シナリオ「【中間テスト】テスト狂想曲 ～先生問題作ってよ？！～」

【中間テスト】テスト狂想曲　～先生問題作ってよ？！～

　１０月某日。寝子高の先生がたはもうすぐ行われる中間試験の問題を作るので大忙しである。
　ところが、ひょっこり現れる小さな光の粒が幾つか。それはドコからともなく落ちてきて、湯のみやお菓子等へと溶け込んだ。
　そうとも知らず、それを口にした寝子高の先生がたに異変が起こった。

「ふぅ……」
　ぐったりとした様子でパソコンの手を止める国語担当の久保田美和。彼女は泣きはらした目で溜息をつく。
「どうしよう……。テストが近いのに、問題を作る気力が……（それにあの人の事思い出して泣きたくなるのよ）」
「久保田先生も、……ですか？」

　そう問いかけたのは、化学担当の五十嵐尚輝であった。彼は普段のぼさぼさ頭から小鳥をのぞかせつつ、ぽつりと言葉を続けた。
「実は……僕や、桐島先生も、そうなんです……よね」
　とぼんやりした様子で手に持ったコーヒー（カップはビーカー）を飲む尚輝。美和はなやみつつもがくりとうなだれた。尚輝の髪からひょこっと顔を出した鳥の雛がぴーぴー鳴いているが、誰も気付かない。

「これではいけない筈なんだがな。……ところで、ハンバーグを食べないか？　チーズ入りを作ろうと思うんだが」
　桐島義弘はどこからともなくエプロンを取り出しながらそう言った。
（うぅ、フラれちゃったし、やる気はでないし、調子悪いなぁ……）
　美和は深く溜息をつきながらお茶を口にした。　

　別の机では、英語担当のウォルター・ブラックウッドがゆっくりと紅茶を飲んでいた。だが、いつもの落ち着きがない。気だるそうな彼は溜息をつき眼鏡を外した。
（おかしい。昨日まではデータがあった筈……）
　先程から問題のデータを探しているのだが、見つからない。間違えて消してしまったのだろうか？　だが、それを知った途端やる気が抜けてしまった気がするのだ。頭も重いので保健室で休もうかな、とも考える。
「ここ、また行きたいですね……」
　向かいの席では、地理担当の伊東大志がパソコンの前で気だるそうに呟いた。旅行先での写真をパソコンで見つつ、旅行雑誌を広げていた。
　試験まで残り数日。なのに問題を作る気力がない。その現実にウォルターも大志も内心焦りを覚えていた。

　そんな時、もれいび達の脳裏に不機嫌そうなテオドロス・バルツァ（以下、テオと表記）の声が響いた。
「こいつらの中に入った何かのせいで『やる気』が失せちまってる。このままやる気がおきねぇと、お前らにも伝染するし、寝子島の人間ども全員のやる気もなくなっちまう。放っておいたら世界中そうなるってか？　ったく、面倒くせぇ」
　面倒事が増えたからか、テオはふん、と鼻を鳴らして言葉を続ける。苛立った声色から、どんな表情をしているのか直ぐにイメージが浮かびそうだ。
「ま、特にひでぇ連中が５人いる。そいつらのやる気を引き出すと、周りの連中も元に戻るみてぇだ。やり方？　お前らに任せた」
　テオはそういうとふわり、と欠伸を１つした。

運営部より

本シナリオは、中間テスト（の初日を無事に迎えることができるか？という）シナリオです。
寝子島高校生のみ参加することができます。

寝子島高校の中間テストは、全学年全クラス共通で４日間（１日３～４科目）行われます。
今年の春から、全生徒が大学受験のように講堂で受けることになりました。
１，２年生が１階席、３年生が２階席で、それぞれ長テーブルが設置されています。

中間テストに関するシナリオは、本シナリオを含めて３つあります。（リアルタイム４月末～５月上旬公開予定）
寝子高生は重複して参加することもできますので、ふるってご参加ください。

　　◇テスト数日前～当日（初日）　先生やる気なし！？
　　　　担当：菊華伴マスター、定員：３０名　※本シナリオ

　　◇テスト当日（２日目）　エクストリーム！
　　　　担当：墨谷幽マスター、定員：２０～３０名（予定）

　　◇テスト当日（最終日）～その後　いつもの日々を
　　　　担当：黒羽カラスマスター、定員：３０名（予定）

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

菊華伴

マスターコメント

呼ばれた気がした菊華です。
今回は中間試験シナリオなのですが、問題ができていません！！
先生のやる気を引き出し、問題を作ってもらいましょう。
でないと試験を受けられないだけでなくみなさんの『やる気』も失われてしまうらしいのです。

……地味に『フツウ』が脅かされますのでよろしくお願いします。

現状

　５人の先生が「やる気」を出せず、中間試験の問題が作られていません。
　それぞれの先生に合った方法でやる気を出させ問題を作ってもらいましょう。

今回の対象

・久保田美和先生（担当：国語）
　最近アタックしていた相手にフラれ、落ち込んでいます。その所為もあってか、屋上で泣いています。
　（とっつかまった瓜山メイ先生が話を聞いています）

・桐島義弘先生（担当：数学）
　急にテスト問題を作るやる気が抜けてしまい、何故か家庭科室でハンバーグを作っています。エプロン姿で。
　（浅井幸太先生がハンバーグが出来るのを楽しそうに待っています）

・五十嵐尚輝先生（担当：化学）
　化学室で、実験道具を使ってコーヒーを飲みながら鳥の声に耳を傾けています。

・ウォルター・ブラックウッド先生（担当：英語）
　急にテスト問題のデータがなくなってしまいました。探すのに疲れたのか、保健室で寝ています。

・伊東大志先生（担当：地理）
　気だるそうに旅行雑誌を読んでいます。パソコンで時々家族旅行の写真を見ながら電話で奥さんと
　話しているようです。

ＰＬ情報

　・先生方が食べた物に神魂が入っていました。やる気を出させると出て行きます。
　・テスト数日前ですが、問題が出来上がっていません。
　　このままではテストを受ける事が出来ないのでどうにかしましょう。
　・それだけではなく、放っておくと貴方がたも寝子島じゅうの人々も、『やる気』をうしなってしまいます。
　・他の教科の先生がたも問題を作っていないようです。
　・テオはリアクションに登場しません。

　※上手くやる気を引き出し、問題を作ってもらえた場合、『テスト初日・一時間目』の描写が入ります
　　（教科は数学です）。

※アクションについて

　今回は５人全員のやる気を出させなければなりません。
　１PCにつき１人だけ接する事が出来ます。
　以下のタグをアクション冒頭にコピペしてください。
　【久保田先生】【桐島先生】【五十嵐先生】【ウォルター先生】【伊東先生】

それではよろしくお願いします。