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寝子島高校
迷子の迷子の……
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先生に迷子の転校生探しを頼まれた
西野町 かなえ
は、まずはまっすぐ帰宅した。
「おとん、ただいまー♪」
「おう、お帰り。ちょっと早かったんちゃうか?」
「うん、せんせーに頼まれごとしてんー」
そうしてそんな会話を交わしながら、かなえはごそごそと大きな布を探して引っ張り出すと、黒々と大きな文字で「寝子島高校の転校生『志鳥紫乃』さんを探しています」と書き付ける。その布を今度はのぼりにくくりつけ、豆腐売りのリヤカーに立てた。
満足そうに出来上がった移動販売リヤカーを見て、うんうん、とかなえは頷く。
「よっしゃ、完成や!」
ぐるりとリヤカーを一回りして、もう一度かなえは頷いた。頷き、着ていた制服の上からそのまま割烹着を着込むと、首から笛をぶら下げる。
何の事はない、かなえは頼まれた紫乃探しのついでに、豆腐も売り歩こうと考えたのだった。故に父に「ほなおとん、ちょっと早いけど豆腐売ってくるなー」と声をかけると、そのままがらがらリヤカーを押して再び家を出る。
そうして手作りののぼりをはためかせながら、ぷー♪ ぱー♪ と賑やかに笛を吹き、歩き始めた。参道商店街にある家から、学校まで。お客さんの中には紫乃を見た人も居るかもしれないし、いつも通りに豆腐は売れるし、一石二鳥である。
その、かなえが吹く賑やかでのどかな笛の音は、車の後部座席に座って考え事をしていた
八十八旗 信彦
の耳にも届いた。ひょい、と窓の外を見てそれがかなえの笛だと確認する。
そうしてまた車に揺られながら考えていたのは、学校から帰る間際に聞かれたこと。他校の制服を着た女子学生を見かけなかったかと、生徒から聞かれたのである。
もちろん、信彦はその女子学生を知っていた。何となれば他校の制服を着ている彼女、すなわち
瑚野上 栞凪
は彼の友人なのだから。
『他の高校の制服を着た女子? ああ、さっき校内で見かけたよ』
『校内で……? どんな方でした?』
『うん、制服が間に合わなかったそうで、セーラー服を着てたよ。どんな娘だったかって……そーだなー、元気でカワイイ感じだったよ?』
だからそう答えると、生徒達は顔を見合わせた。そうして、どの辺りで見かけたか詳しい情報をさらに尋ねられ、次に見かけたらねこったーで連絡するか、先生が探しているから職員室まで、と言われたのだ。
(カンナ……一体どんな悪い事をしたんだろう?)
先生に職員室まで呼び出され、そこから逃亡したあげく、在校生にまで追われる羽目になるなんて、どう考えても尋常な事ではない。となればせめて信彦に出来る事は、誰よりも早く栞凪を見つけて、彼女に投降を促し、学校まで連れていく事である。
そう、事態をどんどん誤解していく信彦に自分が捜索されているとは知らず、当の栞凪はその頃、クレープ屋で紫乃について聞き込み中だった。――そう、栞凪もまた紫乃を探していたのだ。
クレープを注文して、焼き上がりを待ちながら店員にこう尋ねる。
「この辺で見慣れない制服着た女の子、見なかった? 転校生なんだけど」
「ん? 今日見たのはあんたくらいだけどね。一緒に転校してきたの?」
「いや、私は転校生じゃないから! なんか迷子らしくって、きっと不安だと思うんだよねー」
「ああ、そりゃそうだろうねぇ。友達おいてきちゃダメだよ、お嬢ちゃん」
「だから違う~ッ!?」
賑やかにそう話しながら、栞凪はクレープを美味しく頂き、ついでに迷子の転校生の情報も聞き込んでいく。決して、誓って、もちろんクレープが目的ではない。
それにしても、いきなり迷子になるなんて、どんなに不安だろう。せめて駅と学校がすぐ近くなら迷う事もなかったのだろうけれども――
(急いで見つけてあげなきゃ)
そう考えながら紫乃を探し歩く栞凪は、学校を出てからキャットロードを通り過ぎて旧市街に向かっている。けれども今のところ、有力な手がかりはない。
先生の話だと、他にも紫乃を探している生徒は居るらしいから、誰か情報を掴んで居ないだろうか。そう考えて携帯を操作し、ねこったーを覗いた栞凪は、ん? と首を傾げた。
「校内で目撃情報あり……市街地に向かった模様……?」
せっかく学校に辿り着いたというのに、中で迷ってまた町に行ってしまった、という事だろうか。変なの、と思いながら栞凪もねこったーに現在地と、目撃情報がない事を書き込んでおく。
「よし。じゃあ、次はあっちのタコ焼き屋さんで聞き込みだー!」
おー! と自分で自分に掛け声をかけ、栞凪は携帯をポケットに放り込んで、美味しそうな匂いを辺りに漂わせているタコ焼き屋へと走っていった。その、翻るセーラー服のカラーを遠くから、はっと見つめた者が居る。
(あの制服……もしかして彼女が、紫乃さん……?)
その眼差しの主、蓮は遠ざかっていくセーラー服に、そう考えてじっと栞凪の背中を見つめた。紫乃の写真は蓮も見たけれど、後ろ姿だから解らない。
うーん、と悩む。今しがた、彼は美味しい物フェスタのボランティアや美化委員の校外活動で交流のある街の人達に、紫乃を見つけたら代わりに学校に案内して欲しい、とお願いしていた所で、修達とは後で合流する事になっていた。
彼女を今すぐ追い掛けるべきか。それとも一度、皆と合流して紫乃を見つけた事を知らせるべきか。
(……紫乃さんを追い掛けて、私まで迷子になってしまっては、皆さんに迷惑をかけてしまいます)
少し考え、蓮はそう考えて今すぐ追い掛ける事を諦めた。幸いにして、紫乃――実は栞凪なのだが――はタコ焼き屋に入って、しばらく出てきそうにない。
蓮は近くにあったクレープ屋のおばさんに、すみません、と声をかけた。
「実は学校の先生に依頼されて、彼女を探していたのです。迷子なのですが――私は皆さんを呼んできますので、代わりに彼女がどこかに行ってしまわないよう、見ていてもらえませんか?」
「良いよ。そういえばあのお嬢ちゃんも、迷子がどうのとか言ってたねぇ」
クレープ屋のおばさんは、そう言って快く頷いてくれる。やはり紫乃は、自分が遅刻した事によって、学校の先生に迷惑がかかるという事に気付いて居ないようだ――蓮はそう考えながら、お願いしますと頭を下げ、修達を呼びに走ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月04日
参加申し込みの期限
2013年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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