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進路相談、君等の道2【体育科編】
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●体育科1年10組その1
【
志田 朝陽
の場合】
体格のいい筋肉質の少年は、仔犬みたいな眼差しで、自分より小柄な先生の前で肩を竦めている。
志田 朝陽
。
根っからのサッカー少年である。
だがいま、『夢』という言葉を前にして、少年は夢と現実の間で揺れ動いていた。
消し跡だらけの調査票。
担任教師の
浅井 幸太
はそれを見て、前髪を掻きあげすこし黙す。
朝陽にはその一瞬が重かった。
先生が目をあげる。
「進路希望先、『会社員』と『サッカー選手』。志望理由が、『安定してそうだと思ったから』と『サッカーが好きだから』か」
「スイマセンっした……。書けませんでした」
朝陽はしきりに恐縮する。浅井先生はそんな朝陽を安心させようとするかのように笑った。
「いや、大丈夫だよ。ただ、どうしてこの二つにしたのか、もう少し詳しく聞かせてくれるか?」
「勉強は出来ねーから大学も行けねーだろうし、と思って。サッカー以外にやりたいことも見つからねーんっすよ。イメージが出来ねーっつーか。だから……サッカー選手」
「そうか。サッカー、好きだもんな」
「大好きっす。ただ、……職業にするのって難しいスよね。選抜チームに呼ばれるほどの実力じゃねぇし……」
「だからもう片方が会社員、ってわけか」
朝陽は首を竦めるように頷く。
「大学は視野に入ってないのか?」
「大学目指すんだったら今から考えておかねぇとだし……」
「そうだな。勉強も頑張らないとだしな」
「うっ……まぁ、アハハ」
苦笑いをして視線を逸らし、窓の外を見る。
秋の淡いブルーの空に、無数の羊雲が、悩みなんかまったくない、みたいな顔で群れている。
「多分」と朝陽は言った。
「何しようか迷ってても決まらねぇと思うんだよな。だからある程度はこれだって職業見つけてぇんだけど」
頭では分かっているのだけれど。
「ピンと来ないっすね……いいなぁ、今から将来の目標ある奴は……」
「そこは他人を羨んでも仕方ないよなー。人は人、自分は自分、ってありきたり過ぎる言葉だけど、他人にはなれないんだから割り切るしかない。まあ、ただ、なんだ、会社員とサッカー選手ってえらく極端な気はする。その間もいろいろあると思うんだよ。スポーツ関連の企業だってあるし、トレーナーやコーチの道もあるだろ。スポーツ雑誌や運営の仕事とかさ」
思いつくままそういってから、浅井先生はニカッと笑う。
「俺はさ、志田の真っ直ぐなところ、好きだよ。だから前を見てていいと思う。ただ、もし志田の隣に見落としてることがあれば、それを教えてやるのも教師の仕事かなって、そうも思うんだ。今見えてる二つの道。その間にも目を凝らせば道はある。それを見てから決めてもいいんじゃないか?」
目から鱗、というのはこういうことを言うのかもしれない。
朝陽の瞳に、いつもの光が戻ってくる。
「そっか、何もサッカーっつーか、スポーツに関係する仕事は選手だけじゃねぇんだな」
そう呟いて、朝陽は勢いよく頭を下げる。
「先生、ありがとうございました! まだまだ将来はわかんねぇっすけど、参考になりました!」
朝陽は大股で教室を出て行きかけ、扉に手を掛けたところで不意に振り向く。
「そーいえば、先生はなんで先生になろうって思ったんっすか?」
「俺かい? テレビドラマの熱血先生に憧れて……ってミーハーな理由でちょっと恥ずかしいんだけどさ。でも、いまは、……『自分が熱くなれる、自分の命をかけられるやり甲斐のある仕事だと思ってるから』かな」
歯の浮くようなこと言っちゃったな、と照れ笑いする浅井先生。
朝陽はまた少しこの先生が好きになった気がした。
【
浅沼 柳司
の場合】
「先生、失礼しますー。進路指導よろしくお願いしますー」
朝陽と入れ違いに、緊張するそぶりもなく、
浅沼 柳司
が入ってくる。
柳司は将来なりたい職業が固く決まっている少年だった。
「俺は警察官になります! 他に志望するものは何もないです!」
警察官といっても柳司がなりたいのは、背広を着てテレビドラマみたいな事件に奔走するいわゆるキャリアではなく、地域に寄り添う交番のお巡りさんだ。
「爺ちゃんが昔警察官やった影響で、昔っからお巡りさんになりたかったんですよ。今もそれは変わらないです。なんで、卒業後って言うか3年になったら採用試験受けよう思うてます」
自分がこれからどうしたいか、ここまではっきり言いきれる生徒はそういない。
浅井先生は彼の夢に目を細める。
「いいなー。お巡りさんか。俺も浅沼が制服を着て敬礼する姿を見るのが楽しみだよ」
たださ、と浅井先生は自分が調べてきたことを頭の引き出しから引っ張り出しながら尋ねる。
「警察官も高卒と大卒じゃ違うみたいだけど、そこはどう考えてるんだ?」
柳司はその質問待ってました、とばかりに身を乗り出す。
「大学行く人多いやろうし、大学行ってそれから警察官になる道はあるんは分かってますけど、俺あんまり出世したいと思いませんし。それよりはずっと交番のお巡りさんでいたいなーって」
「そうか。そこを納得してるならいいんだ」
「まあ、頭悪いんで大学行ってまで勉強したいと思わへんのもありますけど!!」
アハハハと二人はちょっと乾いた笑いで盛り上がる。
「で、俺頭悪いしそろそろ勉強せななーと思うてるんですけど、何勉強したらええとか先生知ってたら教えてもらえません?」
すると浅井先生、
「調査票に『警察官採用試験受験希望』ってあったから俺も自分なりに調べてみたよ」
と言って、いそいそファイルを捲る。
「まず、採用試験な。最近は公務員志望者が多いから甘く見ないこと。だけど対策さえちゃんとすれば受からないことは無いと思う。筆記試験の対策本が市販されてるから、まずそれを買って解いて慣れるのがいいみたいだな。もちろん体力も必要で……」
「体力作りは今もやってるんでそれ続けます」
「頑張れよ。それとな、警察官になるのにもう一つ大事なことがあるんだそうだ」
「なんです?」
「『人の顔をみて話ができること』。先生もへーって思ったんだが、警察官は顔の表情からいろいろな情報を読み取る――たとえば、この人は嘘をついてるなとか、見極めないといけないんだってさ。浅沼、人の顔を見て話できるか? 彼女の顔とかさ」
「なっ、カノ……!?」
「いるだろー、浅沼くらいカッコ良かったら。彼女や友だちと話をするとき、普段から意識して顔を見て話すようにするといいかもなー」
「そのうち面接の練習くらいはいるんやろなーって思ってましたが、普段から、っすか」
「面接の練習は言ってくれればいつでも相手するが、仕事にするなら、なんでもない時にも出来るほうがいいんだろ? 癖にするっていうかさ」
「俺、強面なんで、ガン飛ばしてるみたいに見えへんですかね」
「そこは親しい人から訓練。というか、警察官なら強面も需要あるだろ、きっと」
そんなこんなで警察官談義で盛り上がっていると時計の針が既定の時間が来たことを報せる。
「おっと、もう時間ですかー。先生、色々ありがとうございましたー! また何かあったら相談させてもらいますねー!」
「おう!」
浅井先生は拳をあげて応え、一途な背中に眩しく見送るのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月16日
参加申し込みの期限
2015年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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