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進路相談、君等の道2【芸術科編】
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●芸術科2年6組
【
ロベルト・エメリヤノフ
の場合】
鼯鼠(むささび)美術大学――通称ムサ美は、画家、デザイナー、漫画家、映像作家……数多の有名アーティストを輩出する日本有数の美術大学である。
理想高き
ロベルト・エメリヤノフ
少年の進路希望先には、この大学の名が書いてあった。
「おお~ムサ美!」
まだ少女らしさの残る担任の
小日向 つばめ
先生は感嘆の声をあげた。
「どうしてムサ美?」
つばめ先生に尋ねられ、赤毛の少年はすこしもじもじと答える。
「僕、……大学でも絵を学んでいたいんです」
「うんうん」
「それから芸術に関わる仕事……」
ロベルトはそこで、じっと胸に手を当て言葉を探した。
「できれば画家になれたら、と。……いつか見た絵のように、素敵な絵が描けたらって思ってるんです。そのためには、まだ学ぶことがたくさんありますから」
ロベルトのアーティスト肌の友人たちの中には、海外を目指すという者も少なくない。
家族も好きなところに行けばいいと言ってくれているし、友人たちのように海外に出て学ぶのもいいな、という気持ちは少なからずある。けれどお金のことも心配だし……。
いや、それ以上に、他人の影響じゃなく、自分で決める方がよいような気がしたのだ。
ムサ美。今の自分には届かないのかもしれない。
けれど、なにもかも上手くいったら……とロベルトは妄想を逞しくする。
(有名に金持ちになって理想を形にし続けたい!)
それは野望。赤く燃えるような髪に似た炎を、胸の中に飼っている。強欲に美を追い続けたい気持ちがある。
ああ、それなのに。
炎はすぐに不安で吹き消されそうになる。
「あの、ダメならダメでいいんです。僕の作品を知ってる先生にはバッサリといってもらえたらって……」
つばめ先生は両の手の人差し指と親指で四角いファインダーを作って、ロベルトの表情を覗きこんでいた。
「先生?」
「気にしないで、続けて」
続けて、と言われてもなんだか困る。
「えと……画家以外だと、教師になっても面白そうです」
「んー、教師っていうのは、まだ自分の中で腑に落ちてなくない?」
「そ、そうかな……?」
「だってロベルト君、綺麗なものが好きでしょ? 自分の周りを綺麗なもので満たしていたい派じゃない? たぶん教育の現場ってそーいうのじゃないよ。いまのままその道を選んだら、自分を偽ったことを後悔しちゃうと思うなー」
指のファインダー越しに覗くつばめ先生の黒い瞳。ロベルトは戸惑いながら聞いてみる。
「画家の方が合ってますか? でも……不安もあるんです。結果がついてこなかったらどうしよう……って」
「それはどの道を選んでも同じだよー。不安はある、誰でも。ただロベルト君の場合、誰かと同じ『芸術』を目指したら、それもやっぱり納得できない気がする。ロベルト君の描く絵は美しすぎるから。世界は美しい物だけで出来てはいない、と評論家はよく言うよ。そういう批評に耐えるには君のハートはガラス過ぎるかも」
「じゃあ、どうすれば……」
つばめ先生は、んー、と考え、これが唯一の正解ってわけじゃないと思うけど、と前置きしてこう言った。
「割り切る、かな。ブレない。自分はこれが好きだからこれで行く。好きな人だけついて来て、みたいな。怒らないでね、正直、ロベルト君の絵を芸術だと思って見ると物足りないの。でも、ロベルト派の美人画だと思って見れば、それは魅力に溢れてるし、これから洗練されれば欲しがる人も少なからずいると思うよー」
指のファインダーを下ろして「ダメじゃないよ」とつばめ先生。
進路相談というより、占いをしてもらったような不思議な気分。
ロベルトは狐につままれたような気持ちのままなんとなく尋ねた。
「あの、小日向先生は高校の頃どうしてましたか?」
「私? ふつうだったよ。漫画読んだり映画みたりライブ行ったり。将来のことあんまり心配してなかったかも。そのくせ受験のとき急に焦ったりして」
つばめ先生はもう一度だけ指でファインダーを作った。
「焦ってる時カメラに出会って、目の前の今だけ切り取っていく楽しさを知った、……って感じかな?」
【
種子島 タネ
の場合】
タネの進路調査票は恐ろしく達筆だった。
それもそのはず、タネの専門は書道。しかも、学園祭などで盛り上がるようなパフォーマンス書道はどちらかというと苦手で、自分の世界に入り込んでひとり黙々と書くのが好みだ。
「これが! タネちゃんの! 進路だッッッ!!」
提出された2枚の半紙。
いわゆる漢字かな混じり書とかいうやつで。文末には落款まで押してある念の入りようで。
つばめ先生はそれをまじまじと見て、……見たのだが……。
「ご、ごめん。達筆すぎて読めないから読んで貰っていい?」
つばめ先生、轟沈。
するとタネは嬉々として腕まくりし、どん、と足を机に載せて見栄を切る。
「わっかりました! 実録! 種子島タネ自筆進路希望調査票!! とくとお聞きあれッ!」
タネは1枚目の半紙を読み始めた。
『高校卒業後、木天蓼大学芸術学部に入学。書道を専攻する。
入学当初からメキメキと頭角を現し、教授の秘蔵っこと呼ばれるほどに。
基本を忠実に守りつつも、枠に囚われない独創的な書風はやがて学外にまで知れ渡るほどに。
大学卒業後は個人の事務所を構えるが、古参書家達の嫉妬を買い書道協会から除名。苦難の道が始まる――』
苦難は多岐に渡った。
それはひと言で言えば北斎の浮世絵にあるような大波、また大波である。
が、長いので割愛する。
『――諦めずに努力を続けた結果、史上最年少で大河ドラマの題字を担当。
それが縁で当時大河ドラマの主役をしていた俳優と結婚。
世間一般にまでその名を轟かす』
「おおー、轟かしたねー」
つばめ先生、思わず拍手。タネはその拍手に笑顔で応え、2枚目を読み始めた。
こちらはまた別の、タネの人生である。
『高校卒業後、木天蓼大学芸術学部に入学。書道を専攻する。
入学当初から――』
メキメキと頭角を現したのちの輝かしい栄光は多岐に渡った。が、やっぱり長いので割愛する。
『――書道の楽しさをもっと広めたいという志を抱く。
卒業後もその想いは変わらず、個人の書道教室を開くことに。
当初は教室も狭く、教師であるタネが若いこともあって中々生徒が集まらずに苦労するが、
次第にその個性的かつ真摯な指導法が話題となり人が集まりだす。
その後、数多くの著名な書家を輩出することになるが、それはまだ遠い先の話である』
「おおー、輩出したねー」
つばめ先生、またまた拍手。
「いやー、やっぱり主人公には波乱がつきものですよね!」
力強く人生を読み終えたタネの笑顔のなんと輝かしいことか。
額には汗がきらきらと光っている。
つばめ先生は、大きくひとつ頷いた。
「うん。あのね。ホントに何も言うことない。その道を突っ走って! 突っ走っちゃって!!」
タネとつばめ。
なにか通じ合ってしまったふたり。
がっちりと強く手を握り合う。それがエール。
――言葉はもういらないのだッ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月28日
参加申し込みの期限
2015年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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