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秋桜、ふたりぼっち
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さて秋桜畑の伝説が、それなりに知られているのはこのお話の、あちこちで書いたとおりです。
そう、それは伝説なのです。
ところでここに、各地の伝説や怪談話を明らかにすべく駆け回る団体(構成員は一名ですがあくまで団体)を紹介したいと思います。
その名は『萌ミステリーリポート』、略して『MMR』です。
それは
鬼河内 萌
が私財を投じて設立した機関であり、もうだいたい予想は付いていると思いますが萌が単身、謎や神秘やロマンや摩訶不思議アドベンチャーに挑んでいくという、ミステリあり笑いあり涙ありのドラマチックな団体なのです……ということにしておきます。
さあ、本日も萌は、伝説をまたひとつ、明らかにすべく秋桜畑に足を踏み入れたのでありました。
なお、彼女の見解は以下のようになります。
「死んだ人や想い人に会えるという、不思議な秋桜畑……この秋桜畑は『不思議時空』につながっているのかもしれない!」
というわけで不思議時空を探し、可能ならば不思議時空に人が吸い込まれる瞬間を記録すべく、ビデオカメラを片手に萌は秋桜畑に挑んだわけですが……。
気がついたら自分が、その空間に入っていたのでした。
なんでしょうこの広い秋桜畑は。人の姿もなくなって……いや、一人だけ例外があります。
「あれ? ユウくん? いつの間に!?」
そこにいるのは
野菜原 ユウ
ではありませんか。彼は本日もいい感じに染め分けた髪型、両耳合計で五つもピアスをつけて、眉も剃刀を丁寧につかって細眉にしております。ゲーセンにあるシール写真機で、光を飛ばして眼を実際よりずっと大きく加工したショットを撮影しているような少年です。
そんなユウとは色々と時間をともにしたという経緯があり、ここだけの話チューした経験すらあって、どうしても萌は、彼のことを意識してしまうのでした。
「なんだこんなとこで?」
というユウの口調はぶっきらぼうですが、特に迷惑そうな様子もありません。むしろ笑顔で、
「秋桜見物か?」
「あ、うん。ユウくんも?」
「ま、似たようなもんだな。いや、正直に言ってその通りだ」
なら一緒に――と言いかけた萌の心を見越していたかのように彼は言いました。
「なら、一緒に回るか?」
――ええっ!
背に翼が生えて飛んでいってしまいそうな気持ち。萌は突然自分が、恋愛映画の主人公として新進気鋭の映画監督に指名されたのではないかとすら錯覚しました。
ここはどう考えても不思議時空、そこに自分が迷い込んだ理由を知りたいという気持ちはあります。けれどもそんなことよりデートが大事です。だって、ユウくんとのデートなんですから!
「ほら、行くぞ」
ユウはあごをしゃくって歩き出しました。さっと萌は彼に並びます。
そこからは、夢見るようなひとときが繰り広げられました。手と手をつなぐには至りませんが、花を一輪折ったり、匂いを嗅いだりする萌を、彼はちょっとからかったり、可愛いと言ってくれたりしました。
「ユウくん、ここ、不思議時空の秋桜畑だと思わない?」
「んー、まあ、あんたがそう言うんならそうかもな」
「どうやってここに入ってきたか、覚えてる?」
「いや、覚えてない」
「秋桜の花言葉にヒントが有るのかな~、なんて思ったりしたんだよね。一般的な秋桜の花言葉は、『乙女の純真』『乙女の真心』『調和』『美麗』だとか言われているけど……」
わからないな、とユウは素直に認めました。ですが彼は、こうも付け加えたのです。
「ただ、『鬼河内萌に会いたい』って願った気はする」
――えええーっ!
爆弾発言ではないでしょうか。もうこれは、迷い込んだ理由探しどころではありません。
まさかありえるかも。
――花畑ドンからの顎クイとか? ありえるかも!
そうなったらどうすればいいのでしょう。
身を任せればいいのでしょうか。
ちょっとは拒んでみて、彼をじらすべきなのでしょうか。
難しい。
世界のどんなミステリーより、難しい恋の駆け引き技術が必要になるかもしれません。
悩ましい。悩ましい。悩ましすぎて……!
両手を頬に当て身をよじった萌はいつの間にか、自分がただ一人になっていることに気がつきました。
「……え? え?」
ユウくんはどこへ? 認めたくはありませんが、もしかして……!
慌てて萌は、自分のカメラをチェックします。ユウといる間も、ずっと手に持っていたのです。何かが写って…………いませんでした。
単に一人で、撮影したものが残っているだけでした。
そもそも彼との会話が、一切残っていません。
白昼夢のようなひとときはあったはずです。けれども、証拠は何もないのです。
「そんなぁ……」
がっくりうなだれる萌ですが、それであきらめたりはしない。
だったら、と、考えを改めました。MMR的に。
――あのユウくんは……生き霊だったんだ!
いやそれはどうかと……と、ツッコんでくれる人は誰もおりません。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月05日
参加申し込みの期限
2015年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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