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【生徒会選挙】歴代生徒会長からの挑戦状~寝子高バザール!
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●「フリョウ」=UMA?
「なんだいだらしない!」
獲物たちのなよなよとした態度に却ってカッとした血字礼が張り手で勇生の眼鏡を弾き飛ばす。
眼鏡はくるくると宙を飛んだ。そして、
吾妻 優
によってキャッチされた。
「……はぁ、ったくメンドくせぇなおい!」
眼鏡と反対の手にはレモネード。
一馬の店でジュースを買ってぶらついていた彼は、一部始終を見ていたのだ。
関わったら面倒な事になると分かりつつも放っておけず、つい声を掛けてしまった優は、ダルそうに校庭の方を顎で指した。そこにはまだこちらの騒ぎに気づいていない寝子高生たちの笑顔がある。
「木多肩だっけ? アイツらの邪魔しねぇでやってくれねぇか。……アイツら、マジになって頑張ってんだよ。理由はそれぞれかも知れねぇけどよ。だから、このまま何もせずに帰ってくれねぇか……?」
血字礼は優を上から下まで観察し、ニヤリと笑う。
「あんたはちょっといい男だけど……お願いされて帰るようじゃこの血字礼様の名が廃るってもんさ」
優は深くため息をつく。
相手に引く気はないらしい。
(多少の荒事は仕方ないか)
優は腹を括ると、眼鏡を勇生に放り投げる。
「逃げろ」
ところが。
「断る!」
眼鏡をキャッチした勇生は荒々しい声で言った。
先ほどまで『モブ眼鏡』と呼ばれていた少年とはまるで別人、素顔のキリリと吊り上がった三白眼で不良たちを睨みつける。突然の勇猛さはろっこん<うらがえりのゆうき>の力も借りたものだが、それだけじゃない。勇生だって本当は怒っていたのだ。
「寝子高はモブも舐めたら駄目だって教えてやるよ!」
◇
しばらく学校をお休みしていたらいつのまにか選挙だなんて、と浦島太郎のような気分で歩いていた
維都月 茉菜
は、突然の怒声に気づき足を止めた。
校舎裏を覗くと、不良に立ち向かう優と勇生、始まってしまった喧嘩におろおろする智の姿。
人数こそ3対3だが、相手の方が喧嘩慣れしているのは明らかだ。
「あの制服、確かマタ工の! 喧嘩は良くないよ! 広まったらバザーどころじゃなくなっちゃう!」
刹那、茉菜の脳裏にぴこん、と選択肢画面が浮かぶ。
「どうしよう!!」
身を挺して必死に喧嘩はいけないと止めに入る!
>物陰からろっこんで戦う寝子校の生徒の元気度アップ!
選んだ選択肢は後方支援。
「無計画に止めに入るだなんて、皆の邪魔になっちゃうだけだろうし、そんな柄でもないからね……血も涙も足りなくてごめんっ」
仲裁を選べなかったことは口惜しいけれど、この選択ももちろん悪くない。
どこか皆に気づかれにくく見渡せる場所へ、と踵を返し歩を早めた茉菜は、きょろきょろとよそ見をしていた赤毛の少女とぶつかってしまった。
「ゴメンナサイ!」
ドイツ出身の留学生、
クルジッカ・ヘルマゴル
はぺこりっと頭を下げてから茉菜に尋ねる。
「『フリョウ』、見ました!?」
なぜこの少女はこんなに瞳を輝かせているのだろう?
疑問に思いつつも茉菜が来た方を指差すと、クルジッカはにっこり。
「ありがとうございます!」
駆け出したクルジッカは不良のことをものすごく誤解していた。
「ああ! 日本に住む珍生物、
伝説のUMA『フリョウ』!
