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花愛で狐と秋の花
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◆彼岸に馳せた想い
バイトが始まるまでは、まだ余裕がある。
散歩の一つも出来るくらいのその時間は、
橘 勇
の足を九夜山に向けさせた。
「狐か……」
そこで遭遇したのは狐。
勇自身、あまり縁のある動物ではないが、初見という訳でもない。
後を追ったのはきっと、興味本位。
揺れる尻尾に、時折こちらを振り向く仕草に、惹かれたのは興味だけだったのか。
導かれた先は赫の園。
勇は金木犀や秋桜の花畑を通らぬ方向から、この場所に辿り着いていた。
空気は澄んでおり、静かに風が流れてゆく。
そんな音だけが鮮明だ。
彼岸花――それは、沢山の異名を持つ花。
あまりよい意味を連想させぬそれは、彼岸……あちら側へと通ずるとも。
赫色を映す勇の脳裏に浮かぶのは亡くした者達。
彼岸の向こう側に居るであろう家族たちのことであった。
喪ってからもう、十年にもなる。
亡くしたものは戻らない、戻らないと知っていて、考えてしまうことも有る。
――生きていれば、今頃どうなっていたんだろうか。
考えたるだけ無駄だと勇自身も思っているけれど。それでも。
父や母は三十代半ば、妹は九つか、十か。
(俺は良い兄貴になれていただろうか)
今となってはわからないこと。辿れぬもの。
それでもこんな場所には思わずにはいられないのだ。
……もし、と。
泪が出るわけでもなく、泣き言が溢れるわけでもなく。
勇の心の中で、思い出と、馳せてしまうもしが静かにそこには有るだけだ。
そんな勇をじっと見上げていたのは一匹の狐だった。
「さっきの狐か?」
しゃがんで目線を合わせてやる。
こちらを真っ直ぐにみる無垢な瞳に、小さく笑みも零れた。
そっと手を差し出せば、狐からも尻尾が差し出される。
そっと招いてみれば、狐は側に寄ってそこに座った。
狐に会うのは初めてではない、ただ記憶も曖昧なもので。
(両親が生きてる時に会ってたような気がするが……記憶違いだろうか)
片隅の記憶。これは思い出なのか、そんな気がするだけなのか。
「まぁ、いいか」
時を忘れてしまいそうなこの場所で勇はそっと時間を確認した。
まだ、大丈夫。
だからと、その場に座って狐を抱き寄せて。
もふ、もふ。その温かさに寄り添う。
亡き人たちを想う場所でのぬくもりは、どこか不思議なもの。
次第と集まってきた狐たち、ぬくもりはまたひとつ、またひとつと。
ここの狐たちにはなにか、どこか。
(内心見透かされているような気がするが……気のせいにしておこう)
そう、気のせいでいい。
今日はある秋の日の、一日。
日常に戻るまでの少しの時間。誰かに想いを寄せる日、なのだから。
それで良いのだと、勇はそっと息を吐いて双瞼を下ろした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月31日
参加申し込みの期限
2015年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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