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アイドル・ヘルプコール
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chapter.9 ツミなこと
キャンペーンが終わり、シーサイドタウンに集まった一行は反省会を行っていた。
旧市街からはだいぶ歩きタバコをする人が減ったものの、厄介なじいさんがいるから油断はできない、という報告が。
星ヶ丘からは、修が「あと一息だったんだが、連携が今後の課題だな」と意味深な報告が。そしてシーサイドタウンは。
リーマンショックにより一時は警察沙汰になりかけたものの、無事事件が解決したとの報告が上がった。
「にしても、歩行者のマナー違反ってのは結構問題になってるんだな」
一通り話を聞いた黒子がぽつりと漏らす。
「自分は大丈夫……そう思っていても実際には根拠のない絵空事なんだ。確かに色々な事情で、歩きながらスマホを使わざるを得ない状況もあるかもしれない。けど、事故が起こったりして取り返しのつかないことになってから後悔しても遅いんだぜ」
ちらりと、横を見る。そこには、反省会に半ば無理矢理連れてこられた件のリーマンがいた。彼は黒子に睨まれると、申し訳なさそうに頭を下げた。
「それをわかってほしいんだよ、俺は。いいか、歩きスマホはダメだ!」
「歩きタバコも、だよぉ」
瑠樹が、のんびりとした口調で会話に参加する。
「あのなぁ、これからも綺麗な町になってほしいから、オレ、はいざらマップをつくってみたんだぁ」
「はいざらマップ?」
ゆずかが聞き返すと、瑠樹はうん、と頷きそれを取り出した。
そこには、おそらくボランティアや町の人から聞いたと思われる、旧市街における喫煙可能な場所がまとめられていた。
「すごい……!」
「これを、掲示板に貼ってもらったり色んなお店に貼ってもらえるようお願いするなぁ」
あれだけひどい仕打ちを受けたのに、この天使っぷり。彼は間違いなく良い大人になる。
「マナー違反は迷惑だし、本人のためにもならねぇって叔父さんが言ってた」
なるほど、この子がこれだけ素直に育ったのは、家族の教育が良かったこともあるのかもしれない。
黒子や修、瑠樹が真面目に報告をする中、優菜はCitrus Cat'sの面々に絡んでいた。
「路上ライブで、何度かお見かけしてたんです! 元気いっぱいで、可愛らしいなあって!」
「ほんと? ありがとう!!」
「ゆずか姉様、やったね!」
優菜のはしゃぎっぷりに、ゆずかや瑠奈のテンションも上がった。
「かわいいは正義、ほんとうにそう思うんですっ! だからアイドルはもうそれだけで正義だなって!」
「正義が役に立つとは限らないと、今日ボクは学んでしまったけどね……」
「え? どうしたの円ちゃん」
「ううん、なんでもないよ。ねー、にゃーくん」
意味深なセリフの意味を問われた円だったが、猫とじゃれついてその答えは聞けなかった。旧市街でなにかあったんだろう。
「そうそう、皆さん、好きなお洋服とか、お化粧のお話聞かせてください! あと音楽とか、お菓子のことも!」
そのそばでは優菜が、依然としてはしゃいだままゆずかたちを質問攻めしていた。
「ふふ、こうやって私たちを知ろうとしてくれる人がいるのって嬉しいねえ、ゆずか姉様」
瑠奈が笑顔で言うと、そのかわいさにまた優菜のテンションが上がるのだった。
地道にだが確実に自分たちのファンが増えている。今日それを実感できた。
それはもしかしたら、黒子のろっこんがもたらしたことなのかもしれない。
ちなみに旧市街の銀も一応乱暴な形ではあるが成敗され、シーサイドタウンにいたリーマンのヒデも、これ以上ないくらいこってりと絞られた。
だが、星ヶ丘のタイガーマダムスはというと。修の言う通り、あと一歩で失敗してしまったのだろうか。
いや、そうではなかった。
『こちら、星ヶ丘は寝子島の富豪たちが暮らす閑静な住宅街となっております』
パソコンから流れてくる音声。画面には、星ヶ丘の町並や猫たちが映っている。
そう、これはあの時舞華が撮影していた映像だ。
彼女は帰宅後、撮影した動画を編集していた。
『現在寝子島は、マナー向上運動を呼びかけておりまして』
音声を後から足しながら、舞華は動画の編集を続ける。しっかりとアイドルのポスターなんかを画面に入れたりしているあたりに、芸の細かさを感じる。
『ちなみに、富豪とあれば傲慢なイメージを持つ方もいるでしょうが、実際はそんなステレオタイプをはねのけるため、マナーには厳しいというところはネット住民の皆様はご存じかと』
ここで少し間を置いて、舞華は音声を挿入した。
『まあ、中にはこんな方々もたしかにいますけどね』
この時映像に映し出されたいたのは、紛れもなく、あのマダムスたちだった。
顔が見えないよううまく編集されてはいるが、情報に敏感な婦人たちのこと。ひとたび目星がつけられ噂が広まれば、「ちょっと奥様聞きまして?」なんて展開になるのは目に浮かぶ。
「……ふう、こんなところでしょうか」
一通り動画の編集と音声の挿入を終えた舞華は、大きく伸びをした。素材を改めて見直せば、マダムスたちに喧嘩を売っているとしか思えない女の子たちの様子も入っている。
「これは……お蔵入りということにしましょうかね」
苦笑いして、パソコンの電源を落とす。きっとそう遠くないうち、必要ない素材としてデータもなくなるだろう。
この後、舞華によって公開された動画は一部の間で反響を呼び、顔を隠していても格好と振る舞いでこれ以上ないくらい目立っていたマダムスたちは案の定他のマダムスたちから制裁を受けたとか。
もちろん、そんな先のことなど知らないボランティアの面々は、また定期的にこういう催しをしよう、と意気込みそれぞれの帰路につくことになった。
去り際、黒子が快活な声でゆずかに別れを告げる。
「お疲れ様、ゆずか! あ、今度は新曲いつ出すんだ?」
「うーん、まだ決まってないけど、またみんなで歌詞をつくって、早く新しいのも歌いたいな」
「楽しみだな。音源化されたら、一番に買いにくるからよ! じゃあな! また何かあれば手伝いにくるぜ!」
言って、手を振り去っていく黒子。と、彼女の懐から、音が鳴った。スマホの着信音だ。
黒子は反射的に、画面をタップして通話を始めた。あろうことか、歩きながら。
「あっ、もしもし。俺!」
「えーーーっ、歩きスマホについてあれだけ語ってた人が!!?」
無自覚とは、罪である。
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あとがき
担当マスター:
萩栄一
ファンレターはマスターページから!
萩栄一です。
今回のシナリオに参加していただき、ありがとうございました。
ガイド時点ではもっとがっつりコメディになると勝手に予想していたんですけど、
意外や意外、真剣にマナー向上について考えてくださる方が多くてサプライズ感のあるアクションをいただきました。
ということで、判定もがっつりコメディの時よりちょっとだけシビアにさせていただきました。
色を合わせよう、と思いまして。
今回、一番の判定基準は「マナー違反を堂々としている人間がこれを実際に言われたらどう反応するか」です。
上記基準を僕なりに考え、なるべくリアルに反応させてみました。
結果はリアクションのようになっています。
たぶん今回一番かわいそうなのは、リーマンのヒデではないかと思います。笑
なお、アクションに対する意見などを、
個別コメントで何人かの方に送らせていただきました。
それでは、また次回のシナリオでお会いできることを楽しみにしています。
長文に付き合っていただき、ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月09日
参加申し込みの期限
2015年03月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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