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進路相談、君等の道2【芸術科編】
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●芸術科1年8組
【
十条寺 達磨
の場合】
君は将来どんな道を進むのだろうな。
担任の
泉 竜次
先生に興味深げに尋ねられ、達磨は洒落た眼鏡のフレームをちょいと持ち上げた。
泉先生は高校教師でありながら世界をまたに駆ける一流デザイナーでもある。そんな泉先生に興味を持ってもらえているという事実が、ファッションにいささかこだわりのある達磨の心をくすぐる。
「泉ン」と、達磨は親しげに泉先生を見た。
「俺さ、学園生活を絶賛満喫中だからそんなにはっきり先のことを決めてるわけじゃないけど、木天蓼大学はいいかなと思ってるんだよね。マタ大なら大抵の事ができそうだしな」
「大抵の事、というと?」
「んー、単純に何かのデザイナーになるのか、それともブランドとか立ち上げたりするのかにもよるけど……」
「デザイナーと一口に言ってもいろいろあるが?」
「そうだな……帽子。俺、帽子はこだわりあるんだよね」
なるほど、と泉先生は頷いた。
達磨はよく帽子を被っている。
洒落た中折れ帽。合わせやすいハンチング帽。麦わらを編んだカンカン帽。カーキ色のマウンテンハット。
彼がシーンや小物と合せてのコーディネートを楽んでいるだろうことは、泉先生も気づいていた。
「帽子のデザイナーとか、帽子屋さんとか……」
帽子に囲まれ、帽子のことを考えて暮らすのはきっと楽しいだろう、と達磨は考えるが、そのイメージがまとまりきらずに頭を掻く。
「んー……まだまだよか判んねーわ。取り敢えず、気になってんのは芸術学部、経済学部かな」
「ふむ。自分でデザインしたり同じ趣味の仲間を探したいなら芸術学部が良いだろうし、そういう才能のある人を雇って事業を大きくしたいというなら経済学部が良いかもしれないな」
「そっか」
まあ、まだ先の話だしなー、と達磨は背凭れに身を預ける。
そのあたりはもうちょっと考えてみてもいいかもしれない。帽子を仕事にしていくかどうかも含めて。
「あ。泉ンが学生の時はどうやって進路決めた?」
「俺かい?」
「デザインで食って行く! ってさ、結構すごい決断でしょ?」
「ははは。それはもちろん、おそろしくも若々しいパッションがティーンエイジャーであった俺を突き動かした、ということだろうな。道を切り開くぞ、というワクワクがあったし、バカみたいなこともいろいろしたものだ。そういえば裸の女性にボディペインティングするようなアート活動に参加したこともあったな。1度だけだが。誤解のないように言っておくがアート以外の、いわゆる男女的なことは何もなかったぞ。まったくもってあれは面白かった」
そういったバカバカしくも熱いパッションが俺をこの道に進ませたのさ、と泉先生は笑う。
その溌剌とした声が、未だそのパッションが枯れてはいないのだ、ということを達磨に教えてくれた。
「ロックじゃん、泉ン」
「ロックだろ、君も」
「ロックかねぇ?」
「若いということはただそれだけでロックだと言ってもいい」
楽しいということがパッションの元さ、と泉先生は笑った。
【
弘明寺 能美子
の場合】
「……なんにも決まってないです」
能美子の睫毛が、夜露で重くなった蝶の翅ように頼りなく伏せられる。
常ならばどこか苛立ちながらも強気の色が宿る能美子の黒い瞳が不安げに揺れる。
か細くなる声。いつもの自分らしくない、かもしれない。
弱気の露を振り払うようにふるる、と首を振って、能美子は努めてぶっきらぼうに口にした。
「進学したいのか、卒業して事務所に戻るのか全くの白紙、よ白紙」
能美子は小学生の時からジュニアモデルとして活動していた。
しかし中学時代に両親が離婚したことを切欠に荒れ始め、いまは仕事から身を引いている。
寝子高に来たのは親代わりに面倒を見ていてくれた芸能事務所社長の社長命令であった。
立ち直って欲しい。その思いが能美子に分からなかったわけじゃない。
いつかは決断しないといけないことも分かってる。でも……。
「一応事務所は高校を出たら復帰してもいいっていってるけどさあ……」
つまらなそうに髪を掻きあげスマホをとり出すと、パラパラとブックマークしているファンションショーのイベントサイトを開き泉先生に見せる。
「この子もあの子も、このブランドもあのブランドも一年たったら皆別物」
能美子は長く息を吐いた。
「私、居場所あるのかなって、この先の世界に。進路以前の問題よね、これ」
「ふむ。それは非常に重要な問題だ」
「はは、なに? 急に真面目にさぁ」
「居場所、さ。人は誰でも居場所を探している。自分を偽らずに輝ける場所を」
「ふうん……そんな歌、ありげよね」
吐き捨てながら、考える。
偽り、だらけな気もする。居場所、まだ見つけていない気がする。そもそもそれはどこかに存在しているのか。それすらも怪しい。
居場所……。
一瞬だけ、寝子島に来てから出来た友人たちの顔が過ぎる。
何を考えたのかしら。いまは『私』の未来のことを考える時間なのに……。
スマホを伏せる。
あーあ、と斜めに足を組み。
「進学して何を勉強したらいいのかも分からないし、かといって今のままモデルに戻ってもいいのか……」
――迷うわ。
吐息とともに漏れる本心。私は、何処へ行けばいいのだろう。それが見えなくて。
冗談とも本気とも、自分でもわからない質問をしてしまう。
「先生はモデルとただの生徒の私、どっちを見たい? なんちゃって」
すると泉先生は、ふむ、と能美子を見つめた。
芸術家の目だった。見えないものを見通してしまいそうな目だった。
「俺は……『君』を見てみたいね。モデルでも生徒でもない、レッテルのない『君』を見てみたい。君は自分で思っているより美しい。君が作られた『君』を辞めた時どんな貌をするのか見てみたいね、俺は」
従順である勿れ、と泉先生は言った。
「君の人生だ。思うままにやれよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月28日
参加申し込みの期限
2015年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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