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【中間テスト】テスト狂想曲 ~先生問題作ってよ?!~
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そして、先生が手にしていたのは北海道のパンフレットや旅行ガイドである。
「先生、この写真を取ったときの事とか、覚えていませんか?」
これを好機と睨んだ輝一もまた、話に乗っかった。大志は先程よりよい表情で写真を手に取る。
「勿論。実に天気も良かったので、妻と一緒にホテル近くを散策していたんです。そしたら実にいいタイミングでフクロウが木に止まりました。写真が趣味な妻は『カメラを持参していて良かった』ととても喜んでいましたよ」
と、楽しげに答えてくれた。その上、北海道のパウダースノウの柔らかさやここ数年の自然と人々の関係性について教えてくれる。
(調和が、取れている場所なのね)
鳥と人が仲良くしている、という大志の言葉に、少し胸の奥が疼く天吏。彼女は先生が開いていた北海道の旅行ガイドにある、『秋・冬に見られる野鳥』の項目に目を通しつつ、鳥や自然の話題を見つけていた。
夏朝とすれ違いに、2人の女子生徒が現れた。ゴシックロリータな衣装と癖のある黒髪が印象的な
三宅 葉月
と、明るい色に髪を染めた
鴇波 羽衣
がやってきた。どこかアンニュイな葉月と元気な羽衣。対照的な2人もまた、大志の事が気になって来たのだろう。
ちなみに葉月は絵を描いたり、服などを作っている時以外は、アンニュイな雰囲気がデフォルトであるらしい。
「好きなことだけやりたい、というのは、なんとなく、気持ちがわかる気がするわ。こういう場合は無理にさせようとしても逆効果……。寧ろ頑なになってしまうかもしれないわね」
自分がそうである自覚があるのか、葉月はそれを危惧しているようだ。傍らの羽衣は相槌を打ちながら心配そうに大志を見る。
「先生、元気ないなぁ……。あっ!」
そこで何か気付いたのか、羽衣は天吏と輝一、大志が見ていた写真に瞳を輝かせた。声で気付いたのか、葉月も「まぁ……」と目を見開く。
「またどこかに旅行するの? 世界遺産とか秘境駅のある所? それ、知床の写真だよね?」
「よく気付きましたね。今、丁度話していた所なんです。去年妻と夏の知床へ行ってきましたが、実に素晴らしい所でしたよ」
羽衣が目を輝かせて問えば、大志もまたにっこりと答えてくれた。葉月もまた、世界遺産のパンフレットを見つけたのか、一つ手に取り、
「この世界遺産に行った事がある。先生は、行った事ありますか?」
と問いかける。大志はこれにも食いついたのか、いい笑顔を浮かべている。
「そこは、夏休みに行って来た場所なのですがガイドの方が実に良い方で、色々と勉強させていただきました」
その他、近くのレストランが美味しかった、とか話が盛り上がれば天吏は鳥が写っている写真を見ながら話を聞き、輝一も写真の場所等を聞くなどして楽しそうに話に加わった。
「そういえば、絵のモチーフとなった場所も数多くありますよね」
と、葉月は自分が好きな絵と旅行を絡めた話をそれとなくし、大志もそこからヴェネツィアやらパリやら色々と語ってくれた。特に風景絵の話になると「元になった場所を巡るツアーに参加した事があるよ」と懐かしそうに答える。
(いつか参加してみたい……)
なんてちょっと思ってしまった葉月は、大志が少し元気になった気がした。
「私は、この写真が好き」
そう言って天吏が出したのは、一羽の鳥が舞う瞬間だった。鳥に詳しい天吏曰く、ツツドリというらしい。青みがかった灰色の羽が美しいそれに、大志が微笑む。
「知床は雄大で、自然遺産に登録されるのも肯けます。今年の冬にも行く予定がありまして、家族で色々計画を立てているところです」
そう微笑む大志曰く、先程の電話もその事についてだったらしい。母親が大嫌いである天吏は奥さんの話をするつもりはないが、ツツドリの空を舞う美しさや自然の話にはときめくものを感じていた。
その頃、誰もいない教室で、巴は不敵に笑っていた。
「まぁ、こんな所かな」
彼女は自信ありげに何度も肯く。自分でも納得のいく問題が出来た、と心の中からすっきりしていたのだ。
巴が作った問題は、なかなか本格的な問題だった。まず、描かれた架空の大陸は、プレート境界を意識し、巨大な山脈や沖積平野を持っている。その上暖流と寒流の矢印もついていた。
その架空の大陸内に記号が何箇所かに書かれている。ココまで見ると、地学の問題である。が、本番はココからだ。
下に書かれていた問題は、次の通りである。
問1
地点A~Eの気候について述べよ
問2
地図上に大都市の発生しそうな位置を3点以上示し、それぞれの特色を考えよ
問3
この大陸において起こりうる資源紛争について論じよ
という具合に教科書の丸暗記では解けない、本質を問う問題をこしらえていたのである。巴はふっ、と不敵に笑って呟いた。
「まぁ、どれも元々絶対の正解なんてない、論理展開の妥当性を見る問題さ。採点はあたしがやるんじゃないから、採点の手間なんて知った事じゃないけどね?」
巴はどことなく楽しそうに片付けを済ませると、勇んで職員室へ向かうのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月26日
参加申し込みの期限
2015年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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