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嘆きの狐火
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◆第六章「そして、これから」
事が収束し、異界から来た者達はそれぞれ元の世界へと帰っていった。
いつも通り自分の寝床で目を覚ます。
アレは夢だったのだろうか。
八神が体を起こすと右手の平の下に柔らかな感触を感じて視線を落とした。
そこには見知らぬ少女が眠っている。そして八神の手の下には少女の胸があった。
さっと手をどかすと少女はうーんと身じろぎしながら寝返りを打つ。
その顔つきには見覚えがあった。どことなく狐の妖怪、雪に似ている。
雰囲気でいえば月華にも似ていた。
どういうことかと考えていた所、小さな紫の玉が枕元にあるのに気付き、八神はそれを手に取った。
頭の中に雪と月華の声が聞こえてくる。
「あー、あー聞こえるだろうか。これは妖力を用いて、八神の服に忍ばせた言葉の記録だ」
「もう、説明はいいから。時間、短いんでしょう?」
「ああ、そうだったそうだった。今、見知らぬ少女が八神の傍に寝ていると思うが、
それは心象世界で八神が掴んだ俺の妖力が月華への想いと反応し、妖怪化したものだ」
「へえ……妖怪、そうか妖怪か……って! なんだって!?」
つい声を上げた八神の隣で少女が伸びをしながら目を覚ます。
年のころで言えば八歳くらいだろうか。綺麗な栗色の長い髪が腰まで伸びている。
目つきは雪譲りなのかほどよい釣り目で、整った顔立ちだった。
「おひゃよう、ございまふ……なの……むにゃむにゃ」
寝起きでまだ口のまわっていない少女は眠そうな表情でゆらゆらと左右に揺れていた。
「きっと八神の事だからその子ともうまくやっていけるのだと思う。
俺達から娘でも預かったと思って、仲良く過ごしてくれると幸いだ。
では、また……どこかで会える事を祈っている……またな、八神」
その言葉を最後に紫の玉は消えてなくなった。
残された少女を見て、八神は頭をかく。
動物とは暮らしているが、少女を育てるというのは動物を育てるのとは次元の違う事である。
これから訪れるであろう様々な事を考えながら、頭を悩ませる八神であったが……二度寝に入った
少女の表情を見ていると、不思議ときっとどうにかなるように思えてくる。
「そうだ、この子の名前……つけないとな。雪と月華の子だから……ゆき、か……雪華」
「あ、うー……ゆ、き……かぁ……?」
寝ぼけ眼の少女に八神は頭を撫でながら言う。
「そう、雪華。今日からよろしくな、雪華」
「うー。よろしゅー……なの」
抱き着かれた瞬間、強烈な眠気に襲われる。
(だめ、だ……眠気が……おさえられな……)
「――――っ! ゆ、夢?」
はっと目が覚め飛び起きると、隣にいた少女は姿を消している。
妙にリアルで実感のある夢を感じた彼の手元には、狐の毛で作られたアミュレットが握られていた。
「狐に化かされたってこういう事を言うんだろうか……」
そう呟き、安らかな笑顔を浮かべて彼はまた睡眠の海へと落ちていくのであった。
海のさざ波が朝日できらきらと光っている。
肩に包帯を巻き、波止場に天野が座っていた。
その手には小さな耳飾りが握られている。
安らかな表情でその耳飾りに天野は目を落とした。
それは帰る間際に月華が渡してくれたものであった。
小さな獣の牙と雪の尻尾の毛で作られた耳飾りは月華と雪からの感謝の印として
帰る者達全員に配られたのである。
あの壮絶な出来事が夢ではなかったと、いまだあの世界との繋がりがある事を
教えてくれる大切な品。それを耳に付け天野は波の音を聞きながら眠りにつくのであった。
~寝子島・某所~
「どうやら、あの世界は救われたみたいですね……」
「まあ駄狐なんか利用するから失敗する。次はもっとマシな者を選ばなくてはなるまい」
雲と同じくらい高い上空から寝子島の町を見下ろしながら得体の知れぬ二人が話している。
二人は深めにローブを着こんでおり、何者か判別する事は難しい。
「そうですね、では行きましょうか。ここに長居してめんどくさい者に
気づかれても身動きが取り難くなりますから」
「元よりそのつもりだ」
背の高い方が空に手をかざすと空間に裂け目が生じる。そこに滑り込む様にして二人は入り、
直後、裂け目は何事もなかったかのようにひっそりと閉じた。
寝子島の日々は流れていく。至ってフツウに。何事もなかったかのように。
それは何が起ころうとも変わらない。
なぜならそのフツウを守ろうとする者達がいるからだ。
彼らがいる限り、寝子島のフツウは守られていく。
今日も、そしてこれからも。
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あとがき
担当マスター:
ウケッキ
ファンレターはマスターページから!
お初の人もそうでない方もこんにちわ、ウケッキです。
リアクションの公開が遅れてしまいましたことを深くお詫び致します。
嘆きの狐火についてですが、
いいアクションばかりで、ああこれもやりたい、あれもやりたい、ああ、このパターンもあるか!
などなどとても楽しく読ませて頂きました。
実はこのアクションを読むという時間がかなり楽しみでもあるのです。
ガイドを見てどんな風に行動してくれるだろうか、隠した要素には気づいただろうか、など思いつつです。
それでは長くなりましたが、シナリオへのご参加誠にありがとうございました。
次回もまた皆様にお目に掛かれることを祈りつつ、次のお話のネタを考えておこうと思います。
では、また。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ウケッキ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月30日
参加申し込みの期限
2015年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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