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寝子島高校
探偵ケチャップの寝子島住民調査ファイル
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<調査ファイルNo.2011
御巫 時子
>
寝子島高校普通科1年2組。
星ヶ丘寮から学校に通うお嬢様。
ヨタカという鳥の友達がいて、よく会話をしている。
他の鳥たちとも仲がいい。
世話好きでとてもいい人だと思う。
ろっこん:鳥と会話したり、鳥に変身する能力。
「『世話好きでとてもいい人だと思う』て……、婚約相手の素行調査じゃないのよ」
頬杖ついて読むクローネは気だるい声で、報告書にいちいちツッコミを入れていく。
「この子のことはよく知っているわ、鳥と会話するやっかいな能力を……ってあら」
最後の一行に気づき目を光らせた。
「ふーん、鳥に変身……そんな能力も持っていたのね。この情報は大収穫だわ。やるじゃないの」
褒められたケチャップは喉の奥をグルグル鳴らす。
「で、彼女とどんな会話をしたのかしら」
睨まれた得意気カラスはギクッと羽を広げ、両目を隠しながら退く。
「あと、左の翼の端っこがキラキラと光ってるけど、それは何かしら?」
さらに3歩退く。
「正直に話しなさい」
「……カァ」
ケチャップは弱々しく声を吐き、時子との交流を思い出す。
「あら……」
ろっこん「鳥の囀り」でメスのカラスに変身し空を飛んでいた
御巫 時子
は、前方を旋回している“同類”に気づいた。
「あまり見かけないカラスさんですね……」
最近鳥になれる能力に目覚めて以降、彼女の鳥テリトリーがより広がった。なかなか街へ飛来しない山鳥たちとも交流を深められるようになり、この進化した能力にはおおむね満足している……が、
(きゃ……)
飛び方を学んでいない見よう見まねなので、ちょっとの風でもあおられてしまうのが難点だ。
「カァ」
フラフラ空をまごついていると、先ほどのカラスがこちらへと寄って来た。
「はい……大丈夫です……!」
姿勢バランスを整えてから自己紹介を始める。名前を時子ということ、元々は人間であること、鳥に変身できること、さらに、
「お友達になりたいのですが……よろしければお名前を教えてくれませんか……」
友達申請。
「カァ」
カラスは快諾する。
「ケチャップさん……可愛い名前ですね……」
照れるケチャップ。
「ケチャップさんはもしかして、クローネさんのお知り合いですか……?」
「カァ!?」
クローネの名が出て明らかに動揺するケチャップ。
「はい、何度かお会いしていますよ……ケチャップさんはクローネさんとどういうご関係なのですか……?」
「カァ」
ちょっとそこの木に留まって話しましょう。そうケチャップが提案し、事情を話し始める。
「そうなのですか、クローネさんは上司なのですね……ケチャップさんはクローネさんのことをどう思っているのですか……」
ため息まじりで虚空に鳴くケチャップ。
「クローネさんは鳥使いが荒いのですね……」
「カァ」
でも頑張ったらケチャップをくれるから、とため息まじりに話す。
「ケチャップさんはケチャップがお好きなのですか……!」
「カァ」
「では私の住んでいる寮に寄ってケチャップを食べていきませんか……?」
「カァ!?」
「私たちが友達になった記念です……」
と、そのときだ。
「ケチャップ2つ買っちゃった……」
2人が休憩する木の下からケチャップの単語が届いてくる。そっと身を乗り出し、カラスのケチャップと時子、枝葉の合間から街路を見下ろした。
「はあ、僕ってばおっちょこちょいだなあ」
2つのケチャップを見比べているのは買い物帰りの
恵御納 夏朝
。片方は高級ケチャップ、もう片方は普通のケチャップ。猫さんオムライスを作るために勇んで買ってきたわけだが、どういうわけかレジを通す瞬間までそのミスに気づかなかった。
「まぁ……両方使えばいいか」
てくてくと帰り道を急ぐ。
「ん……」
ふと視線を感じて振り返る。
(カラスだ)
木の上に黒い影。二羽のカラスがこちらを睨んでいた。
(食材が狙われている!?)
買い物袋を大事に抱えなおす。
(そういえばカラスといえばクローネ……)
早足に歩きながら、寝子島に潜むやっかいな存在を思い出す。
(今も何か悪巧みしているのかな)
またちらっと振り返る。カラスは木から電柱の上へと飛び移っていた。
(やっぱり……僕を追いかけてる……?)
