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探偵ケチャップの寝子島住民調査ファイル
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<調査ファイルNo.2612
花風 冴来
>
寝子島高校普通科2年1組。
不可解な行動の多い気分屋。
青薔薇の指輪を大事そうに身につけている。
敵という感じはしない。
厳しいところがあるが、美味しい……じゃなくて、優しい一面もある。
ろっこん:不明。指輪に秘密がありそう?
ナンパから逃れた
花風 冴来
はホッと安堵の息をつく。
(ろっこんの効果か、私の闇の深さを感じ取られたか)
青薔薇の指輪を見つめながら思う。
(それにしても)
気になることがあった。
八十八旗 信彦
に薔薇を差し出されたとき、一瞬、ほんの一瞬だが、心の安らぐ一時があった。他の馬鹿馬鹿しい言葉しか並べられないナンパ男とは違う、惹かれる何かがあった。あれは信彦の天性の才能か、それとも、
(私のように、心を動かす力を持っているのかな)
と思い至ったところで足が止まる。大通りを少し逸れた片隅に、オープンテラスのあるカフェが見えた。
そういえば信彦も、カフェのオープンテラスで休憩しないかとしきりに誘ってきた。
彼の誘いに従うような気分が拭えないが、黙々と歩いているのも疲れてきた。あまり深く考えず、自然とカフェへ足が向く。
「いらっしゃいませ」
注文カウンターに立つ
塔ヶ崎 璃亜
は、見覚えのある客の登場に少しおののいたが、毎日アルバイトに精を出す身としては慣れたものだった。何事もなくマニュアル通りの対応を開始する。
「本日はこちらの限定メニューがオススメです。よろしかったらご注文ください」
季節限定、マロンとキャラメルを使ったラテを売り出し中。いかにも甘くて女の子受けしそうだ。限定というのも惹かれる。
(美味しそう……でも)
迷いかけて首を振る冴来。今日は大人の味わいを楽しむために街へ繰り出したのだ。
「紅茶……いえ、ブレンドコーヒーで」
「ミルクと砂糖はいかがしますか?」
「ブラックでお願い」
「本日はこちらのマロンケーキも限定メニューとなっております。一緒にいかがですか?」
(ぐ……ここにもマロン)
「コーヒーによく合いますよ」
レジの前でにっこりと誘い笑いの璃亜。ベテランアルバイターといった様相である。
コーヒーはブラックにしたし、甘いものをつけるのも悪くない。苦さの甘さのコントラスト、それはそれで大人な楽しみ方だ。
「そ、そう。ではそれも」
「ありがとうございます!」
オープンテラスの一番端の席。街を行く人を見ながらマロンケーキをつつき、ブラックのコーヒーを飲む冴来。
(う……やっぱり苦い……)
背伸びしてコーヒー、しかもブラックにしたことを一口目から後悔する。無難に紅茶でも頼んでおけばよかった。
(今から砂糖もらってこようかな……でもなあ)
マロンケーキを食べる。甘さで多少口の中は和らぐが、すぐじわじわとコーヒの苦味が戻ってくる。
(涙が出そう。あら?)
通り向かいの電線に留まる一羽のカラスを見つける。
(私のことを見ている?)
ふと思いつき、ソーサーからコーヒーカップをおろし、ケーキの栗をのせテーブルの逆端へ寄せる。
(来るかしら?)
手招きしてみた。カラスは少し警戒するように周りを見たが、人通りが減ったのを見越してこちらへと飛んできた。テラスの囲い、そして向かいの椅子の背もたれへと移る。
「さあ、お食べ」
くちばしで器用に拾い上げると、羽を大げさに振って飛び去っていった。もう少し観察していたかったが、喜んでくれたようで何よりだ。
(……そういえばクローネもカラスだったっけ)
動物好きな冴来。利口な生き物は特に。しかし神を名乗る動物は嫌いだった。
テオもののこもクローネも、嫌い。神様なんていなくなっちゃえ。
ふと、大人を気取ってここまで来ていた自分が馬鹿らしくなり、店員を呼び止めた。
「すいません、ミルクと砂糖をくださいな」
せっかく外へ出たのだから、ごちゃごちゃ考えず自分の好きなものを選んでいこう。そう決意したとき、どこからともなくカラスの鳴き声が聞こえた。
(お礼かしら?)
