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\ オーバータイム!/
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テレビカメラがやってくる!
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トイレで頂いた服(ゴスロリ)を畳みながら私は考えていた。
確かに面白い人たちとは出会えている。でも、これで番組として成立するの?
ただ流されているだけのような気もする。
「何やってるんだろう、私……」
トイレから出ると、もらった服を着たままの竺原が待っていた。
「そのままの方が面白かったんじゃないですか?」
「……動きにくい方が不都合だと思っただけよ」
「どうします? まだ取材続けますか?」
これ以上やって何か成果が出るだろうか。
あぁ、上司になんて言われるだろう……。
「次で……最後にしましょう」
「……了解っす」
悩んでいてもしょうがない。
時間ももうあまりないのだし、せめてやれることをやろう。
今日は平日だけど、珍しく非番に当たったので旧市街の方に買い物へ。
買い物と言うよりは、適当に街中をブラブラ歩いているだけだけど。
でもこれが、一番のリフレッシュ。
もちろん急患が出たらすぐに病院に向かわなきゃだけど……とその考えを振り払うように頭を振る。
そして視線を向けた道の先で、どこか落ち着かない様子の女性と目が合ってしまった。
本能的にまずい、と思った時には女性はぐいぐいと近づいて来ていた。
「こんにちは! 今取材をしておりまして、この辺の隠れた名店など教えていただけませんか?」
ふと横を見ると、カメラを持った男性もいる。
「え……取材? 隠れた名店って、あの、その……」
マイクを差し出してくる女性にも、カメラ越しに見ているだろう男性にも答えを待たれている。
そう思うと頭はどんどん白くなっていくばかりで、声も出ない。
「すいません。もう少しだけ大きな声でしゃべっていただいても……?」
私の声を聴きとろうと耳を寄せてくれる女性。
向こうも仕事で来ているのだろうし、何か答えないと……。
そう思うけど断りたい気持ちでいっぱいだし、うまくしゃべれないし、どうしよう……。
どうも今日は町がいつもより少しばかり賑やかだなぁ、と思って来てみると、どうやらテレビ取材が来ていたようです。
大きなカメラを持った方がいらっしゃると思っていたら、すっと目の前にマイクを出されてしまいました。
「私なんかよりももっと絵になる方を取材した方が宜しいのではないでしょうかねぇ?」
と笑顔で返すと少しだけでも、と言われるので、
「新しいスポットには疎いですし、寝子島は名店揃いですからねぇ……」
すると、ひどく落ち込んだ顔をさせてしまいました。
なので、道の先をブラブラと1人歩いていた女性がいたので、その方を見ながら言ったのです。
「ほら、あの方なんか詳しそうじゃありませんか? インタビューなさってこられてはいかがですか?」
押し付けるような感じですが、きっとああいう若い女性の方がこういう取材には向いているでしょう。
取材の方々も納得したようにそちらに行ったようですが、どうやらこういうことには不向きな方を指名してしまったようです。
何となく罪悪感を感じるので、自分でこんな状況を作っておきながらなんですが、責任は取りましょうかね……。
「えーっと、そのー……」
「すいません。急に思い出したお店がありまして」
話が進まずにこれ以上は無理かな、と思っていたところでさっき声をかけたお坊さんが私と女性の間にすっと入ってきた。
「あぁ、先ほどの! 急に思い出したお店、ですか?」
先ほどまでしゃべっていた女性は目をぱちくりさせながらお坊さんの方を見て、さらにおどおどしている。
その女性ににっこりと微笑むと、お坊さんは続けた。
「えぇ。私、
齋藤 智照
と申します。ちょうどコーヒーを飲みに行こうとしていたところだったんですけど、そこのお店が古き良き喫茶店という感じでして。商店街の裏手にあるんですけど……」
「あ、あの、そこなら私も1人で過ごしたい時にはよく行きます」
それまでずっと上手くしゃべれてなかった彼女からするっと言葉が出た。
「そうなんですか。ちなみにお名前は?」
「あ、えっと
深倉 理紗子
です。よろしくお願いします」
「深倉さんですね。ではご一緒にお茶でもいかがですか?」
「お茶、ですか?」
齋藤さんの登場ですっかり落ち着いた深倉さん。
どうもこのままお店に行く雰囲気になってきた。
「あの、少しだけお供させていただいてもよろしいですか?」
「ま、編集すれば何とかなるんじゃないですか? ってか、さっきからずっとニヤニヤしてますけど、気持ち悪いですよ?」
「ニヤニヤじゃないの。笑ってるの」
機材も片付け、海に浮かぶ寝子島を眺めながら、竺原の言う通り私はニヤニヤしていた。
最後に行ったカフェ、深倉さんと齋藤さんと共にコーヒーを飲んでいた時のことだ。
それまでずっと会話をしてもらえなかった深倉さんが口を開いた。
「あの、さっきはうまく答えられなくてすいませんでした」
「いえ、こちらこそ……ぐいぐい行ってしまって……」
すると深倉さんは苦笑しながら続けた。
「勢いに圧されてしまいましたけど、笑顔で接してくれる二見さんに、何か答えなきゃ、とは思ったんです。結局、齋藤さんに手伝っていただきましたけど……」
「いえいえ私は……ですがそうですね。二見さんの笑顔は何か会話をしたくなるような素敵な笑顔だと思いますよ」
きっとお世辞だろうけど、ただ疲れた心にじんわりと2人の言葉が染みた。
「情緒不安定ですよ?」
「うるさい。さぁ、帰って上司に報告しよー!」
掛け声と共に吹いた潮風は、来た時よりも優しく感じられた。
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あとがき
担当マスター:
マルモロ
ファンレターはマスターページから!
最近はテレビを見る時間も減ってしまいましたが、もともとテレビは大好きです。
初めまして、マルモロと申します。
テレビ取材の話、ということでいかがだったでしょうか?
果たして番組はどうなってしまうのか、というのはみなさんの想像にお任せします。
参加していただき、また読んでいただきありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
マルモロ
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月31日
参加申し込みの期限
2015年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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