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進路相談、君等の道2【普通科編】
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●普通科1年4組
【
高梨 彩葉
の場合】
ピンクのカーディガンが翻し教室に入ってきた
久保田 美和
先生は、若くて親しみやすいのでクラスメイトに人気がある。だから進路相談がガールズトークから始まってしまうのもよくある光景だったりして。
「やっほー、美和ちゃん彼氏出来た!?」
「うそー、彩葉ちゃんもそれ聞く?」
さんざん廊下で騒いでいたせいなのだが、来る生徒来る生徒みんなその話からなのだ。
突っ伏す久保田先生に彩葉は大慌てでフォローを入れる。
「……ごめん、残酷なこと聞いてごめん! だから泣かないで!」
「残酷というそのセリフが残酷よぉー」
このぉ、と久保田先生は彩葉のほっぺたをぐりぐりする。
「あはは、冗談冗談。ほら、先生なんだから気を取りなおして! 進路相談お願いします」
「ああそうだった」
久保田先生はハッとして佇まいを正すと、
「私のことはおいといて、彩葉ちゃんの将来の話を聞こうじゃない」
と余裕たっぷりの大人みたいな顔をした。
「私は卒業したら製菓の専門学校に行こうと思うんだ」と彩葉は言った。
「そこを卒業してパティシエとしてお店を持つこと目標にしてるよ」
「そういえばお菓子作り好きだったよね」
「うん。でもそれだけじゃなくて、お父さんの影響もあるかな」
お父さん? と先生が聞き返す。
「お父さんはホテルのパティシエやってたから、作るお菓子がすごく美味しかったの。小っちゃい頃、私もお父さんみたいに出来ると思って見様見真似でホットケーキを作ったんだけど……火加減とか分からなくて、マルコげホットケーキができちゃったんだよねぇ」
フライパンの上で、真っ黒カチカチになったホットケーキ。
焦げ臭いにおいがして、全然美味しそうじゃなかった。
失敗したのが悔しくて鼻の奥がつんとした。涙が一滴フライパンの上でじゅうっと音を立てた。
匂いに気づいたお父さんが飛んで来た。
怒られる、と思った。
なのにお父さんは頭を優しく撫でてくれて。
「慰めてくれたんです。『最初からできる人なんていない。彩葉ちゃんもがんばればきれいなホットケーキを作れるよ』って」
それから、失敗するのが怖くなくなった。
いっぱい練習をしてだんだん上手になって、お菓子作りも楽しくなった。
「自分の作ったものを食べてくれる嬉しさや、その人たちの笑顔が見たい。だからお父さんと同じパティシエになろうと思ってるよ!」
彩葉の瞳は、あの日の父を見ていた。父みたいに、素敵なパティシエになりたい。
「お店を出すってお金がすごくかかるけど……この夢は絶対に叶えたいものだから頑張るよ」
「すごく素敵!」
久保田先生の瞳も彩葉の夢にきらきらと輝いていた。
「もしお店ができたら、みっちゃん先生も遊びに来てね!」
「もちろんよ!」
「彼氏とだよ」
「やめて~ハードル上げないで~~!」
「あはは、冗談。ひとりでもふたりでもみんなとでも、いつでも大歓迎だからね!」
彩葉がそう言うと先生も笑った。
「楽しみにしてる。頑張ってね!」
【
鮫島 裕也
の場合】
入学してからこちら、裕也は無口で無愛想な生徒であることを貫いている。
この日も裕也の表情に笑みはなかったが、久保田先生はあまり気にしていなかった。
「第一志望が軽王大学、第二志望が早稲畑大学ね」
「将来の可能性を広げたいですし、どうせ大学を出るなら名門……と思ったので」
彼の成績は、音楽以外は学年上位である。
「裕也君なら充分力があるから目指せると思うよ。もしかしたらその上の学校も行けるかも」
「そうですか。この上は来年次第で。目指せたら良いと思いますけど」
淡々と受け答えをしながら、入学当初のことを思い出す。
本当はこんな高校に入るはずじゃなかった。
もっと別の、学業的にレベルが高いと評判の高校に行きたかった。
なのに両親が無理やり寝子高を推薦受験させたのだ。
『勉強よりも大事なことを学んで来い』
そう言って。
受かってしまって――そりゃそうだ、成績は良かったのだもの――嫌だと言えなかった自分の意志薄弱さを呪った。自分はこんなところに来たかったわけじゃない。いくら環境を整えて貰って、学業面で問題ないからと言って、こんなところでいったい何を学べというんだ。そんな怒りが収まらなくて。
「……本当は行きたかった学校に転校しようか迷っていたんです」
裕也の突然の告白に久保田先生は驚いた顔をした。
「そうだったの?」
「でも気が変わりました。両親がなぜ寝子高に行くよう勧めたのか――勉強よりも大事なことって何なのか――最近わかりそうな気がしているんです。だから卒業までここで頑張ろう、そう思ってます」
「そうなんだね」
久保田先生は微笑んだ。
「勉強より大事なこと、かぁ。……裕也君にとってそれが何なのか、私もなんとなくわかる気がするよ」
「なんですか?」
「だめだめ。それは自分で見つけなきゃ! ただ……そうだなあ、裕也君、最初の頃よりちょっと表情が軟らかくなったよ」
裕也は思わず自分の頬に手をやった。
それは自分でも感じていたのだ。
あまり認めたくないが、最近自分が丸くなってきたような気がしていた。
……なにかが、変わったのだろうか?
裕也はちょっと爪を噛み、それから淡々とした調子で話題を変えた。
「俺の話はこのくらいにして先生の話を聞きたいです。イケメンはその後どうなったんですか?」
「ちょっ、君もその話知ってるの?」
「そりゃあ廊下であれだけ騒げば耳に入ります。先生の恋愛事情は今やクラス全体の関心事です」
「ぎゃーっ! 無表情でその話題振ってくるのヤメテ!」
「大丈夫です先生、俺、口は堅いですから」
たしかに裕也はその点では特に信頼のおける生徒であることは間違いないだろう。
イケメンのその後はわからないけどさぁ……と久保田先生と零し始める。
「どーして世のイケメンには恋人がいちゃうのかなぁ~」だとか。
「私って男に負けるくらい女として魅力に欠ける?」だとか。
その後裕也は深夜12時のバーで管を巻くような調子の長話に付き合わされる羽目になったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月16日
参加申し込みの期限
2015年03月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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