「きゃ」
水を入れるため各テーブルを回っていた璃亜は短い悲鳴をあげた。
「おお、ごめんね」
いかにもエロ親父、といった感じの男が口元をほころばせながら謝る。彼のひじが璃亜のお尻に当たったのだ。
(このお店のセクハラ率の高いこと高いこと……)
フリルのミニスカ—ト、胸を強調した制服が可愛いという理由で応募したのだが、それは楽しい反面色々なリスクをはらんでいた。今みたいな人にじいっと見られ続けたり、ときには何かの拍子で触られたり。動きやすさにも難ありなので、
「きゃ」
厨房で盛大にこける。
「またか塔ヶ崎!」
店長に怒鳴られる。
「すいません」
(とほほ、どんくさいなあほんと私)
てきぱきと割れたコップを片づけ掃除する。
(でも頑張らないと!)
全ては生活費のため。ここのバイト代は割がいい。クビには絶対なりたくない。よく転ぶ璃亜だが、人一倍働くので、店側としては重宝しているようだ。
(私が不幸な分、誰かが幸せになってくれれば……)
なんとも献身的な姿勢である。しかし実際、自分が不幸になっているそばで幸運を勝ち取る人を何度も見てきているのだ。
(私はそういう星の下で生まれたのです)
どんな目に遭遇してもめげずに洗い物を続ける。
「お疲れさまでしたあ」
着替えを済まし裏口から出る。制服とは対極の控えめな服装。今日もカフェは大繁盛で璃亜はヘトヘトだ。
街はどっぷり闇に浸かっている。この時間になると、通りから少し逸れたこのカフェの周囲は暗く、街灯がないと女性一人で歩くのは不安だろう。
(痴漢とかに……遭遇したりして……)
不幸な目に遭ってばかりの璃亜は、常に最悪の事態を予測しながら生きている。結構シビアな人生観だ。
「あら」
2軒隣の民家の前を通ったとき、花壇に咲くコスモスに気づく。ついこの間はしょんぼり枯れかけていたのだが、持ちかえしたようだ。
「きれい……」
よかったなとホッと安堵する。この花壇の持ち主もきっと喜んでいるに違いない。
(私が不幸でも、他の誰かが幸せなら)
気持ちが前向きになると疲れが吹き飛び、スキップがちにまた歩きだす。
(明日も頑張りましょう!)
「きゃ」
ちょっとした出っ張りにつまずいて転ぶ。
(痛ててて……)
璃亜の不幸人生は続く。
<調査ファイルNo.1159
塔ヶ崎 璃亜
>
寝子島高校普通科1年1組。
いつも不幸に見舞われている。
見た目も少しやつれている。栄養不足?
反面、彼女の周りにいる人は幸せそうな人が多い。
ギャップ効果だろうか?
ろっこん:自分が不幸になる能力?
「自分が不幸になる能力って……斬新すぎるわね」
私だったら生きていけないわ、と報告書に向かって嘆くクローネ。
「にしても一日カフェに張り込んだりして、何かおこぼれもらったんじゃないの?」
羽を振って慌てて否定するケチャップ。
「怪しいわね……まあいいけど。ケチャップあなた、もっと危険な目に遭って経験を積んだ方がいいわ。体育会系にアタックしてらっしゃい」
いやそれって探偵の仕事じゃないでしょ……と反論したいができないケチャップ。
「そうね……この子とか、あとこの子、この子も強そうでいいんじゃないかしら」
リストから候補をピックアップする。
「カァ……」
「さあ、決まったんだから行ってらっしゃい!」
「カァ!」
尻をつま先で蹴られ飛び立つケチャップ。調査ファイルはまだまだ続く。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月17日
参加申し込みの期限
2015年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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