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寝子小の写生大会
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●エピローグ
午後三時ごろ、寝子小に、海浜公園とエノコロ岬からバスが戻って来た。
生徒たちはバスを降りると、一旦は自分の教室に入るよう言われて、それぞれの教室へと向かう。
三年生の瑠樹とあさひ、龍樹、白燕、姫、かんなの六人は、なんとなく一緒に校舎の中へと入って行った。
「鬼ごっこ、楽しかったねぇ」
あさひが、隣を歩く瑠樹に声をかける。
「楽しかったねぇ」
瑠樹もうなずいた。
帰りの時間より早く絵が完成した彼らは、龍樹に誘われ、公園内で鬼ごっこをして遊んだのだった。
「絵もちゃんと仕上げることができたし、お弁当も美味しかったしねぇ」
瑠樹が思い出したように、続ける。
「私も、そなたのおかげで、絵を仕上げることができた。礼を言うぞ」
それへ声をかけたのは、白燕だ。
「そなたが、絵の具を貸してくれなかったら、絵は完成しなかった」
「いいよぅ。オレも、美味しいおかずを、もらったからねぇ。おあいこだよぅ」
瑠樹は笑って返す。
「ムテンくんは、絵はできたのかなぁ?」
ふと思いついて、あさひが龍樹に訊いた。
「できたに決まってるだろ。ああいうのは、こう、ぐわ~っ、ざっ、ぱぱっと描けば、あっという間に出来上がるんだぜ」
龍樹は答えると、胸を張ってみせる。実際彼は、ずいぶんと早く絵を仕上げてしまい、遊びを満喫していた。
「そういえば……この絵は、このあと、どうするのでしょう?」
小首をかしげて尋ねたのは、姫だ。
「きっと、先生に渡すんだよ」
かんなの言葉に、姫は「そうですよね」と呟いて、小さく吐息をついた。
「何? まさか、出来上がってないの?」
かんなに問われて、姫は慌ててかぶりをふる。
「そうじゃなくて……この絵、お父さんやお母さんにも見せたいなって、思っていたので……」
「完成しなかったら宿題だって先生、言ってたぜ。出来上がらなかったことにして、持って帰ればいいんじゃねぇか?」
思いついたように、龍樹が言った。
「あ……。ええ……」
姫が迷うようにうなずいた時、彼らは自分たちの教室が並ぶ廊下へとたどり着いた。
それぞれ、バイバイと手を振って、自分の教室の中へと入って行く。
一方、一年生の海美と雄太と玲音は。
(わたし、ぜんぜんあそべなかった……)
胸に呟き、小さく溜息をついて一組の教室に入って行ったのは、海美だ。結局絵は、時間ぎりぎりでようやく完成した。おかげで、あさひが鬼ごっこに誘ってくれたのに、参加することができなかったのだ。
(でも、絵はできあがったもんね。あとは、ねこでんの人に『このえにかえて!』って、おねがいしにいくだけだよ!)
自分の席について、広げた絵を見ながらそう考え、にっこりする海美だった。
同じく雄太も、二組の自分の席で絵を広げて、にんまり笑みを浮かべていた。
(俺の絵、いい出来じゃん。これで、クラスの女子たちにもモテモテに違いないぞ。可愛い子に囲まれて、勝ち組だ!)
