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進路相談、君等の道2【普通科編】
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●普通科1年2組その1
【
八十八旗 信彦
の場合】
信彦が所有する某有名国語辞書によると、進路とは『人が将来進む方向』のことだそう。
「ねぇ先生?」
信彦は麦の穂のように黄金色した髪を爽やかに掻きあげ微笑む。
「俺が将来何をしたいか、といえば、はっきりすっぱり決まってるのさ」
それは大変喜ばしいことのはずであったが、担任の
桐島 義弘
はなおいっそう眉根を寄せ、眼鏡のフレームを神経質そうに持ち上げた。
「八十八旗……『進路希望先、世界中のレディを幸せにすること。志望理由、一人の紳士であるが故に』とあるが……」
こめかみを押さえる。
「私に理解できるように説明してくれないか」
「えっ、抽象的すぎるかな? 先生も男なら分かるだろう? 女性の笑顔がどれだけ世界をハッピーにするか!」
「それはわからなくもない。で?」
「なんだい?」
噛みあわない会話に桐島先生は深いため息をつく。
「具体的に高校を卒業したらどうするつもりなんだ?」
信彦はそれを聞くと目を丸くし、それからカラカラと気持ちよく笑った。
「進路っていうのは高校卒業直後のことを具体的に考えたら良いのかい?」
そうだなー、と信彦は顎に手を当て考える。
まず頭に浮かんだのは、喧嘩もするけど可愛い彼女のことだった。
信彦は世界中のレディを幸せにしたいと思っているが、その筆頭にいるのはもちろん彼女である。
彼女の笑顔がまず浮かび、彼女に捧げるプロポーズの指輪が浮かび、彼女のとても素敵であろう純白のウェディングドレス姿が浮かび……。
「そーだなー、高校卒業ってことは俺も18歳だし、今の彼女と結婚って感じかなぁ?」
幸せそうに夢を語る信彦に、桐島先生は再び深いため息。
「八十八旗。私が聞きたいのは君の恋愛プランじゃない。就職か、進学か、だ」
「なんだー、初めからそーいって欲しいなー」
惚気ちゃったじゃないかー、と頭を掻き、それから信彦は姿勢を正す。
「将来はベンチャービジネスなんかで起業も考えているから、一先ずは理工系学部を持つ大学への進学を考えているよ」
信彦がまともな事を話しだしたので、桐島先生は、ほう、と感心する。
「最近のトレンドだと情報通信系かな? ああ、でも経済や法的知識も身につけたいから、他学部の授業もとれる大学が良いかな?」
「そういうのを聞きたかった。ちゃんと考えてるじゃないか」
「どーもどーも! で、先生はどう思う? そういうのは資格勉強で十分かなー?」
先生はふむ、と考えて言った。
「私が言うのもなんだが……君はどこか憎めない。人を魅了する力がある」
「やー急に褒められるとくすぐったいなー」
「君の実家はそれなりの資産家だと聞いている。家の力に頼るつもりはないだろうが、小さくとどまっているつもりとも思えない。君が先を大きく見据えるなら、自分で勉強するだけでなく各方面に強い友人がいるとより心強いだろう」
「なるほどねー。多彩な友人を作るなら、例えば木天蓼大学のような総合大学とかかい?」
「それも一案だな。もちろん最後に決めるのは君だ。ま、何故だか君ならどう転んでも上手くやってしまう気がするよ」
【
天満 七星
の場合】
楚々とした旧家の娘たる七星は、足を揃えて椅子に掛けスカートの裾を整えると、切りそろえられた黒髪をさらりと揺らして先生を見つめた。
「私、迷っておりますの」
自分の未来を考えてみた。
一つ目の道は、弓道を極めてゆく道。高校で弓道部に入り徐々に力をつけてきた。高校に入って初めて得た自分の力を更に伸ばして行きたいとも思う。
二つ目の道は、書道の道。幼い頃から慣れ親しんできた書道はすでに得意の域にある。今後も続けてより素晴らしいものに昇華してゆく道もいいと思う。
三つ目の道は、星の研究者だ。自分の名前が『七星』ということもあり星には特別な思い入れがある。満天の星空を見上げ、その広大で幻想的な世界に心遊ぶ。そこにとてつもない浪漫を感じる。その浪漫を追いたい。まだ漠然としてはいるが心惹かれる夢だ。
「困りました。軽く考えるだけでも、三つも出てきてしまったのです。それも全部違う方向で……私は未来が見えていないのでしょうか……」
「何故そう思う?」
「だってそうでしょう? 進みたい道が何本もあるのなんて、自分がきちんとつかめていない証拠ですもの」
「私はそうは思わないが」
桐島先生が声色も変えずにそう言ったので、七星は思わず首を傾げた。
「先生もそういう状況、あったのでしょうか?」
「誰でもあるだろう。君達くらいの年ならとくに。学生は迷うのも仕事のうちだと認識している」
妙に硬い言い回しに、七星はくすっと笑ってしまう。
「まあ。そうなんですか? 先生は、普段から物事をまっすぐ見続けておられるように見えます」
「そうか?」
「ええ。私は余計なことを考えてしまうので、集中しなければいけない時も時折安定していないのです。だから、実を言うとどの道も結構たいへんであると思っています。注意力散漫はよくないですわよね?」
「将来のことを迷うことは、注意力散漫とは言わないだろう」
「そういうものでしょうか。私は、私の一番信じるものをまっすぐに掴んで進む必要があると思っているのです。だから、その途中で別のものを同時に見るのは、良くないことだと思っています。違うのでしょうか」
桐島先生は生真面目そうに眼鏡の位置を直し逆に質問した。
「良くない、と言われて迷うのを止められるのか?」
七星は困ってしまった。
迷うのは良くない、というのは簡単だが……。
「先生、私に『迷うな』と言ってみてくださいます?」
「『迷うのは良くない。迷うな』」
先生の仮初の助言を呑み込み、七星は胸に手を当てて自分の思考を観察した。
「……迷わないようにはなりませんわね」
「そういうことだ。実際のところ、人は自分のやり方でしか歩けん。天満は天満のやり方でいい。いまはまだ迷ってていい。見守っててやる」
見守っててやる。――心強い言葉だった。
七星は桐島先生の言葉を噛み締めながら、それでもまだ不安げに首を傾げる。
「そうは言ってもあまり漫然としていては立ち止まってしまいますわ」
「それも道理だ。ではこうしよう。今はまだどれも捨てないにしろ、優先順位を決めたらどうだ?」
七星は胸に手を当ててみる。
「三つの未来……今のところ、優先順位は書道、弓道、星の研究者の順ですわ」
「ではその順に、力を入れていくというのはどうだ。まだ1年だし、今後その順位が変わってもいいだろう。もちろん他の道が見つかる可能性もある。私が言うと可笑しいかもしれないが……硬くなりすぎぬことだ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月16日
参加申し込みの期限
2015年03月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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