹が参加するということもあり、人数が普段より多い。
職員が代わりを務めるということもあるが、今日は手のすいている者がいない状態だ。
何とかしなければ。でも、もう紙芝居まで時間がない。
「あの……どうかなさいましたか?」
考えあぐねていた水樹に、倫理子が声をかけた。
(この子……)
水樹は、その姿に見覚えがあった。
先ほど人気のない廊下で、涙ぐんでいた。
(何か嫌なことでもあったのかな?)と思ったが、あまりに悲痛そうなようすだったので、そっと気を使って通り過ぎたのだが……。
ん、いや、ちょっと、紙芝居のボランティアが足りなくなっちゃって……と職員が倫理子に言う。
--あなたみたいな人が、紙芝居してくれると助かるんだけど。
気安く言う職員に、ちょっと! と水樹は声を掛けそうになる。
何しろ、さっきまで泣いていた子だ。
「私に、お手伝いできますか?」
倫理子の発した言葉は、水樹の思っていなかったものだった。
「ねえ、あなた……本当に、大丈夫なの?」水樹は尋ねる。
さっきまで泣いていた女の子だ。
しかもどこか翳がある。何か大きな傷を負った様子もある。
『後悔は少な目』が、信条の水樹。だが、皆にそれをもとめる気はない。
「大丈夫です」きっぱり、倫理子が言った。
彼女に頼むことになった。
何しろ、彼女の決意が揺らがなかったのだ。
諸注意を水樹が教える。飲み込みは抜群にいい。
何かあったら、自分がフォローしよう。
「じゃ、お願いします。実際にやってみましょう」
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担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月01日
参加申し込みの期限
2015年05月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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