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\ オーバータイム!/
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花愛で狐と秋の花
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◆聞いて欲しかったのは
広がる彼岸花の花畑を
宇佐見 望月
は言葉もなく見つめていた。
本当に聞いて欲しかったのは、もう逢えないあの人。
兄と慕っていたあの人。
きっとここにいたら聞いてくれたはずだ。あの緩い態度で、きっと――。
そんな浸りに、望月は自身の髪を掻いては溜息のような一息を吐いた。
「あのさ……まずはこれ食えよ」
花畑に座り込んで、狐に差し出したのはパンプキンパイ。
優しく香る南瓜の香りがふんわりと。
何かに夢中になって貰わなければ、どうにも切り出すことさえ出来ない話題。
小さくもごもごと、口の中で出すに出せない時間を少し。
「……で、さ、す……好きな人ができたらどうしたら良いのか、な!?」
思わず裏返った声に、一番びっくりしたのは多分望月自身だったのだろう。
「うがぅ、兄ちゃんだったらきっと良いアドバイスくれたんだろうな!」
もう……いないけどさ。
「兄ちゃんさ、好きな人にガツーンてアタックして、実って結婚して娘までいた人なんだよ」
狐に教えるのは慕っていた兄のような人のこと。
自分が出来ないような事をやってのけた、きっと憧れの先だったその人を。
娘――自分の姪に当たるその子が小さいうちに死んでしまったけれど。
ここにいたら、兄はどう答えただろう。
「どんと行け」だったろうか。
「そのままでいい」だったろうか。
それとも、もっと細かくアドバイスが入っただろうか。
からかわれたりもしただろうか。
出来るのは想像だけで、その先はどうだったかなと巡るだけで。
「ああもう、どうしたら良いんだよう!」
地面の彼岸花に顔を突っ込みそうな勢いで、顔をおろしたなら。
そっと頬にあたるのはふんわりとした感触と、少しだけ濡れた鼻先。
少しだけ顔を上げれば狐と目が合う。
濡れた鼻先は望月の額へとそっと添えられた。
それと。
背にも温かいぬくもり。
よじよじと狐が背を登っているのだろうか。
言葉はわからない、けれど慰めてくれているのだろう。
望月はそっとあの人の言葉を思い出していた。
『若者は悩め、存分にな』
あの日貰った言葉、そう悩み事の答えは自分で出さなくては意味が無い。
いま一度、その言葉を繰り返す。
「そ、だよな。兄ちゃん。狐たちもありがとな」
もう少し悩む。
それだって今出来る事なのだから、悪いことなど――何も。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月31日
参加申し込みの期限
2015年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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