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【3】
真央の弁当を食べ始めた荒太郎と竜司の傍で、修は子猫のブルーに真央が持って来てくれた猫缶を開けて差し出した。
ブルーも腹が減っていたのか、さっそく美味しそうに食べ始める。
それを見やって、修もようやく弁当に箸をつけた。
「すごく美味しいよ」
いくつか口にしてから言った彼は、はたと気づく。
「食べる前に、写真を撮ればよかったな」
「写真は寮を出る前に、ちゃんと撮ったのだ」
彼の呟きに、真央が返した。さすがに、抜かりはないようだ。
「そうか。さすが、真央だな」
感心する修に笑ってみせて、真央は訊いた。
「ところで、三人は何描いたのだ?」
「ぼくも、海美ちゃんとあさひちゃんが何描いたのか、見たいなー」
荒太郎も横から言う。
「あさひは、まだカンセイしてないから、見せられないの」
笑って返すあさひに、海美も言った。
「わたしもおなじだよ。完成するまで、誰にも見せないの」
「じゃあ、何を描いてるかだけでも、教えてよー」
荒太郎が食い下がるも、あさひは「ナイショ」と笑うばかりだ。海美も「わたしもナイショなの」と、やはり答えない。
そんな彼らのやりとりを見ながら、修は真央に自分の描いた絵を何枚か披露した。
「すごいのだ。これ、どうやって描いたのだ?」
目を丸くして尋ねる真央に、修は描き方を説明すると問う。
「真央も、描いてみるか?」
「……いいのだ」
少し考え、真央はかぶりをふった。そして、デジカメを取り出すと言う。
「真央ちゃんは、写生大会の記事書くのだ。休憩時間が終わったら、絵を描いている小学生たちの姿を、撮らせてもらうことにするのだ」
「なるほど」
それも真央らしいと、修はうなずいた。
そこへ、竜司が声をかけて来る。
「後木、他の小学生もここへ呼んでいいか? 公園へ来て最初に声かけたお嬢さんたちにも、こいつを分けてやりたくなったんだ」
「問題ないのだ。完食してもらえれば、うれしいのだ」
うなずく真央に、「じゃ、ちょっくら行って、呼んでくるぜ!」と言うなり竜司は駆け出して行った。
そのころ。
弁当を食べ終えたあいら、三奈、裕司の三人は、あいらが持参したパイを分けてもらって、食べているところだった。
パイは中に入っているジャムが、リンゴとサツマイモとカボチャのものがあり、どれも甘くて美味しかった。
「私も、飴ぐらいならいいかと思って、持って来たんだったわ」
もらったパイを食べ終え、思い出して三奈が自分のリュックのポケットを探る。赤いイチゴ味の丸い飴を一つ、なんの気なしに口に入れた。
二人にもあげようとふり返った時、ちょうど竜司がやって来た。
「お嬢さんたち、一緒に弁当を食べないかい?」
さわやかな笑顔を見せて言う彼に、あいらと裕司は怪訝な顔になる。
三奈もそちらを見やりつつ、口の中の飴を、いつもの癖で噛み砕いてしまった。
(あっ、しまった……!)
そう思った時には、もう遅い。ろっこん『マジカル・アダルトキャンディー』が発動し、彼女は心身共に十七歳の少女に変身してしまったのだ。
そのことに焦った彼女は、とっさに近くの茂みに飛び込んで隠れた。
あいらと裕司は、竜司と話していて、背後で起こっていることには、まったく気づいていないようだ。
竜司から事情を聞いた二人は、思わず顔を見合わせた。
「他にも小学生が一緒なのだな?」
あいらが、念を押すように尋ねる。
「ああ。それに、後木も八神も、紳士な奴らだから、なんの心配もないよ。弁当の味も、俺が保証する」
「わかった。行こう」
竜司の答えにうなずいて、あいらはうしろをふり返った。
「三奈、一緒に……って、おや? どこに行ったんだ?」
三奈の姿がないことに気づいて、彼女は眉をひそめる。裕司も驚いて、あたりを見回した。
「トイレにでも、行ったのかな」
しばしあたりを探したあと、あいらが呟く。
「しかたがない。とりあえず、伝言を残して、あたしたちだけで行こう」
「彼女には、何かお土産にもらって来てあげるといいんじゃないかい?」
思いついて、裕司が言った。
「そうだな」
あいらもうなずくと、パイの包み紙の裏に鉛筆で、公園の東側にいる旨を書きつけ、三奈の荷物の傍に置く。風で飛ばないように石で重しをすると、踵を返した。
あいらと裕司はそのまま、竜司と共に立ち去って行く。
それを見送り、三奈はようやく茂みから出て来た。
(どうしよう……。ろっこんの効果が消えるまで、ずっと隠れているわけには行かないし……)
しばし悩んで、とにかくここを離れようと決める。もし、まだ効果が消えないうちに、二人が戻って来たりしたら、どう説明していいか、わからない。
(飴なんて、口に入れなければよかったわ……)
そんなことを思いながら、とぼとぼ歩くうち、彼女は公園の真ん中付近に位置する、池のほとりに来ていた。
水面に映る自分の姿に、彼女が小さな溜息をついた時だ。
「失礼。絵に描かせてもらって、いいかな」
そう声をかけて来る者がいた。修だ。
真央の弁当ですっかり腹が満たされた彼は、しばらくはあの場所で休憩がてら参考書を読んだり、ブルーと遊ぶ真央の姿を和紙葉書に写し取ったりしていた。が、満腹なせいか眠気を覚え、それをどうにかしようと散策に出たのだった。絵の道具は持って来たものの、一回りしたら真央たちのいる場所に戻るつもりだったので、ブルーは彼女に預けて来た。
「あ……。はい、どうぞ」
問われて三奈は、思わずうなずいた。
「では」
修は、池の傍の石に腰を下ろして、絵を描き始める。
さらさらと手際よく描き進め、色をつけ、更にそれを筆でぼかして、最後に水彩色鉛筆で仕上げをする。
出来上がった絵の具合を、少し離してたしかめると、修は小さくうなずいた。立ち上がると、軽く頭を下げる。
「ありがとう。おかげで、いい絵が描けた」
言って、彼は踵を返すと、そのまま立ち去って行く。
それを見送り、三奈は小さく吐息をついた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月21日
参加申し込みの期限
2015年02月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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