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花愛で狐と秋の花
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◆誘いは様々に
花を愛する狐達が、色々な所に姿を見せる今日は少しだけ変わった日。
風に香る甘い香りに、狐の甲高い鳴き声が響く。
それは、誘いのような。
まるで、合図のような。
愛する旦那様が泊まりの出張で居ない今日。
寂しくなってしまった心は、
恵御納 理沙
の足をこの寝子島へと向けさせた。
金色のふんわりとしたウェーブが風にそよそよと靡く。
大切な娘がいるこの島、今日は何処へ行って遊んでみようか。
「あら……?」
青の瞳が映したのは可愛らしい尻尾を揺らした狐の姿。
「可愛い狐さんだわ!?」
思わぬ出会いに声を上げてしまった理沙。
すると狐はそっと駆けていく、逃げてしまったのか。
――それとも?
可愛らしいお弁当を携えて、
八城 緑里
が向かっていたのは九夜山の方。
転校してきてから未だふた月としてこの地を知らない緑里には未知の場所ばかり。
「散策、散策♪」
地を踏む足裏はリズムを鳴らして、目に入る秋の山は自然の匂いを齎してくれる。
楽しげな視線の先に入ってきたのはロープウェイ乗り場。
「ロープウェイもあるんだねぇ~♪ 移動も楽ちんにょわー☆」
近くにあった案内板には、温泉のチラシやなにやら好奇心を擽る千年杉の文字。
きっと一日では見ることは出来ないのだろう。でも時間はこれから沢山。
その時は――。
(お姉ちゃんやお兄ちゃん、お友達とも一緒に来れたらいいなぁー)
誰かと一緒に、いつかを頭に浮かべた緑里は、楽しげな足音響かせてロープウェイへと乗り込んだ。
緑里とは違い、自身の足で九夜山へと訪れたのは、
深倉 理紗子
。
内科医という、忙しい身の彼女に訪れた漸くの休日。
押しつぶされそうな激務からは、今日少しだけ開放されて。
山道を登り、時折葉を踏んだなら、足元で乾いた音が鳴る。
これもまた、日常にはないもの。
辺りには点々と秋の花、日常を思わせるその一輪を理沙子はそっと手にとった。
(明日からはまた……)
頭に浮かべたのは、いつも通りの目まぐるしい日々への回帰。
――けれど、今は。
この花がきっと忘れさせてくれると、微笑んだ理沙子が山の奥へと進んでいく。
時々山に上がっては体力トレーニング、それが
天動 記士郎
の趣味の一つでも有る。
人が少ない時間、人が少ない場所を選んではストレッチ。
自然の匂いと、聲と、鼓動を感じながら、身体を伸ばせはそれもまた心地良い感覚になる。
「今日も良い天気ですね……」
覗くお陽さまはどこか機嫌も良さそう。
微笑んだ記士郎がもう一度ぐぐっと身体を伸ばしたなら、がさりと近くの茂みが動いた。
気配に一度姿勢を戻した記士郎が視線を散らせば、傍らにゆらゆらしていたのは……。
(狐さん、でしょうか……?)
ぴこぴこ、ぴこぴこ揺れる尻尾は記士郎の好奇心を手招くよう。
「お騒がせしたらいけませんからね……」
そこにいるであろう狐を驚かせないようにそっと声を潜ませて、記士郎はそっと好奇心の先を追う。
「狐さんは人を化かすのでしょうか……?」
そんなささやかな疑問と一緒に。
山を登っていく者たちが多い中、
七夜 あおい
は山道を降り一息ついていた。
自然とは違う街の匂い、そっと吸い込んで。
「あ、そうだ!」
誰かに誘いをかけるなら先ず、と携帯を取り出して。
あの狐たちと出会った日に一緒だった友人たちへ連絡を入れる。
いち早く応じたのは、あおいとも親しい友人である
綾辻 綾花
だった。
綾花の準備は慣れたもので、簡単なおにぎりとお茶の準備は素早く。
合流だってそう時間はかからなかった。
「今日は突然でゴメンね?」
「一緒に行けて嬉しいです、お花一緒に選んでもらってもいいですか?」
「もちろん!」
その手を繋いで赴いたのはお花屋。あそこで眠る一匹の狐へ供える、大切な花を選ぶために。
掃除はいつもの日課。寝子島神社の境内で
御鏡 聖
はその日課を終えて一息ついていた。
時々九夜山から下りてくる狐とは、この時間に一緒に休憩するくらい仲良しになって。
今日もまた同じようにゆるりとした休憩の中、お菓子を食べるつもりで居たのだけれど。
「どうしました?」
いつもと違った様子の狐に聖が首を傾げて、聞いてみて。
狐は可愛くひと鳴きしては聖に背を向ける。
けれど離れていくのではなく、誘うように。
(案内したい場所があるのでしょうか……?)