この機会に是非見てみたいです! 触ってみたいです! 写真撮りたいです!」
クルジッカは、場の空気なんかなんのその、好奇心の赴くままに喧嘩に突っ込んでいったのだ。
「わあ! これが日本のUMA『フリョウ』ですか!? すごい! ほんとにワルそうです!」
ビキッ!
全員の動きが一瞬で凍った。
「アァ!?」
ねめつける血字礼を物ともせず、写真を撮りまくるクルジッカ!
「『フリョウ』さんとのファーストコンタクトはドキドキしますね。こんにちわ、初めまして! フリョウには『ナンパ』と『コウハ』があると聞きましたが、アナタはどっちですか!?」
ぺたぺたと血字礼に触りまくるクルジッカに、皆は一斉に青くなる。
やばい! いくら相手が不良だとはいえ、これは失礼にも程がある!
そして案の定……!
「てめぇ!」
血字礼のパンチが繰り出された。
「きゃあ!」
クルジッカは脊髄反射的に目をつぶる。瞬間、届く痛そうな打撃音。
が、しかし。
「あれ……? 痛くない……?」
「おいおい、女の子に手を挙げるのは感心しねぇな!」
血字礼の拳を受け止めていたのは、四十絡まりの筋肉質なオジサマ、
曖浜 鴻
。
「ありがとうございますっ!」
クルジッカはお礼を言い、鴻に抱きついた。少し鼻の下を伸ばした鴻を一緒にいた男が諌める。
「きますヨ」
それは青みを帯びた長い黒髪も美しい
深縹 露草
であった。
「不良ですか……昔懐かしいデースが、みんなの楽しみを奪うのは感心しまセーン!」
今でこそ妖艶な容姿とオカンじみた天然さのギャップがウリな彼だが、実は中学で一時期不良だった事もあるらしい。もっとも、年齢的に相応しくないことは一切しなかったし学校以外は綺麗にする等、妙に健全な不良だったが……。
露草が望むのは平和的解決。それが無理でもみんなやお店に近づけさせず時間稼ぎできれば。
「3分間待ってや」待ってやる、と言いかけ、冷たく表情を変え言い直す。「……保たせてみせます」
「なんだい、大人は引っ込んでな」
「悪いがそうもいかないな。手荒な真似はしたくない、あんまり羽目外さないで欲しいもんだな」
「ちっ、うるさいね! 邪魔するならこうさ!」
血字礼が鴻の男性的に大事な部分を蹴り上げた。
鴻は「うっ!」と呻くも、続く攻撃は華麗に捌く。なにしろ鴻は元陸上自衛隊員、筋トレや登山で鍛えた肉体はいまだ立派なもので、たかが不良に負ける気はない。
「こちとら常日頃から鍛えてんだ……この程度じゃ倒れねぇよ!」
新たな二人を交え、喧嘩はすっかり乱闘の様相を呈してきた。
クルジッカを庇っていた露草が土埃の中で退路を見極める。
「お嬢さん、ここは私たちに任せて、あなたは行ってください」
「は、はい!」
露草の強い調子に、さしものクルジッカも走り出した。
「あっ、待ちな! 逃がさないよ! あたしらをUMA扱いしやがって!」
血字礼はすっかり頭に血が上っていた。自分たちが何をしにここに来たかも――というほど大した目的もなかったのだけれども――すっぱり忘れた。
不良にとっては面子がなにより大事なのだ。
鴻、優、勇生が立ちはだかるが、不良たちは彼らには目もくれずクルジッカを追いかける。
露草が智の腕章に気づき、連絡を、と促す。
智ははっとしてトランシーバーを口元に当てる。
「こちら3班榛宮! 校舎裏で喧嘩発生! マタ工生三人、バザー会場の方に行きましたぁ!」
『はいはーい了解しましたー。こっちは問題なかけん、すぐそちらに向かいますね』
倉前 七瀬
の間延びした声。智は安堵すると同時に力が抜け、その場にがくりと膝をついた。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月19日
参加申し込みの期限
2015年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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