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【3】
公園から海に突き出した西側の道の突端に腰を下ろし、海の絵を描いているのは、
佐藤 プリンス 雄太
だった。
青で塗られた海に、白で波しぶきを慎重に描き入れている。
(波、難しいな。……波本体から離れるほど小さい粒になって、最後には点、何もなくなるって感じだと思うんだけど……)
普段のマセガキぶりはどこへやら、真剣そのものの顔で画用紙を睨みつけ、一つ一つ丁寧に筆を運んで行く。
彼がこんなに真剣になっているのには、理由があった。
(きれいな絵を描きあげれば、女の子にもてやすいに違いない)
彼は、そう思ったのである。
そう。全ては、女の子にもてるためなのだ。
一方、海に突き出した東側の道の端では、
夢月 姫
と
桃井 かんな
が二人並んで座り、描いていた。
姫は、昨日の夜からこの写生会を楽しみにしていた。もちろん、てるてる坊主も吊るして「晴れますように」と祈っていた。なので、朝起きて晴天の空を見た時には、大喜びだった。
「海浜公園は、魚がいっぱい。……ってことは、猫もいっぱいいるはずです。かんなちゃんとも一緒だし、今日はきっと楽しい一日になります」
期待に胸をわくわくさせながら、彼女は呟き、家を出た。
持って来るものの中にはなかったが、お気に入りのリコーダーケースも荷物に入れる。
そうしてやって来た海浜公園で、かんなが海を描くと言うので、姫もそうしようとここに腰を下ろしたわけだが――。
(あの雲、猫の顔に似てます)
なんとなく空を眺めていて、ふと姫は思う。そう思うと、ますます雲は猫の顔に見えて来た。
(写生って、見たとおりに描くものですよね)
胸に呟き、彼女は画用紙に猫の顔の雲を描き始める。
と、どこからか、「みゃ~」と猫の鳴き声が聞こえた。
「あ……!」
思わず顔を上げ、道の端に野良猫がいるのを見つける。かんなも顔を上げた。
「かんなちゃん、猫がいます。……可愛いですね」
猫を驚かせないように、小声で言うと、かんなもうなずく。姫はそっと画板を置いて立ち上がると、その猫の方へと近づいて行った。
椎名 あさひ
は、何を描こうか迷っていた。
(海も見えるし、お花もいいねぇ。写真も何を撮るのか、どんなコウズにするのかって考え出すとむずかしいけど、絵も考え出すとなやんじゃうねぇ)
それで思いついたのが、他の人に訊いてみる、という方法だ。
「ねぇねぇ、何をかくの?」
公園内を歩き回って、出会う生徒にそう尋ねる。
まだ決まっていないという者もいれば、海や花を描くと答える者もいた。だが、なんとなくピンと来ない。
そうして歩き回るうち、公園の東側で絵を描いている
小島 海美
をみつけた。
「うみちゃん、何かいてるの?」
問いかけた彼女に、海美は真剣な表情のまま、「かんらん車」とだけ返して来る。
「かんらん車?」
首をかしげて見上げれば、たしかに大観覧車が見えた。
(大かんらん車かぁ……。あさひも、じゃまにならないとこにすわって、同じものかいてみようかなぁ)
ふと思い、それから改めて海美をふり返る。
いつもなら、笑顔で「あさひおねえちゃん」と自分を慕って来る海美が、わき目もふらず真剣な顔で絵を描いている姿が見えた。
(シンケンにかいてるお友だちをかくのも、おもしろいかも)
ふいに、そんなことを思いつく。
「よーし、こっそりうみちゃんをかいちゃおーっと」
低く呟くと、彼女は海美のななめうしろに場所を決め、昨夜忘れものがないようにとしっかり用意して来たリュックの中から、絵の道具を取り出した。
だが海美は、そんなことにはまったく気づかず、一心不乱に観覧車を描いている。
というのも、彼女は以前に行われた寝子電のラッピングコンテストで賞をもらったのだが、その授賞式でいろいろ描き忘れているものがあることに気づいて、ずっとそれをどうにかしたいと思っていたのだった。なので、ここでその描き忘れたものを描き、うまく描けたら、寝子電の会社の人にその絵に変えてもらうよう、頼みに行こうと考えていたのだ。
それでまず、描こうと思ったのが、観覧車だった。
(ここからだと、いろんなのが見えるから、こんどはちゃんと、かんらん車のこまかいとこまでぜんぶかくぞー。おー!)
そう意気込んで、一番よく見える場所に陣取ったのだ。
あさひも絵を描き始めたので、あたりは静かになった。遠く潮騒の音や、近くを走り抜けて行く車の音だけが聞こえる。
そんな中、足音が響いてロシアンブルーの子猫を連れた少年が、姿を現した。
八神 修
だ。
「ここからは、大観覧車が見えるんだな」
目の前に現れた観覧車の姿に呟き、彼はもう少しそちらへ近づこうとして、海美たちに気づいた。
「小島さんだ。……そういえば、今日はここで小学生たちが写生をしているという話だったな」
公園に来てすぐに、やけに小学生が多いと気づいた彼が、たまたま通りがかった人から聞いた話だった。ちなみに彼は、飼い猫のブルーを連れて、公園へ絵を描きに来たのだ。
少し考え、彼は海美の少し後ろに腰を下ろす。ショルダーバッグから和紙葉書と下絵用の鉛筆、水彩色鉛筆などの道具を取り出すと、葉書に海美の姿をスケッチし始めた。
ここに来るまでにも彼は、公園の中を散策しながら、あたりの風景や子猫などをこの和紙葉書に描いている。鉛筆でスケッチした絵に水彩色鉛筆で色を乗せ、水を含ませた筆でその色を水彩風にぼかしたあと、乾いてから再び水彩色鉛筆で色を乗せて仕上げるという方法だ。
子猫のブルーが、スケッチしている彼の傍で大人しく丸くなる。
あたりには、再び静けさが訪れていた。
一方、公園の南西の側では。
あたりを走り回ったり、ふざけて取っ組み合いをしたりしていた龍樹と男子生徒数人が、教師に叱られているところだった。
「ごめんなさいだぜ」
それぞれ頭を下げて謝る男子生徒たちに倣って、龍樹も頭を下げる。
「さ。わかったら、君たちも大人しく絵を描きなさい。今日中に仕上がらなかったら、家で描いて来るはめになるぞ」
教師に言われて、生徒たちはてんでんに自分の荷物を置いた場所に散って行く。
龍樹もしかたなく、海が見える側に腰を下ろし、絵の道具を広げた。
「俺、絵がヘタなわけじゃないんだぜ。じっとしてるのがきらいってだけでさ」
などと言いつつ、絵の具をたっぷりとパレットに絞り出し、筆につけるとためらうことなく画用紙に描き始めた。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月21日
参加申し込みの期限
2015年02月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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