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【2】
一方。瑠樹と別れたあいらは、そのまま描くものを求めて歩いていたが。
茂みの陰から聞こえた鳴き声に、足を止めた。
「あ、猫だ。……かわいいなー」
トラジマの猫の姿に思わず呟き、そちらに歩み寄る。と、猫は驚いたように走り出し、茂みの奥へと潜り込んだ。
「あ……。ちょっと……!」
慌てて追いかけてみたものの、猫の素早さにはかなわず、茂みの奥を覗き込んだ時には、もうその姿はどこにもなかった。
「なんで逃げるんだよ! あたしは敵じゃないぞ」
むうっと唇を尖らせるが、逃げられたものはしかたがない。
「く、悔しくなんかないからな……」
涙目になりつつも、そう呟いて、再び歩き出す。
しばらく行くと、突然、猫が茂みから飛び出して来た。
「うわっ!」
思わず声を上げる彼女の前に、続いて茂みから飛び出して来たのは、
白石 龍樹
である。
「わわわっ!」
同じく声を上げた龍樹が必死に足を踏みしめたので、なんとか衝突は避けられたものの、危ないところだった。
「ったく、危ないだろ。こんな所で走るな! だいたい、何やってんだよ。あたしたちは、絵を描きにここに来てるんだぞ」
「そう言うお前こそ、何してんだよ」
わりぃ、わりぃと謝ったあと問い返す龍樹に、あいらは顔をしかめる。
「あたしは、描くものを探して歩いてるんだ」
「俺もそうだぜ。描く場所探してるんだよ! けど、インスピレーションが湧かないぜ」
龍樹は笑って、そんな言い訳を返した。もちろん、実際にはただ遊んでいただけだ。彼の中では、『絵を描く』ことは、「テキトーにやっとけばいいや」という程度のことで、『遊ぶ』ことの方が中心になってしまっているのだった。
「それじゃ、俺はインスピレーションの湧く場所を求めて、旅立つぜ!」
言うなり彼は、そのまま駆け去って行く。
それを見送り、あいらは小さく溜息をついた。そして、彼女もまた歩き出す。
その彼女が足を止めたのは、公園の北側の端に近いあたりだった。
「なんだこれ……?」
生い茂る草とコスモスの群生の間に、奇妙な物体が突き立っていた。
一見すると、ちぎれた翼のようにも見えるそれには、先の方にタイトルらしき文字が書かれている。
それは、先日の台風でどこかから飛んで来た看板のようだった。途中でちぎれているせいで、そんな形に見えるのだ。
しかし、あいらの目には、不思議なオブジェと写った。
(タイトルの漢字は読めないし、さっぱりわからん。でも、こういうのもたまにはいいかもな。これを作った人も、この物体になんらかの思いを込めたんだろうし)
胸に呟き、彼女はうなずいた。
「よし、これとその周りの景色を描くことにしよう」
そして彼女は、ようやくそこに腰を下ろすと、絵の道具を広げ始めた。
コスモスの群生を描いていた
斉藤 三奈
は、あいらが絵の道具を広げているのに気付いて、小さく首をかしげた。
(あの子も、コスモスを描くのかしら。……でも、それなら、もう少しこちらに来る方が、よく見えるのに……)
そう思い、少しためらってから声をかける。
「君、よかったら、こっちへ来ない? ここの方が、コスモスがよく見えるわよ」
「いや、コスモスを中心に描くわけじゃないので、ここでいいんだ」
あいらは返して、用意を続けている。
その答えに、三奈は更に首をかしげた。が、詮索するのはやめにする。
(何を描くかは、人それぞれだものね)
胸に呟き、彼女は自分の作業に戻った。傍には、買ってもらったばかりの新しい絵の具の箱が置かれている。今はまだ鉛筆で下絵を描いている段階だったが、これを使って色を塗るのが楽しみだ。
(きっと、コスモスのピンクも、茎や葉っぱの緑も、新しい絵の具で塗ったら、素敵な色になるに違いないわ)
彼女は、そんなことを思うのだった。
二人のすぐ近くでは、
宮越 裕司
も絵を描いていた。
何を描こうか考えて歩くうち、公園のはずれに近いこの場所にたどり着いた裕司は、なんとなくその場に腰を下ろし、描き始めていた。
彼が描いているのは、公園内ではなく、そこから見える街の風景だった。
(そういえば、お父さんとも家の絵描いたなあ……)
絵を描きながら、彼はふと思い出す。
彼の父親は、建築家だった。依頼されたらどこへでも飛んで行って、全力で家を作る。今は外国に行って、建築技術のない人々に教える仕事をしているのだと、裕司は聞かされていた。
(あの時も、お父さん、熱入りすぎていつの間にか、すごい家になってたけど……)
思い出して、裕司は小さく笑う。
小さいころのことなので、細かいところまでは覚えていなかった。今のように写生をしているわけではなく、父と二人で想像の家を描いていたとか、きっとそんなのだったのだろう。
(お父さん、今ごろどうしているかな……)
しばらく会っていない父のことを思いながら、彼はただ黙々と絵を描いて行くのだった。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月21日
参加申し込みの期限
2015年02月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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