まさかクローネの手下じゃないだろうか。嫌な予感がよぎる。何にしても、早く帰るに越したことはない。やっかいごとには巻き込まれたくないし、猫さんオムライスを作って食べたいのだから。
夏朝がさらに歩速を早めようとした、そのときだ。
ゴッ
鈍い音が空へ突き抜ける。
「あら……大丈夫でしょうか……」
時子は電線の上で心配になる。前方不注意の夏朝、思いきり電柱に頭をぶつけている。買い物袋を落とし、額に手を置きながら固まってしまった。
変身を解除して声をかけようか迷う。その横でケチャップは、じっと夏朝を観察していた。
「……痛ぁ……」
頭を振って目の前に飛び散る火花を払いのける夏朝。30秒くらい思考停止したが、外傷や脳への異常はないようだ。
「僕ってば……本当におっちょこちょい」
そうつぶやきながら夏朝、背後の気配を探る。
いや、もう夏朝ではない。彼女の中に眠っていたもう一つの人格「夏夜」が目覚めていた。夏朝が気絶してしまったから、入れ替わるようにして発現したらしい。
(……クローネ配下で間違いないな……?)
あの2羽のカラスはタダモノではない。夏夜の直感がそう訴えている。
(念のため、対処するか)
「あ……忘れてた!」
カラスに聞こえる大声で叫ぶと、来た道を戻り始めた。
(買い忘れを慌てて買いに戻るという体でっ……と)
文具店へ入る。と同時に陽気な声に呼び止められた。
「アッレッ! 夏朝チャン!」
(……? 夏朝のクラスメイトか……)
「チャオチャオ」
御薗井 E セレッソ
。元気が取り柄でとにかく馴れ馴れしい。
「何探してるノ? ワタシはパーパに出すための便せんを買いに来たノ!」
(自分のこと勝手に話してるな)
冷めた心境でいながらも、外面だけは笑顔をつくろう。夏朝の友好関係を傷つけるような真似は決してできない。夏朝あっての夏夜だ。
「この花柄のが可愛いカシラ? あっこの動物のもチャーミングでい〜ネ! 夏朝チャンはどの便せんがいいと思う?」
文具店でここまではしゃぐ客もなかなかいないだろう。
「僕は……こっちの猫のかな」
「あー夏朝チャン猫が大好きだったわネ! うん、じゃあ今回のパーパへの便せんはこれにするワ!」
ありがとうネ夏朝チャン! お礼の言葉と身振り手振りを絶やすことなく、セレッソは文具店を去って行く。
(台風みたいな子だな)
夏夜も会計を済ます。油性蛍光塗料とねこシールを大量に。
「さて」
店を出て、歩きながら手元の小型鏡を開く。
(向こうが油断して間合いを詰めてきたら一気に仕掛けるよ)
人気のない場所へと移っていく。
「こうやって一人一人調査して……大変ですねケチャップさん……」
時子に労われ、また得意気に喉を鳴らすケチャップ。
「カァ」
ちょっといいところを見せようと翼を広げ、夏朝へと少し距離を縮めた、その直後。
「あっ……」
時子カラスが短く鳴いた。夏朝が翻ったかと思えば、身軽なジャンプを披露し塀の上へ、さらにねこシールをカラスへ投げつけてきたのだ。
(当たればズシリと重くなる不思議なシールだよ)
邪笑の夏朝。
「カァ」
が、ケチャップもクローネからしこたま鍛錬を受けてきた。飛んでくるねこシールをひらりひらりと回避。
(きゃ……)
咄嗟に飛ぶことには慣れていない時子。ましてや鳥の姿自体に馴染めていない。ねこシールが命中し、一気地面へと落下した。
(こっちは後回しだ)
塀を駆け伝って木を登り、逃げていくケチャップへ向けてねこシールを連続投擲。
「カァ!」
(よし)
片翼に命中。しかしめげずに飛び去っていく。
(当たれ)
蛍光塗料瓶を投げつけるが、かすめる程度に終わる。
「ふう……そう簡単にはいかないか」
全捕りならずだったが、一羽は確保できた。と、地面を見下ろすが、
「あれ?」
落ちたカラスの姿がない。まさかシールの効果が切れたのだろうか。こんな短時間で?
(僕の能力を打ち消す力でもあるのかな)
詳しく尋問するつもりだったのに残念。吐息を漏らす。
少なくとも、怪しいカラスが寝子島の空を徘徊しているのは間違いない。
(夏朝の友達には知らせておくかな)
地面に下りながらスマホをいじる。
『人間を注視するカラス多し クローネ偵察の可能性有り、要警戒』
「これでいいな」
夏朝が目覚める前に。彼女の知っている道へ戻ろうと夏夜は来た道を帰っていく。
人通りの多い場所へ出た時子は胸を撫で下ろす。
(まさかこんなことになるなんて……)
ねこシールが剥がれようやく体が軽くなる。人間に戻らなければ捕まっていたことだろう。
(私が鳥になれることは内緒ですしね……)
それにしても、ケチャップは大丈夫だろうか。
(逃げ切れたみたいですが……私が足を引っ張ってしまいましたね……反省です……)
仕事中に邪魔をしたために、ケチャップに危険が迫ってしまっていた。
(次は非番のときに……私のところへ来てくれるといいのですが……)
美味しいケチャップを用意して待ってますよ。鳥のいない空に向かって時子は思うのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月17日
参加申し込みの期限
2015年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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