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お菓子が食べたい!
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【ぱーぷー、ぱーぷー】
「やー、やっぱり移動販売するなら、夕方の住宅街やなぁ」
この日、
西野町 かなえ
は、豆腐が順調に売れていて上機嫌だった。
「生活に密着してこそのお豆腐屋さんやからな。次はここやで!」
リヤカーを押して豆腐を売り歩いていたかなえが足を止めたのは、桜花寮の敷地内、女子寮の玄関前だ。
リヤカーを押しながら寮内に入ろうとしたかなえだが、玄関の段差にはばまれ、進めない。
「……このままはあかんかー。まあええ、御用聞きだけしてくるわ」
注文を受けたら玄関まで豆腐を取りに来ることにして、かなえは女子寮へと足を踏み入れた。
「なんやろ、上の階が騒がしいなー」
かなえが様子を見に階段を上がっていくと、寮の一室から泣き声が聞こえ、寮生が数名たむろしているところへでくわした。
「なんやびしょびしょやんか。どないしたんー?」
こぞって皆が説明してくれたところによると、この部屋の住人、麦田 小豆が騒動の原因なのだとか。
「あやや、みごとな泣きっぷりやなー。しゃあない、売り物やけど、おからドーナツを……」
ひとつプレゼントしようかと言いかけたが、あいにく最後の一個をさきほど売ってしまったばかりである。
周囲にいた女子生徒が言うには、既に数名が女子寮の調理場で、小豆のためにお菓子作りを始めているのだという。
「おー、ええなー! そんなら小豆ちゃん、調理場行こか。うちもなんか作ったるわ」
「ううううー、本当ですかぁ……」
涙をぼたぼた垂らす小豆の腕を引っ張って、かなえは下の調理場へと向かった。
【キッチンに、続々】
桜花女子寮、調理室。
「……女子寮、か」
馴染みのない空間にいささか緊張しながら、
市橋 誉
は扉を開けた。
「あ、また人が増えた。こんにちはー」
誉に気づいて、きさくに声をかけてきたのは、
花厳 望春
。
奥には、やけに迫力のある
新井 瞬平
と、なぜか真逆の印象を与えるほわほわした少女、
夢宮 瑠奈
が並んでいる。
「お邪魔するよ。あ、なんだかいい香りがするな」
これが女子寮の匂いかと感銘を受ける誉の夢想を、瞬平が切り捨てた。
「バニラエッセンスの匂いだ。厨房だからな」
「ああ、そうか、なるほど……、うん。ええとそれで、お菓子を食べそこねた人がいるって聞いたんだけど」
「うん、そうみたい。それで俺も、クッキーくらいなら作ってあげられるかと思って来たんだ」
望春の発言に、瑠奈がぱっと振り向いた。
「あたしもクッキー焼こうと思ってるの。よかったら一緒に作ろ?」
「いいね、何味?」
「んっと、いろいろ! クッキー種も冷やしてあるやつがあるんだよ」
「へえ、準備万端じゃない。すごいな」
「えへへー。ねえ、新井くんは何を作るの?」
「ガトーショコラ」
ぶっきらぼうに瞬平が答える。誉は感心して彼を見つめた。
「すごいな、本格的だ」
「本気だからな。てめえは何を作るんだ?」
「俺はクレープを作るつもり。最近少し、はまってるんだ」
「クレープか。味のバリエーションがつけやすくていい」
「そうなんだ。色々と楽しめるだろ」
「楽しみだねぇ。完成したら、みんなで味見しようよ。少し多めに作って、ね」
その間にも、瞬平は手際よく道具を並べ、粉の分量を量って次々ふるいにかけていく。
そこへ、かなえに連れられた小豆がわんわん泣きながらやってきた。
ちょうど調理場へ到着した、
小鳥遊 雛姫
も一緒である。
「そうわめくな、泣き虫。すぐに私がおいしいきなこもちを作ってやるから」
「そうやで、小豆ちゃん。座って待っとったら、あっちゅーまや、……ひゃっ」
小豆をなだめていたかなえだったが、調理場に瞬平がいることに気づき、小さく悲鳴をあげた。
「……あっちや。あっちのすみっこに座ったらええ。邪魔にならんようにな」
(なんであの人おるんや! 似合わんやろ~、怖いわぁ)
同じ部屋に素行の良くない不良がいると、かなえはおっかなびっくりだ。
「……どうしたの、騒々しいね。ここに来れば理由がわかるって聞いたんだけど」
再び扉が開き、
逆巻 天野
もやってきた。
手には紙袋をさげている。
一同の解説をうけて、天野は小豆の膝の上に掃除道具入れから取り出したバケツを置いた。
「ふうん、それで涙の洪水、と。ほら、それ抱えてなよ。服も濡れるし、床も汚れるから」
「……なぜそこでバケツを選ぶ」
横で見ていた雛姫があきれてつぶやく。
「小さい器だと、すぐにあふれてしまいそうだからね」
「あう、あう……っ」
言われるがままにバケツに顔をうずめて、小豆は涙をぼたぼた垂らした。
「待っていてね、小豆ちゃん。クッキー、すぐに焼けるから」
「クッキー……、おいしい、食べたいですーっ」
「うわ、そんなに泣くなよ、すぐだから。たくさん作るからな」
望春と瑠奈が、袖をめくってクッキーの型抜きを始める。
「よし、私も作るか。きなこもち。構想は練ってきたんだ。楽しみにしていろ」
雛姫も手を洗い、白玉粉を取り出した。
【あれがない、これがない】
「うちは、そうやなー。豆乳はリヤカーにあるから、あとは……」
戸棚をあさっていたかなえが、残念そうな声をあげた。
「卵が足りんなー。豆乳ホットケーキ作ろうと思ったんやけど」
「俺も卵、もう少しほしいな。少しは持ってきたんだけど」
誉も冷蔵庫をのぞいてつぶやく。
「あ、牛乳も心許ない」
「クッキーに、抹茶パウダーも混ぜたいな」
オーブンを温めながら、望春も言う。
いざ作ろうとする段になると、いろいろと材料不足も目につきだした様子で、あちこちから声があがった。
「僕、買ってこようか」
天野が名乗りをあげる。
「ええの? 用があって桜花寮まで来たんとちゃう?」
「寮母さんにちょっとね。けど、それは後でも大丈夫だから」
甘い物が苦手だから一緒にお菓子は作れないけど、買い出しくらいなら手伝えるという天野に、あちこちから感謝の声があがった。
「それで、何の材料が必用なんだい?」
メモをとりながら、要望を聞いていく。
「逆巻くんは優しいね」
そんな天野に、瑠奈が話しかけた。
「このあいだのナイトアクアリウムでは、ありがとう」
「いや、こちらこそ。
お土産まで
もらってしまったね」
「あたし、いろいろ教えてもらって感動しちゃったな。生物部の活動って本格的なんだね」
「生物好きが集まってるから。僕も、皆で行けてよかったな」
「今日は後で、お菓子囲んでお茶会にしようね」
「お茶会か。そうだね」
天野の持参した紙袋の中には、寮母のトシコへの差し入れが入っていた。
中身は和菓子とお茶だ。トシコには申し訳ないが、お茶はここの皆で飲んでしまおうと、天野は思った。
「じゃあ、行ってくる」
皆に見送られて、天野は買い物に出ていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月12日
参加申し込みの期限
2013年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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