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●目撃者、かく語りき
転落する春の一部始終を見てしまい、
神城 凛
は少しの間あっけにとられていた。
「ふん……見なかったことにしてやろう」
気を取り直して、ふたたび別の場所へ観察におもむく。
川べりのほうでは天文部の
神薙 焔
と
一条寺 要
が天体望遠鏡を組み立てている。
「そこじゃあダメよ! もう少ししっかりした場所に固定して」
焔がしきりに指示をとばし、二人ともせかせかと動き回っている。撮影に適した場所を探すうち、流星群のピークに出遅れてしまったらしい。
「まさかこんなに懐中電灯持ちが多いとは……」
仕方ないとはいえ、こんな重たい機材をもっては愚痴のひとつもこぼしたくなるものだ。
「天体観測か……いや、ただの観測にしては機材が多いな」
そわり。数々の機材が凛の好奇心をくすぐる。またあとで見に行こうかと、そんな考えがよぎる。
流星群が飛来する夜。凛にとって、この星空もまた興味深いものだった。
「ふむ……なかなか綺麗ではないか」
自分のほうが可憐ではあるが。口ではそういいつつも、気づけばつかの間魅入っていた。
「親元にいたままでは、こんなものも見れなかったのだろうな」
「ほう。天体観測をしているのか」
声のしたほうを見れば、
相楽 茉莉花
が立っていた。つかつかと歩いてくる茉莉花に、いまのひとりごとを聞かれていやしなかったか。
「ふん。別に、ボクは……」
「あの者たちのことだ。ずいぶん本格的ではないか」
内心あわてて答えようとして、茉莉花の言葉にさえぎられる。天文部のことだったらしい。
「お、おぬしらも星を見にきたのじゃな?」
カエルのぬいるぐみを抱きかかえ、
大田原 いいな
が歩みよってくる。やたら多くの人に出会う日だ。
「これからもう少し山奥に入る予定じゃが、ついてくるかの? よう星が見えるぞ」
いいなはそう誘いをかけるが、凛は首を横にふる。帰宅が遅くなっては大変だから、山奥には入れないというのが理由だった。いっぽう茉莉花は少し考えてから、こう返事をする。
「向かう場所を教えてもらえれば、後でご一緒しよう。ついていきたいのは山々だが、あちらの面々も面白そうなのでな」
二人分の返事を聞いてもいいなは思ったほどガッカリせず、そうか、とうなずく。
「うむ。ならひとまずは儂一人で行くとしようかの。寒くなってきたようじゃし、風邪を引かぬようにの!」
いいなが去りゆく頃合いを見て、凛は気になっていたことを茉莉花に尋ねた。
「キミも先の騒ぎを見ていたのか?」
先の、といわれて茉莉花はどれのことかと考えていたが、やがて春の行動のことかと思い当たったらしく、納得した様子で答えた。
「あれは……気の早い肝だめしだったな」
言外に、そういうことにしておこうという茉莉花の計らいが含まれていた。
少し場所をもどして、川べりの木のそばへ。
フクロウは翼で目を覆い、今しがた見てしまったものを忘れようと努力していた。
何も語ろうとしないフクロウと
御巫 時子
のあいだに気まずい沈黙がおりる。
「な、何があったんでしょう……?」
『うーむ……いや。見ていないならそのほうがよろしい』
直接は目撃していない時子だったが、声だけは聞こえていたらしい。何だったのか気になるものの、フクロウがそういうならとこの場では忘れることにした。
ふと、手のひらの中でぶるぶるっと震えるものを感じ、時子は覆いかぶせていた手をのける。
『おや、その鳥は……』
時子の手のひらで眠っていたのはスズメだった。
「ええ……。一緒に流星群を見ると言ってたけど、眠ってしまって……」
昼間にはしゃぎすぎたせいだろうか。時子に話を聞いた時にはあんなに元気そうにしていたのに、いまはぐっすり夢の中。つついた程度では起きる気配がない。
『スズメは昼の鳥ですからな。いた仕方ない……それよりここはよく冷える川のそばじゃ。しっかり守っておやりなさい』
それもそうだ。時子は手の上から薄手のショールをかけて、スズメが寒くないようにしてやった。
『ところで、トキコさん。お願いごととやらはもうすませたのですかな? 人間はこうして星の降る時、三度唱えると聞いておりますが』
やはりこのフクロウは知っていた。この島の木々のあいだから、どれだけ多くの人を見てきたのだろう。
「いえ、まだこれから、です……。私の願いは……」
空に星が流れるのをみて、時子は急いで目を閉じ流れ星に祈る。いまのは間に合っただろうか。樹上を見上げると、フクロウが言葉のつづきを待っていた。
「鳥さんたちともっと仲良くなれますように……そう、願いました……」
満足げに見下ろすフクロウへむけて、時子も視線をあわせてゆっくりと微笑む。
どんな夢を見ているのだろう。時子の手の中で、スズメが寝言をいうように小さく鳴いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月06日
参加申し込みの期限
2013年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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