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お菓子が食べたい!
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【できた、できた】
「よし。きなこもちは完成だ」
「クロッカンも完成-! 生チョコは冷蔵庫に入れて、固めておこうね」
あちこちで、そんな声が上がりだした。
「クッキーもこれで全部焼けたな」
望春と瑠奈がクッキーを天板から取り出していく。
小豆はうっとりとして焼きたての香りを吸い込んだ。
「いい香りですねぇ、バターやお砂糖だけじゃなく、女の子三人の友情もたっぷり詰まっている気がします」
「えっ」
望春が、「それはやはり俺のことか」と、わずかに肩を落とした。
「麦田さん……。俺、男」
「ほえっ……」
驚く小豆に、瑠奈が微笑みかける。
「男の子でも女の子でも、気持ちがこもっていることには変わりないよね」
「そっ、そーです。友情パワーの隠し味ですよぅ!」
「まあ、プロの味にはかなわなくとも、素朴な手作りのお菓子もいいもんだよな。皆で食べよう」
「いいこと言います、望春さん!」
誉もクレープ用のチョコレートムースが固まっていることを確認して、食べやすい大きさに切り分け始めた。
「あとは、クレープに巻いていけばできあがりだな」
ホットケーキも焼き上がり、かなえが蜂蜜をたっぷりとかける。
「豆乳ホットケーキの完成やー!」
自慢の豆乳が入っているのだ。おいしくないわけがない。
「小豆ちゃーん、出来たてほやほやの豆乳ホットケーキやでー」
「わあ、きれいな黄色。おひさまの色ですねーっ」
「へるしーで健康にもええんや。あっついうちに、皆で食べよーなー」
「おーっ! です!」
オーブンの電子音が鳴り、瞬平がガトーショコラに竹串を刺した。
「よし、焼けてるな」
型から出して冷まし、粗熱が取れたところで、粉砂糖を茶こしでさらさらと振りかける。
「ほほー。雪のようにきれいですね」
感心した様子で、睡蓮がガトーショコラを見つめた。
瞬平も納得の表情だ。
「ああ。完成だ」
その横で、天野はテーブルをセッティングして、人数分のお茶をいれていた。
持参していたお茶は、緑茶と紅茶だ。
特に紅茶はバリエーション豊かに、苺や桜、キャラメルといった変わり種も織り交ぜて持って来ている。
「お菓子に合うといいな」
天野自身はお菓子に対して執着はないけれど、こうして人々を笑顔にさせる力があるというのはすごいことだなと、しみじみ思う。
「よし、飲み物はこれでいいかな」
ティーカップに、香り豊かな液体が注がれるころ、テーブルには様々なお菓子が持ち寄られて並んでいった。
【輪になって、お茶会】
クッキーにクロッカン、クレープにきなこもち、ホットケーキにガトーショコラ。
「ここは夢の世界ですね……っ」
小豆は喜びのあまり、ふるふる震えだしている。
「皆さんで、いただきましょう! いただきます!」
「いただきまーす!」
輪になって、席について、皆がお菓子に手をのばす。
「きなこもち、色がきれーですねー」
睡蓮が、雛姫の作った三色のきなこもちに目をとめた。
「今回は無難な組み合わせにしてみたが、きなこもちは奥が深い。まだまだ見知らぬ可能性を秘めているはずなんだ」
「ほほう。かわいい姿に似合わぬ格好のよさ。やりますね、きなこもち!」
「そうだろう。よかったら味見をしてはくれないか」
「もちろんですよ、いただきまーす!」
一口サイズで食べやすく、もちもちのきなこもちは色と味のバリエーションもあってお得感が満点だ。
「クロッカン、おいしくできてるね」
「にっ! ナッツがこうばしくって、さっくさくー」
「生チョコもあとで食べようね」
「あれもこれもおいしくて、ごはんが入らなくなるにー」
おやつの時間にはかなり遅いが、そんな日があってもいいよねと、彩葉と侑はあれもこれもとお菓子を口に運んでいく。
その脇で、さりげなく瞬平から最も離れた席についたかなえが、ホットケーキを切り分けた。
「はい、小豆ちゃん、あーんしてやー」
ホットケーキをひとさじすくい、かなえが小豆の口へと運ぶ。
「おいふぃーれすぅ」
「そやろー。うちな、豆乳プリンも作ったんや。あとで食べてな?」
「プリン!」
小豆がガッツポーズをとる。
「ほいでな、うちん家でな、豆乳や豆乳プリンのほかにも、おからドーナツも売っとるんよ。今度買いに来てやー」
「ふわぁい!」
口いっぱいにホットケーキをつめこんで、小豆は勢いよくうなずいた。
「なんだか、いいなぁ」
笑顔のこぼれる皆の顔を見回して、瑠奈はつぶやいた。
お菓子を作って、これまで親しくなかった人とも同じテーブルを囲んでいる。
そんな時間が少し不思議で、とても温かい。
(侑ちゃんも、楽しそう)
ルームメイトの侑は、気づけば家族も同然で、日々を過ごすうちに、人と人とが様々な形でつながっていく。
(この島に来てから、いろんな事があったなぁ)
そしてこれからも色々な経験を重ねていくのだろうと、瑠奈は思った。
「それにしても、麦田はおいしそうに食べるな」
誉に手渡されたチョコレートムースをはさんだクレープに舌鼓をうち、小豆の表情はとろけそうになっていた。
「チョコムース……。しあわせ……」
「我ながらよく出来てる。美味いだろう、甘いものは正義だよな」
口が忙しい小豆は、首を縦にぶんぶん振った。
「思う存分食え。もうあんなふうに泣くんじゃないぞ」
「ふぁいっ」
「この紅茶おいしいね。クッキーとよく合うよ」
望春が、お茶を飲んでほっと息をついた。
「よかった。きっと飲み物が欲しくなるんじゃないかと思ったんだ」
「逆巻君は食べないの?」
「僕はちょっと、甘いものが苦手で……」
「だったら、サラダクレープはどうだろう」
さっと席を立った誉が、調理台から別の皿を持ってきた。
「これは?」
「しょっぱいものも挟めるのがクレープのいいところだろう?」
皿には、ツナやチーズ、それに野菜を巻いたクレープが盛られている。
「他にも、自分の好きなものを巻いて食べてもいいと思う。生地を焼いただけのクレープもまだあるから」
誉の気遣いに、天野が微笑む。
「ありがとう。うれしいな、いただくよ」
どっしりと重たい、その濃厚さがたまらなく嬉しい。そんなケーキが世の中にはいくつかある。
小豆は震える指で、フォークをガトーショコラに突き刺した。
「い……、いただきます……」
間違いなくおいしい。そんな予感がひしひしと伝わる。
「いいからとにかく食ってみろ」
眼光鋭く、瞬平がうながす。
ぱくりとケーキをほおばる小豆の瞳に、うっすらと涙がにじんだ。
「美味いか?」
「おーいーしーっ……! もうもうっ、皆さんありがとうございますー!」
口に広がる濃厚な味わいも最高だが、なによりこうしてテーブルを囲む、皆の気持ちがうれしかった。
「てめえはそう、ぴーぴー泣くんじゃねえ」
「なっ、泣いてませんよ! これは喜びの汗です!」
小豆は締まりのない顔をして、目元をごしごし袖でこすった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月12日
参加申し込みの期限
2013年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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