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chapter.5 トラブルメイカー!
ところ変わって星ヶ丘。
傍若無人な振る舞いを続けるマダムスに上手くキャンペーンをアピールできず、縁は右往左往していた。その横にいた優菜は、じいっとマダムスたちを見ている。
「あの、相手をしてもらえなかったのは悔しいですけど、あんまりじっと見ていては……」
縁がその様子を心配して声をかけるが、どうも優菜はそういう意味で見つめているのではないようだ。マダムスたちの顔……というよりは、その下、彼女らの服装を眺めているような。
「え、あれっ……?」
少しの間を置いて、優菜はとたとたとマダムスたちに近寄っていった。その様子をおろおろと見送るだけしかできない縁。そんな彼女を尻目に、優菜はマダムスに声をかけた。
「あの、そちらの方の着ている虎柄のコート」
「え?」
後ろからの声に振り返るマダムス。優菜は言葉の続きを口にした。
「こちら、海外ブランドのものですよね」
「あら、おわかり? このコートはね、ちょっとお高かったのよ、ほほほ」
衣服を褒められたと受け取ったマダムスは、相変わらず品のない高笑いを浮かべた。
「その年でこの毛皮の良さが分かるなんて、なかなか見る目あるじゃない、お嬢ちゃん」
「お母様が持っていましたので、見覚えがあったのです」
「あら、いいとこの子なのね。それなら納得よお」
「奥さん、そもそもこのあたりはいいとこの子しか住んでいないのよ?」
「ほほほ、それもそうねえ」
互いの顔を見ながら、大声で笑い続けるマダムス。しかし直後、優菜の言葉が彼女たちから笑い声を消しとばした。
「あの……」
「なにかしら、かわいいお嬢ちゃん」
「言いにくいのですが、そちらの方のコート、偽物のようですが……」
「え!?」
途端に、マダムスの声のトーンが変わった。目つきもだ。さっきまでの和やかムードが一転、「この小娘何をぬかしてんのよ」と今にも叫びかねない勢いだ。
「ちょっとあんたねえ、この虎にいちゃもんつけようっていうの!?」
「最近の子供はしつけがなってないわねえ、まったく!!」
一度言葉になってしまった後は、もう留まることを知らない。マダムスたちはぎゃあぎゃあとまくしたてた。
あまりに声のボリュームが大きかったためか、次第に周りの注目も集め始めた。もちろんマダムスはそんなことお構いなしに少女ひとりに対して様々な言葉をぶつけてくる。
「うりゅ? あの騒ぎ何かな何かな?」
騒動に引き寄せられるように、ふらふらとやってきてはそんな疑問を口にしたのは
雨龍 雛
。
大沢ゆずかが寝子島でアイドルとして活動し、今日はボランティアとして活動していることを知った彼女は「うりゅにおまかせあれ!」と元気よく手伝いを名乗り出ていた……のは良いのだが、ゆずかのいるシーサイドタウンまでどう行けばいいのかいまいち分からず「星ヶ丘で配ればいっか!」と開き直りの精神により居住地である星ヶ丘でビラを配っていたのだ。
そこで、この騒動に出くわしたというわけである。
雛は最初何が原因で揉めているのかさっぱり分からなかったが、マダムスたちの衣服を見た瞬間、そんな疑問はどうでもよくなった。
「むむ、あのおばさんたち……」
雛の視線は、毛皮一点に注がれている。彼女はすぐさまダッシュし、優菜とマダムスたちの間に割って入った。
「え、ちょっ、なによこの子、誰よ」
「いきなりなんなの、今あたしたち無礼な子をしつけてあげてるんだからどっか行ってなさいよ」
既に怒りゲージが相当溜まっていたマダムスたちは、最初から喧嘩腰で雛に食ってかかる。しかし彼女は、そんな言葉をものともせず、あるいは右から左に言葉が抜けていったかのような態度で言葉を返した。
「あのあの、その毛皮!」
「え、これがどうしたの?」
「それ、星ヶ丘のどこの狩場で狩ってきたんですか!?」
「……はい?」
かりば、という聞き慣れない言葉に、マダムスたちは顔を見合わせた。真っ先に思ったのは、「この子は何を言ってるの」という疑問だ。もしかして、毛皮の存在を知らない子なのだろうか。
そう思ったマダムスは、雛に諭すような口調で言った。
「あのねお嬢ちゃん、これは虎の毛皮っていってね、とってもお高級な……」
「うりゅ知ってる! 超知ってるよ!」
「え、し、知ってるの?」
「うん!」
戸惑うマダムスに、雛は大きく首を縦に振る。
「現代社会において、毛皮をあえてまとっている人種はいまでも闘争本能に溢れてて、獲物を狙ってるハンターなんでしょ!? うりゅ詳しい!」
「……」
予想外の言葉にマダムスたちは沈黙した。もしかしたら、ちょっとかわいそうな子なのかもしれない。マダムスたちが一歩ひきかけた時だった。
無自覚で、ド天然であるが故に雛はとんでもない発言をしてしまった。
「おばさんたちは、もう中身で勝負できないから外観で勝負ってところなんでしょでしょ!」
「あ!?」
びしっと指までさされて、完全に喧嘩を売られた格好のマダムス。さすがにこれは聞き逃せなかったようだ。
「あんたねえ、言っていいことと悪いことがあるのよ!」
「そうよそうよ、だいたい何なのあんた、急に現れて言いたい放題!」
さっきまで優菜に向けられていた矛先は、完全に雛に変わった。ある意味身を挺して庇った形とはなったが、もちろん当の本人にそんな気はない。怒らせたつもりがそもそもないのだから。天然は罪である。
雛は、その無自覚な罪をいかんなく発揮していく。
「うりゅ、他にもいろいろ知ってるよ! その紫の髪色は、ジャングルの中で仲間だとわかるように知らせるもの! ラメが鱗っぽくなってるのは、水中で魚に擬態するためのもの!」
次々とマダムスたちのビジュアルをけちょんけちょんにしていく雛。しつこいようだが無自覚である。もはや無自覚って言えば何でも許される風潮がある気すらしている。
一通りマダムスたちをけなし終えた雛は、自慢げに胸を張り、鼻を鳴らした。
「ふふん、うりゅは意外に博識なんだよ!」
と、ここにきてようやく、雛は周りの視線が敵意に満ちていることを感じた。が、やはりその原因が自分にあるとまでは分かっていなかった。
「……え? 何、みんなその顔?」
そのおとぼけな一言で、マダムスたちの怒りは一気にヒートアップした。
「あんたのせいでしょうがあああっ!!」
「人が黙って聞いてりゃ好き勝手言って!!」
まさに怒号、という言葉がぴったりなほどのボリュームで荒れ狂うマダムス。闘争本能のくだりはあながち間違いではなかったかもしれない。
が、今正しいか間違いかはどうでもいい。マダムスたちがこのままでは、マナー向上どころか警察沙汰になってもおかしくないほどの事態だということだ。
「ど、どうしたら……」
口元を手で押さえ、雛がどうにか仲裁できないものかと思案する。が、この危機的局面を打開する奇跡的な一手が浮かばない。というか、かなり無理難題だ。
と、それを視界に収めるひとりの少年がいた。鞄にビラを詰め込み、吐く息を溜息へと変えた少年の名は
八神 修
。
彼は呼吸を整えてからゆっくりと、しっかりとした足取りで騒動の中心へと向かっていった。
「少し遅かったか……だが、まだ巻き返しは図れるはずだ」
そう呟く修の胸中には、確かな勝算があった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月09日
参加申し込みの期限
2015年03月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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