ゲームブックを作ろう！―サンマさんサバイバル―｜リアクション

ゲームブックを作ろう！―サンマさんサバイバル―

●十一
　八割がたのページが仕上がったところで、八神修が提案をした。
「大体のページが仕上がったみたいだし、そろそろ試しに遊んでみようか」
　原稿をまとめるのを手伝っていた桜月も同意した。
「そうだな。ただ待っているよりも、抜けがないか、早めにチェックした方がいいだろう」
　まだ書きあがっていない部分もあるが、各選択肢からどこへ飛ぶかのチャート表は完成している。
　八神のノートパソコンにあるチャート表と照らし合わせながら、間違いがないかをチェックしていく。
　テストプレイには響タルトや桃原空音、桜庭円も混ざり、和気あいあいとページをめくっていく。
「あー！　またゲームオーバー！」
「１４に繋がりすぎなんだよ。少し減らそう」
「ここも繋がりおかしくない？」
　案の定、直しきれていない些細なミスがいくつも沸いて出てくる。こういった見直し作業は人海戦術で行うほうが効率がいい。

　一通りチェックを終えたところで、八神は一箇所だけチャートと異なる飛び方をしているページを見つけた。
「これは……おいおい、物語がループしてるぞ？」
「あ、それボクが書いたページだよ！　こういうのも面白いかなって♪」
　響タルトが名乗りをあげた。どうやらわざとだったらしい。
「へー、こういうのもアリなんだね。……アリなの？」
「次はちがう選択肢を選ばないとね……」
　タマゴが先か、ニワトリが先か。まさかの堂々巡りに、困惑しながらもチャート表を書き換える八神だった。

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＜１１＞
　気になる女の子、水族館のマンタに会いに行こうとしたサンマさん。
「あれ？　俺に見とれてる視線を感じるぜ～？」
　上しか見れないのにすごいカンの良さだサンマさん！
　どうやら寝子タブの記者に尾行されているらしい。どうする？

「こんなところにブロマイドが！」と地面を指さし、その隙に逃げる　→ページ１へ
「ヘイ、恥ずかしがらなくていいんだぜ？」と、むしろ自分から話しかける　→ページ７へ
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