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暴走する人馬、鳴り響くは銃声 ~機鋼世界マシナリア~
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■序章「二刃猛追、人馬一体」
洞窟の中は暗い。
勿論のことながら日の光などはいるわけがない。
もしも暗闇での戦闘を行うのであれば暗視の術を確保するか、少量の光源が必須である。
しかし、暗闇で息を潜める様に岩陰に身を隠す彼らはその必須事項をあえてしていなかった。
そういう場合、導き出される答えは一つしかない――――何かに追われているという事である。
暗闇の中でいくつかの光が瞬く。
直後、銃撃音が響いた。
飛来する銃弾を鬱陶しそうに右手の大剣で弾くと黒く大きいその異形は手近な石を一振りで粉々にした。
その光景を見ていたヴァイゼ・ベトリューガーはさも嫌そうな顔をする。
「おいおいおいおいっ! 岩ってあんなに軟らかいもんじゃないだろ!?」
「騒ぐなよ、ヴァイゼ。こっちは暗闇を利用して様子見ながら攻撃してるんだ。敵の手の内を探る為に」
「……わかってるさ、攻撃しかけつつ観察して弱点でも探ろうって腹積もりだろ。だけどよ……」
かなり嫌そうな顔を浮かべるヴァイゼの肩を軽く叩く少女――
篠原 翠響
。
彼の不安を吹き飛ばすかのような明るい笑顔で彼女は言う。
「大丈夫よ。あいつの相手はあたしがするわっ。二人は援護射撃の方をよろしくっ!」
「援護って言われても――――っておい! ったく、しょうがねえな!」
「ヴァイゼ、奴の頭を狙ってくれ。あの分厚い鎧の前じゃダメージには程遠いだろうけど、篠原さんが接近するタイミングは作れるはずだ」
スコープで相手の様子を窺っていたヘルト・シュタールはヴァイゼに攻撃ポイントの指示を飛ばす。
ヴァイゼはそれに合わせてライフルを発射。ヘルトも続けてスナイパーライフルを撃ち込んだ。
背後から飛びすさぶ銃弾の雨の中を篠原は疾駆する。
当たるかもしれないという考えは捨てた。ここはあの二人の射撃の腕を信用するべきだろうと。
(まずは接近する! 話はそれからよねっ)
頭部への集中攻撃を受け、煩わしそうに大剣を振るっている異形の攻撃範囲に入るやいなや篠原を斬撃が襲った。
それは空気を裂き、風切音と共に振り下ろされた右上段からの一撃。
篠原はそれを身体を僅かに傾ける事で躱す。直後、地を蹴って跳躍――二の太刀を狙っていた左の大剣を空中でいなした。
(反応が早い……っ! 見かけによらず素早いのね! ならっ!)
瞬きをするよりも早く、地面を割り裂き礫と共に襲いくる右の大剣を空中で身体を回転させ、紙一重で避けた。
そのまま大剣の腹を足場に跳躍した篠原は鉄裂き振動丸をしっかりと握り締め肩口を狙って振り抜いた。
金属が上げる甲高い衝突音が鳴り響き、火花が暗闇に散る。
渾身の力を込めて振り抜いたはずだが鎧には傷一つついていない。
(なんて硬さなの。あれじゃ、普通の攻撃はまるで意味をなさない……っ!)
攻撃を紙一重で躱しながら、篠原は数度斬撃をあらゆる箇所に叩き込んでみるが……結果は先程と同じであった。
刀の刃は通らずただ鎧に弾かれ、傷一つ付けることができていない。
回数を重ねていけばあるいは――――という考えが浮かぶが、それは数秒も経たずに掻き消える。
無理なのだ。
人の身体はどう鍛えていようと永久に動きつづけられるようにはできていない。動いていればいずれ、疲労により動きに鈍りが出る。
そして鈍りから来る運動速度の低下は、その戦闘が高速で行われている程に危険性を増す。
何度も振られる必殺の攻撃を避け続け、篠原の足にも限界の色が見え始めている。
(……そろそろ勝負時って事ね)
水平に薙ぎ払われた右の大剣を身を屈めて躱し、意を決して彼女は人馬一体の異形との距離を詰めた。
迎撃しようと振られた左の大剣をすれすれで避ける。
顔の真横を縦に通り過ぎた大剣の風圧が彼女の結われたポニーテールを激しく揺らした。
篠原は狙いを鎧の隙間に絞り、鍔の下に付けられた引き金を引く。
(勝負は一瞬……これを外したら……後はないッッ!!」
何かが駆動する音が静かに響き、鉄裂き振動丸の刃が淡く青い発光を見せた。よく見れば霞んでいるかの様に刀身がぼやけて見える。
迷いなく振られた刀は蒼い軌跡を描き出す。数度振られた後、その刀身は役目を終えたかのように音もなく崩れ去った。
直後、異形の右前脚の鎧がごとりと地面に落ち、紫色の血飛沫を噴き上げた。
「グゥウウアアアオオオオオーーッッ!」
「どう? これで鉄壁の防御はなく――――」
怒りの炎を瞳に宿した異形が振るった右の大剣は高速で篠原に迫っていた。
気が付いた時には既に回避不可能、防御も不可能な距離まで刃が接近している。
恐らくあんな速度で大剣の一撃を真面に受ければよくて肉塊、悪くてミンチだろう。
(だめっ! やられ――)
攻撃を受けるその時、彼女の身体は何者かによって抱えられ、次の瞬間には空中を滞空していた。
それは変身ヒーローとも言える服装に身を包んだ
風雲児 轟
であった。
「よく持ち堪えてくれた、武器を犠牲にしちまったんだろ? 後は俺に―――ザ・ストレイトに任せておいてくれ!」
轟は篠原を岩陰に降ろすと援護射撃を続けてくれているヘルトとヴァイゼの位置を確認した。
異形からは300メートル程であろうか、距離を取って影の魔物達に射撃をおこなっている様である。
(あそこならデカブツとの戦闘で巻き添えにはしないな。よし、全員纏めて俺が守ってやるぜ!)
