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進路相談、君等の道2【体育科編】
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●体育科1年10組その3
【
風雲児 轟
の場合】
「先生はローカルヒーローって知ってますか?」
轟は鼻息荒く先生を見つめた。
「一応知ってるけど詳しくは……テレビでやってる戦隊ヒーローとは違うのか?」
先生がそういうと、知らざぁ言って聞かせやしょう、とばかりに轟は身を乗り出す。
「ローカルヒーローってのは、地方限定のヒーローなんですけど、今じゃ結構有名なヒーローもいるぐらいの人気になってるんっすよ。俺はそのローカルヒーローになりたいんです! 寝子島にはサンマさんっていうマスコットはいるけど、ヒーローはいないですし、その第一号になれたらいいなって思ってるんです!」
テレビの戦隊ものだと、レッドは熱血の色。そのくらいは浅井先生だって知っている。
先生だって戦隊ヒーローにわくわくした子ども時代があるのである。
轟の熱さはレッドそのもの。その情熱に当てられて、先生まで血が滾ってくる気がする。
「その夢、熱いぜ! それで進路志望が『アクション俳優の養成所』なのか」
「ハイッ! ちゃんと養成所でしっかり勉強して、現場で実力をつけてきたいんです! ヒーローになるにしても強くてかっこいい方が子供達だって喜ぶと思うんで!」
浅井先生はうんうん、と頷く。だけど、これだけは確認しておかなきゃいけない。
「ヒーローってのはかっこいいだけじゃない。裏ではすごく大変なこともある。それは分かってるか?」
「はい。前に寝子島でサイレンジャーの撮影があって、俺も戦闘員役として参加した事があるんですよ。その時スーツアクターさんに話を聞いたんですけど、やっぱり色々と辛かったり大変だって言ってました」
だけど――、と轟は自分の拳を見つめる。
それからまっすぐに浅井先生の瞳を。
「それ以上にやりがいがある仕事だって聞いて、一層なりたいって思いが強くなったんです!」
先生の黒い瞳の中に、燃えるような自分の姿が映っている。
浅井先生に誓ったんじゃないのかもしれない。轟は、自分自身に誓ったのかもしれない。
「スーツアクターとして有名になりたいとかそういうのはなくって、何があっても最後には帰ってきて故郷のヒーローになる。それだけは、絶対変える気はないです!」
浅井先生は、轟の腹に軽く拳を当てた。
硬く締まって鍛えられた腹筋だった。
それだけで彼が一時の気の迷いでこんなことを言っているのではないということがわかる。
だから、餞の言葉はたったひとつ。
「よし! 俺が言えるのはこれだけだ――『頑張れ!』」
頑張れ、が重荷になる子もいる。
でも、轟にはこれが励みになると思うから。
「辛くなったら甘えてもいいからなー」
軽い調子でそう付け加えて。
浅井先生と轟は、白い歯を見せて笑いあった。
【
羽生 碧南
の場合】
15歳にして身長180センチ。
バスケ部所属の
羽生 碧南
は、中学時代に全国大会に出場した経験もある実力者である。
ふだんはのんびりほんわかした雰囲気の碧南だが、コートの上では「戦う女」。
得点力の高いスモールフォワードとして、女子バスケ部の中でも成長株として期待されている。
そんな彼女の人生も、すべてが順風満帆というわけではない。
火事。
彼女の実家が全焼したのは高校入学前のこと。
碧南は已む無く桜花寮に入寮し、実家は現在再建中。
家が焼け落ちた代償は大きくて、だから碧南は高校を出たら働こうと思っていた。
「出来れば安定している公務員がいいんです。家がいま大変なので」
淡々と事務的に告げる碧南に、浅井先生は「う……ん」と渋く肯く。
「羽生の家の事情は承知してるよ。だからもしかしたらこんなことを言うのは迷惑なのかもしれない。でも、やっぱり先生としては羽生の才能を惜しいと思ってしまうんだよ。それだけの身長にも恵まれててさ……」
と浅井先生は苦笑する。憧れだった長身を手に入れている碧南を、一瞬羨んだのだろう。
だが今更しょうがないと諦めもあるのか、すぐに苦笑をひっこめる。
「バスケ部顧問の高野先生も羽生はセンスがあるって推してるんだ。だから――マタ大体育学部。スポーツ推薦、狙ってみないか?」
「えっ……」
碧南の瞳が、はじめて揺れた。
「まだ、1年ですけど……」
「推薦狙いなら1年から準備しておく方がいい。羽生なら大学の方から欲しいと言ってくると思うんだ。もちろん、大学に行ってもバスケを続ける前提で、の話になるけど」
「でも……火災保険でいくらか費用を賄えると言っても、これ以上親には負担をかけたくないんです。そうでなくても、私立高校に通っていて学費もバカにならないのに。そのうえ大学なんて……」
「学費が心配なら奨学金もある。羽生は成績もそんなに悪くないだろ? 理系科目が若干苦手みたいだが、それはまだまだ克服してゆけるし」
「うう……ん。奨学金って、返済のこととかニュースで聞いたりするので……」
簡単に決められない。ついさっきまで、高校を出たら就職しよう、と心を決めていただけに、急に心を変えられないというのが正直なところだ。
それでも……スポーツ推薦を勧めて貰えるのは嬉しくもあった。
普段の頑張りを先生が認めてくれているのだ。その事実が、碧南の心に温かく広がる。
「いま答えを出さなくていいぞ。相談したりじっくり考えたりする時間が要るだろうし。ただその選択肢があるってことを覚えておいてもらえればいい。そしてできれば、その選択肢が選べなくならないように、勉強も頑張っておいてもらえると先生としては嬉しいかな」
贅沢なお願いなんだけどさ、と先生は頭を掻く。
「もちろん考えた末、やっぱり就職するっていう場合も、全力でバックアップするぞ!」
どうしよう。
スポーツ推薦で大学進学。
それも悪くない道のような気もして。
碧南は迷っている。
――いまはまだ、結論は出ない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月16日
参加申し込みの期限
2015年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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