そんなことを考えて、胸を張る。
「何、にやにやしてるんだよ!」
それへ同じクラスの玲音が、声をかけた。
「別に。それより、俺の絵、どうだ?」
さっそく女子が来たとばかりに、雄太は尋ねる。
「きれいだよだよ」
机の上の絵を見て、玲音は言ったものの、小さく首をかしげた。
「これ何?」
「波しぶきだ」
「こっちは?」
「山だろ。富士山だ」
絵に描かれたものを指さして尋ねる彼女に、雄太は答えながら顔をしかめる。なんでそんな、当たり前のことを訊くのか、わからなかった。
「ふ~ん」
また首をかしげる彼女に苛立って、雄太は問う。
「そっちはどうなんだよ? 絵は出来上がったのか?」
「まだできてないんだよだよ。だから、しゅくだいなんだよ」
玲音はあっけらかんと笑って答えると、じゃあねと手をふり、自分の席に走って行く。
あいらは、教室で自分の席に着きながら、時間が余ったので他の生徒が何を描いているか見て回った時のことを、思い出していた。
公園に咲く花や、池や海など、風景を描いている者が多かった。
(あたしみたいに、オブジェを描いた者は、あまりいないのかもな。……まあいい。この絵も、出来はそう悪くないと思うからな)
胸に呟き、彼女は吐息を一つついた。
クラスが同じな由貴と裕司は、教室でそれぞれ絵を見せ合っていた。
「この空の色、すごくきれいだ。それに、何か寂しいような悲しいような、不思議な感じがする」
由貴の絵を見て、裕司が言った。
「ありがとう。自分でも、上手く描けたって満足してるんだ」
笑って返すと、由貴は続ける。
「裕司も、うまく描けてるじゃん。建物の窓とか、屋根とかすごく細かくて、びっくりするぐらいだ」
「ありがとう。こういうのでいいのか、よくわからなかったから、そう言われるとうれしい」
裕司も、笑って返した。
翼は、五年一組の教室に入って行きながら、小さく吐息をついた。
(月詠お姉さんにも、絵を見てもらいたかったです)
帰る前、彼女を探したけれど、先に帰ってしまったのか、その姿はどこにもなかったのだった。
コスモスの群生の絵を机の上に置いて、ちょっとだけ顔を赤らめているのは、六年四組の教室で自分の席に着いている三奈だった。
(今日のことは、今思い出しても、なんだか恥ずかしいわ)
あいらと裕司が持ち帰った真央の弁当は美味しかったし、絵も仕上げることができた。だが、ろっこん発動後のことを思い出すと、恥ずかしくて顔から火が出るようだ。自分をモデルに描いた人が、あの絵を誰にも見せないでいてくれることを、願うばかりである。
生徒たちが全員校舎に入り、静かになった校庭を、亮悟は一人歩いて校門へと向かっていた。
写生大会には出たものの、他のクラスメートたちと共に教室に入り、そこで先生の話を聞くのなど、まっぴらだ。なので、教室の自分の席に鉛筆だけで描き上げた絵を置いて、さっさと外に出て来たのである。
「ん……。今日は疲れたけど、達成感はあったな……」
校門まで来て、小さく伸びをすると、呟いた。
「悪くない一日だった、と思う。うん」
自分で自分にうなずくと、小さく口元をゆがめる。そのまま、彼は校門を出て行った。
+ + +
翌日は振替休日だったので、その更に翌日。
生徒たちの絵が、それぞれの教室の後ろに張り出された。
玲音も絵も、家で仕上げて来たので、そこに張られている。
姫は、悩んだ末に仕上がっていないことにして、絵を家に持ち帰った。
絵を見た彼女の両親は、可愛い絵だと誉めてくれた。
(誉められて、うれしかったです)
張り出された自分の絵を見て、姫はその時のことを思い出し、笑顔になる。
海美は、母親から寝子電の絵を変えてもらうのは無理だと言われたが、まだ諦めてはいなかった。絵を返してもらったら、自分で頼みに行くと決めている。
雄太は、これできっと休み時間にはクラスの女子が自分に群がって来るに違いないと考えた。しかし、実際にはいつもどおりで、「なんでだ? 俺の絵のどこに問題があるんだ?」とがっくりする彼だった。
一方。
寝子小の写生大会のことは、修と真央によって、寝子高新聞に載せられた。
「あの時のお嬢さんたちは、みんなプリティだったなあ……」
記事を読んで、あの日のことに思いを馳せるのは、竜司である。
「けっこう楽しかったねー」
荒太郎も、やはりあの日のことを思い出し、呟く。
結局、彼らはあの日、小学生たちが帰るまで、ずっと公園にいたのだった。
荒太郎は、顔に絵の具をつけられても気にせず、あれこれと世話を焼き、最後はパレットを洗うのを手伝ったり、忘れ物がないかを確認したりもした。
「またねー、日が暮れる前に、まっすぐ帰るんだよ~」
バスを見送り、そんなふうに声をかけた。
月詠もまた、寝子高新聞の記事を目にした。
(そういえば……結局、彼らの完成した絵を見なかったな)
ふと胸に呟く。彼らというのは、むろん、翼と由貴のことだ。
(二人とも、どんな絵を描いたのだろうな。……機会があれば、見てみたいものだ)
なんとなくそう思い、記事に添えられた海浜公園で絵を描く小学生の写真に視線を落とす彼女だった。
ともあれ。
こうして、寝子小の写生大会は、幕を閉じたのだった――。
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
マスターの織人文です。
参加いただき、ありがとうございました。
当初、写生大会が休日に行われる点を書いていなかったため、小学生以外のPC様方を困惑させてしまったようです。
申し訳ありませんでした。
あと、昼食などのスケジュール面について、好きな時間に昼食を取れる、あるいは描きながら取ると考えたPC様が多かったようで、その点もガイドに書くべきだったと、反省しています。
すみませんでした。
さて。
リアクションの方は、こんな形になりました。
少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
それでは、またの機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月21日
参加申し込みの期限
2015年02月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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