気合十分、轟は大地を踏みしめると力強く跳躍した。
低空で跳躍した彼の身体は地面を滑る様に飛び、一気に異形との距離を詰めて見せる。
そのまま彼はハンドガンちーあかすたむを抜き放つ。
両手で構えると、彼は異形の右前脚を狙って引き金を引いた。
直後、轟音と衝撃波をともなった弾丸が発射される。真っ直ぐに飛んだそれは鎧を失い露わとなった右前脚を貫いた。
同時に射撃の反動で腕を凄い勢いで上に跳ね上げられた轟はそのままの体勢で後方へと吹き飛んだ。
(――――っ!? 反動がでかいっ! ならっ!)
空中で姿勢を整え、彼は洞窟の壁を蹴って再び跳躍する。狙うは一点。
だが飛来する彼を狙って異形が右の大剣を振り上げていた。
斜め袈裟切りに薙ぎ払われる様に振るわれた大剣は風を巻き上げ、空中の轟を猛追する。
「まだだ、もう少し……今だッ!」
大剣が彼の視界を塞ぐ寸前、彼はちーあかすたむの引き金を引く。
大きな薬莢が排出され、銃口から右前脚を狙った鋭い一撃が放たれた。
再びぐいっと後方に引っ張られるような急激な加速が掛かり、彼の身は吹き飛ぶ。
轟の急激な移動に対応できず、異形の大剣は宙を斬った。
地面を転がる様にして勢いを自然と殺し、即座に立ち上がった轟は異形の右前脚を見た。
二発の銃弾が撃ち込まれたそこは紫色の血に濡れているが、いまだ行動不能には至っていない様だった。
異形もその部分を狙われている事に気づいているのか、大剣を下段に構えて攻撃を警戒しているように見える。
(残弾は後一発。だが、ああも警戒されちまったら撃ち込んでも弾かれちまうだろうな)
そう考えに及んでいる間に異形は猛牛の突撃よろしく、土煙を巻き上げながら轟目掛けて突進してきた。
邪魔な障害物の岩を右と左の大剣で打ち砕きながら巨大な鉄塊にも見える巨体が彼に迫る。
必殺の突進をまるで闘牛士の如く、轟は横っ飛びで避けた。首のあたりを狙って放たれた斬撃も身を翻して躱す。
四つの足を踏ん張り、急停止をかけながら両の手の大剣が荒れ狂う暴風の如く轟の身を斬り刻まんと襲い掛かった。
それは常人の目には捉えられない程の高速の――――いや、神速の斬撃。避けることは不可能に思われた。
「ザ・ストレイト/バーストトランスッ! 一勝負――付き合えよッッ!」
身体を低くし弓から矢が放たれる様に地面を走った轟は荒れ狂う斬撃の暴風の中を横断する。
強化された身体能力から引き出されたその速度は轟の身に大剣を触れさせることを許さない。
一息に走り抜けた轟は壁を蹴って真っ直ぐに飛ぶ。伸ばされた腕が速度を生かしてすれ違いざまに異形を殴りつけた。
目の前に迫る壁をもう一度蹴り、彼は更に飛びすれ違いざまに異形を殴りつける。
何度も繰り返されるそれは異形を中心に白い軌跡を幾重にも残していく。
「これで! うおおおぉおおおおおーーーーッッ!」
一際強く跳んだ轟は全体重、速度を乗せた一撃を異形に打ち込む。
衝撃に耐えられず、異形はその巨体をぐらつかせた。
地に降りた轟の背後で異形は右前脚を折り、地にしゃがみ込む様な体勢になっている。血に塗れ、所々肉が裂けた震える右前脚の様子を見る限り、立ち上がる事はできないようだった。
「グゥウウオオ…………」
「お前の得意技はこれで使ねえ! さあ、もう一勝負! 付き合ってもらおうかッ!」
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月25日
参加申し込みの期限
2016年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月03日 11時00分
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