寝子島ナイトマーケット｜リアクション

寝子島ナイトマーケット

☆名残を惜しみながら

「もう遅い、車を呼ぼう」
　２１時を回り、修はスマホで自家用車を呼んだ。
「えー、もうなのだ？　真央ちゃん門限ないのだ」
　帰りたくない真央だったが。
「女の子の夜歩きは危険だよ」
　修にたしなめられる。
「それじゃ送って貰うよ」
　胡桃は素直に車に乗り込んだ。
「二人とも今日はありがと！　楽しかった！　また遊ぼーね〜！」
「真央ちゃんも楽しかったのだ、また遊ぼうなのだ！」
「俺も楽しかった。匙は飾り棚に飾るよ」
　三人は満足して帰途についた。

　
　蒼志は、次は何を食べようかと屋台を見回していた。
　時間は遅くなったが、流れる音楽のわくわく感と屋台の魅力には逆らえない。
　しかし。
「ハイ、蒼志君。遅くならない内に帰ろうねぃ」
　陽太は先輩らしく、にっこりと言う。
「え……もうちょっと食いたいす」
　無表情のまま言うも、そのまま蒼志は陽太に引きずられていく。
　その姿はまるで大型猫のようだった。

　帰宅後。アップルパイの包みを開いた櫻は、すぐにそれに気づいた。
「……ん？　中に何か……これは……ペンダント？」
　パイの包みの中に輝く、ビニールの小袋に入ったペンダント。
（なぜこんなところに……？　そうか）
　直接渡すのが照れくさかったのか、あるいは気を遣わせまいと考えたか。
　志波らしい、と櫻は思った。
「こういったものは普段は付けんが……ずいぶんと綺麗だ」
　袋から取り出し、鏡の前で胸に当ててみる。
「……このお返しは、いずれせんとならんかな」
　嬉しそうに櫻はつぶいた。

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あとがき

担当マスター：天村花海
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ご参加ありがとうございました。

リアクションの参考にお祭りの屋台に行ってみました。
多国籍なお店はあまりありませんでしたが、いろいろ食べたいと思うと財布が大変なことになることがわかりました（笑）
リアクションでいろいろ食べるほうが安上がりかもしれません……

とはいえ、リアルなお店もぜひ楽しんでくださいませ。
またのご参加をお待ちしております。

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