ある日、天から降ってきた『何か』　その２｜リアクション

ある日、天から降ってきた『何か』　その２

【対策その2　バックパックを壊してみようとする、けど】

「むむむ……」
「何がむむむ、なのよ」
　首をひねる修に話しかけたのは尾鎌蛇那伊である。
「いや、ロボットがもう少し足止めされれば【分解】で後のバックパックを破壊できるかなと思ったんだが……」
「ついでに、コントローラーとかも発見できればいいですね」
　どうも、と記士郎が後から姿を現した。
　一緒に居た銀丸は、別行動を取っているらしいのか、現れたのは記士郎のみだった。
「あと一人の学生さんは個別で動いてもらっています。……それと、なにやら考えている方々がいるみたいですね」
「なら、まだ時間稼ぎをする必要があるな」
　そう言って難しそうに考え込む修に、ぎらりと目を輝かせた蛇那伊が言う。
「あそこにいるのは、ひょっとして刀ちゃんよね？」
　蛇那伊のその言葉に、一同はあれっとそちらの方を見るのであった。
　……ロボットは相変わらず破壊行動を続けている。

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