言葉が通じたわけでもない、けれどなんとなく。感じたのはそんな理由もないことだったけれど。
歩みを進めた狐に聖も続くようにその一歩を踏み出した。
花愛で狐たちの事情を、あの日鳥から聞いた
御巫 時子
は、出会った春、訪れた夏、そうしてやってきた秋。
どの季節にも亡くなったリーダーであった白狐の元へと花を手向けていた。
(冬になると花も少なくなりますから、なるべく絶やさないようにしたいですね)
これから来る季節をも思い、今日もまた花を添えに行くのだ。
狐達にとって今日何が有るかは、未だ知らぬこと。
ろっこん――鳥の囀りで鳥たちに声をかけてみる。
「一緒に行きませんか?」
……と。
その中には以前、狐の事情を教えてくれた鳥も、そっと。
見つけられて良かったと、時子は安心したように九夜山を目指していく。
花を選び終えて九夜山へと向かうあおいと綾花。
その途中で出会ったのは、メールを見て用意を済ませてきたらしい
八神 修
だった。
「あおい、折角だし俺も一緒にいってもいいかな?」
「うんっ、皆で行ったほうがきっと楽しいもんね」
あおいの承諾は余りにも真っ直ぐで、修は微笑ましい半分、少しだけ複雑な気持ちも感じた。
けれど押し付ける事もない、今この立ち位置に居られるのなら。
「綾辻も構わないかな?」
「はい。一緒に会いに行ってあげましょう」
こくりと頷いて修に返事をした綾花は、そっとあおいを見て交わる視線に頷いた。
「体力に自信はないけど、頑張るね」
「大丈夫だよ、ほら疲れたら引っ張ってあげるから」
長女のあおいは自然と綾花の手を引いて、そう笑った。
お友達は今日も、心強い。
「おっ、もしかしてこれから何かあるのかー?」
そんな三人にひょっこり顔を覗かせたのは、クッキングスタジオ帰りの
宇佐見 望月
だった。
「あのね、九夜山のお花が好きな狐さんたちがね、お花見をするみたいなの!」
嬉しげに、楽しげに話すあおいに、
「何だか楽しそうだなぁ、俺様も行っちゃって良かったりー?」
「うん、お花見は人が多いほうが絶対に良いもん!」
望月の手の中には、ベストなタイミングで土産になりそうな『もの』もある。
行き先は家ではなく、今日は少し山の方へ。
そんな四人の話を通りすがりに聞いたのは
呉井 陽太
。
(狐さんたちとお花見って……なにそのもふもふ天国……っ)
もふりに行くしか! ないと! 思った!
まさに陽太の心境と興味は其処へと傾いたのである。
是非に行ってみたい。
いって、そして、狐さんをいっぱい……あ、緩む。
もう一人、別の場所で話を聞いていた
花風 冴来
は、不思議で可愛らしい話に首を傾げる。
(狐がお花見をしているの……?)
なら、覗いてみようか。
お土産はそう、美味しい和菓子と道に咲く綺麗なお花を一輪。
市街から山の中へと再びスポットを当ててみたなら。
やたらと居る狐に目を奪われて山奥まで来てしまった理沙子が其処には。
「かわいいな……」
と呟きながら、愛らしくゆらゆらする尻尾についつい誘われた結果が――。
「やだ、どうしよう……迷子になっちゃった!?」
パニック寸前。体力は有り、確りと大人ではある理沙子なのだが、ヘタれてしまうところがあり気弱な面も。
終いには些細な事にも動揺してしまう節があり、今もその傾向は確りと体の震えと焦る表情が示していた。
ぺろっと雫の滲みかけた目元を拭う何かの感触を感じる。
「狐さん……?」
不意な狐の行動に、少しだけ落ち着きを取り戻した理沙子が周りを見たのなら、いつの間にか数匹の狐が自身に寄り添っている。
ほっとするような……少し情けないような。
でも気持ちはどんどんと落ち着いていく。あんなにも五月蝿かった心臓の音もぐるぐるしていた気持ちも。
包み込まれたふんわりの毛皮に溶かされてしまったような、心地よさ。
「ありがとう」
微笑む理沙子を一匹の狐がいざなう。もう少し奥へ、狐は途を知っている。
狐を見つけてからずっと、記士郎は離れた場所で狐の様子を観察していた。
見つからぬように近づき過ぎず、けれど見失わぬように離れすぎず。
動物は好きな記士郎だが、野生動物は野生のまま、
なるべく触れ合わない方が良いと考えているからこそ。
(狐さんたちの行き先は何処でしょう……?)
獲物を求めているのか。
それとも家族の元へ帰るのか。
身を隠して探し求めるのは狐の目的。
追う途はあまり楽なものではなかったけれど。
足を取られたのは穴。その後にも自然の悪戯に幾つか。
(なにか……狐さんに試されてるのでしょうか?)
もしかしてもう気づかれていて、そして遊ばれているのかも?
記士郎が仮定に想いを巡らせていたなら、次は――崖。
つるっと足場は綺麗に足を滑らせた。
「きゃあ!?」
記士郎が聞いたのは、自身が落ちた音よりも大きな悲鳴。
狐が化けたのかと顔を上げたなら、そこに居たのは狐にいざなわれていた理沙子で。
どうやら記士郎の追いかけていた狐は此処に合流したようで、狐の目的は何となく理解する。
今此処で確認しておくとするのなら……。
「えっと、人……ですよね?」
「は、はい。人、です……」
なんとなく不思議な会話を経て、理沙子と記士郎はお互いが人であること。
何方も狐を追いかけてここに居ることを理解することが出来たのであった。
甘い香りがふんわりと香ってくる。
……そう、狐たちが誘うのはその先にある――。
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担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月31日
参加申し込みの期限
2015年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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