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花愛で狐と秋の花
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◆花畑の中で
「綺麗な場所ね……」
導かれた先は、花畑。金木犀と秋桜の暖かい色が
深倉 理紗子
を招き入れた。
一緒に辿り着いた
天動 記士郎
は既に辺りを見て回っているようだ。
秋桜の花に狐が寄り添う。愛おしげに触れるそれは、理沙子にも十分にわかる程。
「狐さんたち、お花が好きなのね? わたしも好きよ……花はいいわ……本当に……」
心を穏やかにしてくれる綺麗な色。
映る花たちはいつも優しいものだから。
金木犀のオレンジも、秋桜のピンクも、あたたかい。
理沙子に狐がくれたのは、秋桜の花一輪。
「狐さんのお花じゃないの……?」
彼らが花を愛してるのはわかる、そんな彼らが花をくれたということは。
「有難う、やさしいのね」
迷子の自分が泣いてしまいそうになった時も、察してくれた。
まるで本当に言葉が通じているように。
静まっていく心、今日貰ったものはきっと、とても大きい。
「今度はわたしがお花を狐さんたちにあげるわね」
優しく狐を撫でて。
その時は、自分が彼らを喜ばせてあげられるように。
今日はこのまま、甘えて満喫していようか。
どんっ。
ほんのりと気を抜いていた理沙子に何かがぶつかってきた。
「きゃっ」
「ふぁ、ごめんなさいにょわ~」
不思議な言葉遣いで謝るのは、花冠を作るために秋桜を集めていた
八城 緑里
。
あまりにもお花が綺麗で周りを全然見ていなかったのだとか。
「お詫びにこれ、あげるっす☆みどりんのお手製にょわー☆」
「へっ……?」
ぽふんと頭に乗せられたのは花冠。
きょとんとした理沙子に緑里はきゃはっと無邪気に笑うだけ。
「ふふ、有難う」
無垢な笑顔にはつい、理沙子も緩んでしまって、微笑みが零れた。
花と狐と、可愛い女の子と。
こんなゆったりとした時間の中で出会うものは、どれも、どれも新鮮なもの。
八神 修
が映したのは花と、狐と、それと想い人。
レンズの向こう、
七夜 あおい
の笑顔が消えることはもちろん無い。
そんなあおいに話しかけてきたのは、記士郎であった。
「すみません、どの狐さんが新しいリーダーですかね……」
「それなら多分、海原生徒会長の方が詳しいと思うんですけど……あれ?」
確か最初に来た時は広場に来たはずだった、と。
きょろきょろ見回すあおいに、記士郎は探してみますと穏やかに笑う。
外見的特徴を聞いて、彼はそっと離れていった。
群れにはリーダーが居る。そのリーダーが亡くなっているのだとしたら、次が生まれるのもまた自然なこと。
ここは大丈夫なのか、記士郎が得たかったのは現状への安心だったのだろうか。
秋桜の花畑を眺めていた
霧生 渚砂
。
温かい物に包まれているような心の落ち着く感覚。
それが今の彼に降り注いでいるもの。
けれど、その先に有るのは……。
(そう、こうやって冠作ってかぶせてあげるのが好きだった……)
有るはずのない、記憶。ふと浮かべて思うのだ。
――誰にかぶせてあげるのが好きだったって……?
掴めぬ感覚、確かなものも何もない、ただふわりと頭を過っただけのそれ。
けれど確かめるように、渚砂の指先は秋桜の花を編み始めた。
(……これは……。これ、は)
辿る渚砂の傍ら、深雪もまた彼の行動に気づいていた。
「なんだよ渚砂、花冠なんてガキじゃあるめぇし……でも、確かにちょっと懐かしいな」
弟がよく作ってくれたと零す深雪に渚砂の反応はない。
ざわりと、心が音を立てた気がした。
不安、そんな名前のものだったろうか。
「なんだよ? 記憶戻ったのか……?」
「きお、く……?」
そうあの映像は誰かの記憶だ。至らなかった言葉はそこに有る。
もしかしたら、あれはなくした記憶なのかもしれないと。
でも、でも。
自身が、渚砂自身が望んでいるのは――。
「冗談!記憶なんて戻ってない! それより深雪、ほらっ」
「ほらじゃねぇ! 俺に被せんなよ、恥ずかしいだろ!」
「すごく綺麗だよ」
「綺麗じゃねーし!」
誤魔化したい渚砂の勢いある行動が、深雪の顔を赤く染める。
深雪から返ってきたのもまた、勢いのある……拳(物理)
「ぶぁあ! 顔は!! 顔はいけない!」
「るせーよ。……で、結局思い出してないのかよ……」
「何も、思い出してない」
「……そうかよ」
ぷいっと顔を背けた深雪。
正直、ホッとしてしまった。それが居た堪れないのもまた、本当のこと。
(俺嫌な奴だな……)
記憶を取り戻せたなら、本来の彼に戻るということ。
それが一番、一番のはずなのに。
記憶が戻れば、渚砂が自身の元に居る理由が無くなってしまう。
今がその時でなくて良かったと、思ってしまうのは止められず。消えもしない。
渚砂もまた、思考に沈む。
記憶の中の自分にそっくりな青年は、誰だろう。
誰、なのだろう。
(自分は、自分自身に冠を被せて喜んでいた……なんかやだな)
不透明なまま、気まぐれのように溢れだしただけの微かなそれに心揺れる。
けれど確かなこと、それは。
渚砂の望みは記憶を取り戻すことなんかではなくて。
深雪や家族と過ごす「今」が続くこと、穏やかな日々が続いてくれること。
(このまま続いてくれ、いつまでも)
まだ、互いの心内を明かせないとしても。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月31日
参加申し込みの期限
2015年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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