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花愛で狐と秋の花
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◆花愛で狐とお花見を
すんすん、すんすん。
狐たちが鼻を寄せるのは、
八神 修
の持ってきた大きな袋。
季節の花が大量に入っている。狐たちの興味の的。
もちろん持っている修だって――?
「相変わらず、動物に人気だね」
くすりと笑ったあおいに、そうみたいだねと、狐に群がられた修は少しだけ困ったように笑う。
「あおいはどの花が好きかな?」
狐たちの様子を微笑ましく見ていたあおいに、ひとつの質問。
「お花の種類とか詳しくないけど、どれも綺麗だよね」
アレとか可愛いね、と指さしたなら、修は其れを手にとって。
「じゃ、これはあおいの分」
どうぞと渡された花にあおいが触れたなら、ぬっと顔を覗かせる狐が一匹。
「あ……」
欲しそうな狐の眼差しに負けて、あおいが困ったように修を見る。
「あげちゃって良いよ」
くすりと笑って、――あおいには、また今度花を送るよ。そんな言の葉を添えて。
「うん、ありがとう」
狐と花の中にいるあおい、自身の中にある気持ちも乗って。
その姿はずっと眩しく見えるから、微笑ましく修は目を細めた。
そんな傍らでは綾花が広げたシートに用意したおにぎりやお茶を広げて、お花見の準備を。
出来れば地面の秋桜を踏んでしまわない場所を選んで。
「あ、ごめんね。綾花ちゃん、手伝うよ……!」
「大丈夫ですよ、それよりも一緒に食べませんか?」
「え?」
「もちろん、おあいちゃんの分もありますから」
微笑んだ綾花にあおいは嬉しそうに頷いてシートに座った。
「それじゃ、俺のもあげるよ」
混ざる修がくれたのはサンドイッチ。
「皆、すごいね」
そのあおいの笑顔にも言葉にも、綾花や修は和むばかりだ。
「金木犀って良い香りですね」
静かに空気を吸い込んだ綾花の視線の先は頭上の金木犀。
あおいもその言葉に視線は同じく。
修もまた、膝上に乗ってきた狐を撫でながら顔を上げた。
「秋のお花見も良いですね」
「うん、お花見って聞いたら春のイメージがあるけど、ここは秋でもお花で綺麗だもんね」
「あおいちゃん、金木犀と秋桜の花言葉は知ってますか?」
綾花の問いかけにあおいは首を振れば。
金木犀には「真実」「謙虚」。
秋桜には「乙女の真心」。
そんな花言葉があるのだと、綾花は教えてくれる。
「なんだか、あおいちゃんらしいかも」
「え、そうかな?私からみたら、綾花ちゃんの方がピッタリだと思うよ」
そんなこと無いよとお互いに笑うふたり。
ひらひらと舞いながら落ちてきた金木犀の花はあおいの髪に。
「お花、ついてますよ」
「わ、本当?」
髪飾りのようにも見えた花は、そのままでも良い気がしたけれど。
綾花は微笑んでそっと手でつまんでは、ふわり落ちてきた花をあおいに見せてあげた。
そんな女の子たちの微笑ましい会話の隣では、修が狐にサンドイッチをねだられている真っ最中。
じっと見つめて、見つめられて。
「仕方ない、俺のも食べていいよ」
またも観念した修の膝の上、狐は嬉しげに、はむっとサンドイッチを食んだ。
(お花が、大好きな、狐さん、の、話を、きいた、から、)
籠に入れてきたのは、朝に摘んできたばかりの秋咲きの薔薇。
それと白百合と白薔薇をメインにしたアレンジのお花たち。
「あ、狐さん、こんにちは……今日は、狐さんに、プレゼント、だよ」
緋紅朱 赫乃
が刺をとった薔薇を差し出したのなら、嬉しげに狐たちはその薔薇に集まってくる。
薔薇というのならきっと春薔薇が一番とは思うのだけれど、秋薔薇だってきっと負けては居ない。
金木犀や秋桜とは違う香り、その香りに狐たちはすんすんと鼻を寄せる。
「ん、私の、香り、嗅いでるの……?」
一匹、一匹とまた増えていくから、赫乃は慣れるまで少しびっくりしてしまうけど。
「そっか、私から、薔薇の香り、するんだね。私の、薔薇園の、香り……気に入って、くれた?」
赫乃から香るのは、星ヶ丘寮の庭にある彼女の薔薇園のもの。
幸せそうにすりすりと寄る狐の答えは、言葉がなくても伝わるようで、赫乃も何だか嬉しくて。
「……ねぇ、狐さん。触っても、いい?」
赫乃がそっと聞いてみたら、答えのように狐は赫乃の腕の中へと飛び込んだ。
「……スベスベ、だね」
狐を撫ぜては緩む赫乃の頬。撫でられた狐も何だか気持ちよさそう。
――そんな所に……?
