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進路相談、君等の道2【体育科編】
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●体育科2年10組その2
【
楪 櫻
の場合】
『第一志望:木天蓼大学・体育学部
第二志望:日本体育大学・体育学部(武道学科)』
それを見たまゆ先生は胸が熱くなった。
櫻との進路相談は2度目、前回はもっと漠然に「進学希望」としか書かれていなかった。
今回は、ふたつ、夢が書いてある。
「まずは大学に進学し、そこで自分の出来る事、やりたい事を見定めたいと思っています」
生真面目さは相変わらず。目上の先生への礼儀を忘れず、櫻は静かな眼差しでそう言った。
「それで具体的な名前が出てきたのね」
「はい。何となく、少しずつ、考えが変わってきていると、自分でも思います」
櫻の中で変わったなにか。
それは、成長と呼んでよいものかもしれない。
「まだはっきりとした夢があるわけでは無いですが……少しずつ明確になってきているような気はします」
「まえは、警察官もいいかも、って言ってたわよね」
「はい。警察官というのも一つの手だろうし、将来的に祖父の道場の後継話も出てくるだろうと思います。何をやるか未だ明確ではないが、大学に行って、そこで見極められたらと思ってます」
「なんだか、前向きになったわね」
「そう……ですか?」
櫻が小首をかしげると、長い黒髪が一筋はらりと揺れた。
まゆ先生は、うん、と微笑んだ。
「体育祭でも実行委員として頑張ってくれたし。おじいさんの道場って抜刀術だったっけ?」
「はい。所謂、居合です。それがなにか?」
「あたしあまり詳しくないんだけど、それって剣道に含まれるのかな?」
スポーツ推薦は、大学側でそのスポーツの受け入れをしていないとできない。
剣道だったらスポーツ推薦の対象になる場合もあるので、まゆ先生はこんなことを聞いたのだ。
「スポーツ推薦、ですか……」
「あ、でも櫻ちゃんなら体育以外の成績もいいから普通の推薦も大丈夫かも。一応視野に入れておいてね」
「はい」
答えて櫻は姿勢を正し、まゆ先生に深く深く頭を下げた。
「え、え? なに? どうしたの?」
「前回も、今回も……親身になっていただき感謝します」
「やだ、いいのよ、気にしないで。あたしこれが仕事だし……ううん、それだけじゃなくて。こうやってみんなが道を見つけてゆく。その背中を見送るのが、素直に嬉しいのよ」
「私は先生のご負担になっていないでしょうか」
「ご負担どころか、助けられてばっかり。そうでしょ?」
まゆ先生はウィンクする。
個性豊かなクラスメイトの中にしっかりものの櫻がいてくれる。
先生としては、それだけで安心するし、助かるものなのだ。
「これからもよろしくね、櫻ちゃん」
「はい、こちらこそ今後ともご指導よろしくお願いします」
生真面目に礼をしあう。
人生のなかのほんのひととき、縁があったことに感謝しながら。
【
佐々 寿美礼
の場合】
「あたし、決めました!」
大きな瞳をきらきらとさせて。
『いつも前向き、どんな状況も楽しんだもの勝ち』がポリシーの寿美礼は、まゆ先生に宣言する。
「あたしは将来先生、体育教師になろうと思っています」
寿美礼の笑顔から八重歯が覗く。
「そう思ったのはまゆ先生のおかげです。先生は何事にも体当たりで向かって、みんなをリードしてくれて、あんな風に生徒と接して頑張る先生になりたいと思ったんです」
開け放った窓から風が吹いた。
きらきらの風が。
まゆ先生は目を細める。
「そう言われるとちょっと照れるけど、いい夢ね!」
はいっ、と寿美礼は頬を少し紅潮させた。
「元々うちは父がアスリートのトレーナー、母がジムのコーチをやっているのでスポーツをやるのが普通だったんですけど、色々考えてやっぱり得意の運動が出来て人に教えられるような仕事がしたいんです」
いわゆるスポーツ一家。
寿美礼が何か身体を動かす仕事を、と考えるのも自然なことで。
「大学は木天蓼大学を考えています」
お兄ちゃんがいるから……と寿美礼は心の中で付け加える。もちろんそれだけじゃないし。
「体育学部……と思っているんですが、先生になるなら教育学部もあるんですよね? どっちを目指して行ったららいいんでしょうか?」
「先生になるなら、教育学部で保健体育を専攻していく方がいいかもしれないわね。体育学部の方はアスリートな人たちが入って来るから。教育者になるなら教育学部の方が、同じ道を目指す仲間も多いしねー」
なりたいのが高校の体育教師なのか、中学なのか、小学校の先生なのかでも違うけど、とまゆ先生は言う。
寿美礼の脳裏に、グラウンドに立つ自分が映る。
その自分はいまよりもっとお姉さんで。
自分の前には、生徒たちが並んでいて。
ジャージ姿かな?
胸にホイッスル下げてる?
とにかく元気は相変わらず。
そしてまゆ先生みたいに笑顔で言うの。
「みんなーっ、走るよー!」
――現実はそんなふうにいかないのかもしれない。
いつか挫折があるのかもしれない。
でも、そんなことを考えてたら前に進めないから。
夢を見る。
進路相談を終えたまゆ先生は書類の束を手に職員室へ向かっていた。
心地よい疲労感。今日も一日仕事したな、と思う。
まゆ先生は最後の寿美礼のきらきらした瞳を思い出していた。
夢見て歩いて来た道が、別の誰かの夢になる。
それってなんだかすごいことだ。
ふと目をあげると、大きな夕日が瞬きながら雲を赤く染めていた。
まゆ先生はなその夕日に向かって晴れやかに叫んだ。
「よーし。あたしもがんばるぞーっ!」
<了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
ご参加いただき、誠にありがとうございました。
体育科のみなさんの進路相談シナリオでした。
未来のことって心配でもありワクワクでもあり……いいですよね。
まじめな相談あり、お約束あり、で楽しく執筆させていただきました。
さて進路相談については、リアクションがすべてになります。
故に今回個別コメントはほとんどございません。ご容赦くださいませ。
次は芸術科さん、普通科さんと続きます。またよろしくお願いたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月16日
参加申し込みの期限
2015年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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