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\ オーバータイム!/
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クロース・トゥ・ユー
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鋭角に冴えた秋の夜、組んだ膝でギターを抱く。
人差し指と中指、薬指で押さえた弦はぴんと張りつめて。
爪弾きかけて、
伊予 祐
はその手を止めた。
左手も下ろすと、ストラップを肩から外しギターを冷たいコンクリートに寝かせる。
まだだ。
もう少し、心を整理してからにしたい。
祐に流れる時間を、ほんの一時間ほど巻き戻す。
その晩、祐は眠れなかった。
薄手のカーテン程度の眠気ならばあったものの緞帳とまではいかない。
目を閉じても、まとまらぬ考えばかり浮かんでは消えして、寝返りを繰り返すばかりだった。
だから祐は外に出た。
アコースティックギターを背負って、薄いジャケット一枚で。
鉄扉を閉じるとき、一声残そうとして部屋が無人であることを思い出した。
どうも、慣れない。
独りでいるということに。
心のほうはとっくに慣れたつもりだったが、彼の身体は嘘をつけない。
胸の奥に苦いものを感じて、祐はドアに鍵をかけた。
どこか行くあてがあったわけではない。ジャケットのポケットに両手を入れたまま、ただ歩いた。
現代社会は24時間、眠らないものだと言われるようになって久しい。
本当にそうだろうか。
なぜならその夜は、闇が世のあらゆる音を飲み込んだかのように静かだったから。
不遇な半生とまでは言わないながらも、祐が親と別れたのは早かった。一般的には早いほうに入るだろう。
そのせいだろうか。
祐に笑顔と人懐っこさが備わったのは。
それらは彼にとって盾であり矛でもあった。ときとしてそれらは、鎧のように彼の身を包んだ。
何のために、と自問することがある。
誰かから必要とされたかったから?
必死でそう願ったから?
祐自身はそう思っているが、実際にそうなのかはわからない。
その反面彼に寂しがりな一面があるのも、同じ理由からかもしれない。
気がつけば祐は港に来ていた。
うっすらと聞こえる波音を求め歩くうち、たどりついたのだろうか。
埠頭に腰掛けて、冷えた空気を味わう。
黒い波を見つめながら祐はギターから手を離し、胸ポケットを探った。
白い煙草をケースから一本、飛び出させて口で抜き取る。片手だけでライターを灯し、両切り煙草の先端を炙るようにして火をつけた。
静かに煙を肺に溜め、一条にして唇から吐き出す。
海面を眺めていても何が面白いわけでもない。けれど祐は、心の中のざわついたものが静かになるのを感じていた。
煙草を覚えたのも、孤独から逃れるためだ。
「……子供みたいな理由だな」
ふと口を、言葉がついて出た。我がことながら苦笑いして、祐はもう一息、深々と煙を吸い込んだ。
吐き出した煙は、ゆらめきながら真っ暗な空に溶けていく。
一本吸い終わる頃、祐はまたギターに手を伸ばしていた。
ほとんど無意識でもできるほど慣れたコードを爪弾けば、冷ややかな虚空に弦の音が響き渡った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月27日
参加申し込みの期限
2015年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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