「うっきゃー☆狐さんだぁー♪かわっうぃーv」
「ひゃっ」
突然聞こえてきた元気な声に赫乃がびくりと肩を竦ませる。
そっと視線を映したなら、そこに居たのはロープウェイでこの山を訪れた
八城 緑里
だった。
とってもとっても、佳い香りに誘われて。
金木犀もきれい、秋桜もきれいと、きらきら輝く緑里の目に映ったのは可愛い狐と。
「薔薇も綺麗なんだよ~☆」
赫乃の持ってきた薔薇。
少し身体の大きな緑里にびっくりして、声をかける前にはじっと観察してみるのだけど。
きゃっきゃと無邪気に瞳を輝かせる彼女はきっと危険な人ではなくて。
何より、自分の薔薇を褒めてくれたのが嬉しかったから。
「薔薇、あなたも……どうかな?」
「うきゃー☆いいの~?ありがとぅー☆」
貰った薔薇を掲げてみたなら、隙間から覗くお日さまの光に照らされて、また綺麗。
「ねぇねぇ、お花見に来てる人もいるみたいだし有名な場所なのかなぁ?」
「んと……わからない、けど、今日は……狐さんたちのお花見、なんだって……」
「狐さんたちの~?それはすごいにょわ~☆」
きょろきょろと緑里が、視線をちらしたなら、狐がたくさん。
ふわっふわで、さわってみたい。
けど野生の狐。野生の動物は警戒心が強いと聞いたことが有るからと、躊躇いも。
の、筈なのだが、狐たちは警戒心もなく、てててと寄ってくるから。
「ど、ど、どうしよぉ~?」
迷惑がかからないように逃げたほうがいいのか、どうしようか。
見た目よりも実際ずっと幼い緑里はわたたと、うろうろ。
「大丈夫……だよ」
優しく狐を抱っこした赫乃がそういってくれるから。
「ほ、ほんとうにいいのかなぁ?」
躊躇いがちにそっと伸ばした手、ぺろりと舐められたら擽ったくて。
でもそれ以上になんだか、嬉しくて、そっと抱っこして。
「もこもこで、ふわふわにょわー♪」
なんだか、元気をもらえているみたいな感覚。
少しは無意識なろっこんの感覚なのかもしれないけれど、それ以上に――。
しあわせ、しあわせいっぱい。
山奥で何やら花見があると風の噂で聞いた
霧生 渚砂
と
霧生 深雪
。
お弁当は確りと。本当は家族全員が揃うのが良かったけれど。
今日都合がついたのはお互いと、深雪の飼っている白猫のサティだけ。
「家族全員でこれなかったのは残念だが、二人と一匹でその分おもいっきり楽しもう!」
「そ、だな」
渚砂の言葉に深雪が頷く。
いつもよりも言葉が柔らかかったのは、此処の空気からだろうか。
「サティのおやつももちろん持ってきたぞ!」
「にゃー」
サティに話しかける渚砂を見ながら、深雪は小さく一息をついた。
思えば最近は物騒なことばかりで、こうしてゆっくりするのさえ久しぶりな気もして。
(色んな物を見た方がいい音楽出来る気がするし……)
ピアニストの深雪、見て感じそれを指先で紡ぐことを知っているからこそ。
花を見て綺麗だと思う心も大切にしたいのだと。
(……こんなこと恥ずかしくて誰にも言えねぇけど!)
もちろん、音声は心の中だけである。
「結構人いるなー……って、狐!?」
「おっ狐もいるんだな! こんな間近で見るの初めてかも……可愛い」
二人の目の前にはふわふわな尻尾を揺らした狐たち。
驚いた様子の渚砂と、もふもふしたい衝動に直面する深雪がそっと近寄れば。
逃げる素振りもなく人懐っこく寄ってくる。
「か、可愛いな……丁度五目稲荷を持ってきててよかった!」
「狐って油揚げ好きだよな? お稲荷さんとか持ってこいじゃねぇかGJ」
早速、お弁当を出してお花見の準備。
サティは傍らで狐たちと戯れて、ころんころん。
五目稲荷のお弁当を食べて、分けて、美味しさでお腹を満たして。
待ってましたのデザートは、ヘルシーで美味しいクッキー。
人間でも美味しく食べれると渚砂が深雪やサティ、そして数匹の狐に分けたのなら。
「え、え?」
増えていく狐に次第に動揺し始める渚砂。
(こまった。そんなに用意してないぞ……)
そっと深雪をみる。こっちも困っている。
「うっ、仕方ない……俺の分も食べるといい……心して食えよ!」
意を決した深雪が自分のクッキーを差し出す。
渚砂もまた、家に帰ったら食べれるからと同じ仕草で差し出しても。
足りないものは、どうしたって足りないのである。
(うう、とても悲しそうな顔をしている)
困ってしまった二人の元へ、神タイミングでやってきたのは
宇佐見 望月
だった。
「そんな時の俺様、なんてな。ほら、これやるよ。ハロウィンクッキー」
花見だったら美味しいモン必要だろー?と笑った、望月は足りないクッキーの分を補うように狐に振る舞ってやる。
「今日はキッチンスタジオの日だったからな、偶然に感謝だせー?」
「有難う、若者のお陰でお兄さん助かった」
渚砂の不思議な若者呼びに一瞬首を傾げた望月だったけれど。
そう長く気にすることもなく、どういたしましてと笑うだけだった。
深雪も傍のサティを撫でながら、内心ホッとして一息ついて。
甘い香りと美味しい時間は、まだ終わりも知らずに流れていく。
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担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月31日
参加申し込みの期限
2015年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月07日 11時00分
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