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花愛で狐と秋の花
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◆人繋ぐ音色
藍川 慶介
がこの広場に訪れたのは、学校帰りだった。
何の予定もなく訪れた山に居たのは狐。慶介自身が余り目にすることがない対象だったからか。
そっと様子を見に行ってしまったのは好奇心だったろうか。
辿り着いた先は、オレンジとピンクのコントラストが混ざる美しい花々の咲く広場。
「こんな綺麗な場所があったんだね、いいなぁ……!」
思考だけでなく、言の葉として出るくらいには感動も一緒に溢れて。
触れたのは自身のヴァイオリン。
一度。
そう、一度。
(こういう、綺麗な場所でヴァイオリンを弾いてみたかったんだ)
人が居ないわけでもない。
邪魔にならないかも、正直に言えば気になってしまうし、失敗だって気になる。
けれど、こんなに綺麗な場所だから。心に正直になればやっぱり手を伸ばした先にはヴァイオリン。
今覚えている曲を頭に浮かべる。
この場所に添えるのなら、乗せるのなら、どんな曲がいいだろう。
切ない曲さえ、聞く人にとって楽しい気分になるように届けられたらと。
奏で始めた音色は繊細で美しいおと。
慶介のヴァイオリンが齎すものは、その旋律と、ろっこん――希望の音色。
周囲を彩る音は、やがて傍に居た狐たちの耳へも届いてゆく。
「こんにちはー、はじめましてー♪」
呉井 陽太
が明るく挨拶すればもふもふ天国はすぐ傍に。
明るい様子に、狐の警戒心は微塵もなく、むしろ興味有りげに近づいてくるものだから。
「うはぁ、狐さんたちかわいいなぁ♪」
しゃがんでじっと見つめてみても逃げたりはしない。
(すごく人懐こいし、いい子ばっかりだわー)
自分を見つめる瞳は純粋で
「んーっと、頭なでたり、しっぽなでたりしてもいいかなぁ?」
覗き込んでみれば、そっと差し出される尻尾はきっとokの答え。
優しく撫でて、手のひらでもふもふしてみたりして。
「ふぁぁ、狐さんってば、あったかくていい香りがするぅ」
ここは天国か?
天国だな、間違いない。確信。
「なぁ、狐さん。だっこしてもいーい?」
変わらぬ笑顔で聞いてみる。
何処までなら許されるのか、そんな手探りと一緒に。
ぽふりと自分の腕の中に温かさを感じたのなら、それもまた答え。
もふもふ、まるまる。
抱っこいいですか?
すりすりいいですか?
――OKです。
もふもふ、すりすり、自分がしてみたのなら、同じように返してくれるものだから。
ここは天国ですね?知ってた。
そんな絶賛天国モードの陽太の耳に届いたのは、ひとつの旋律。
きっと遠くはない場所で、この音は奏でられている。
この音を奏でている楽器は……。
(お? 誰かヴァイオリンで演奏してるのかなぁ?)
狐を抱っこしたままで、音の出先を耳で探る。
辿るように向かって行った先に居たのは、一人の演奏者。
耳に届く音は、遠くで聞いていたよりもずっと鮮明に。
(この子の演奏……こまやかで、やんわりとした穏かな音を奏でて、心地いいなぁ)
心が掻き乱されることもなく、とても静かに流れこんでくる音。
既に演奏を聞いていた狐たちの隣に座って混ざるも演奏者である慶介は気がつかない。
自身の手で紡ぐ音に真っ直ぐに浸ったまま、音の終わりまで、それは続いたままであった。
一つの切れ目は、曲の終わりだったろうか。
慶介が一息ついてヴァイオリンを下ろせば、耳に届いたのは誰かの手を叩く音――拍手だった。
「すごくいい演奏だったー♪」
ぱちぱちと手を叩く陽太。
慶介からみれば、いつの間にか増えていた観客だ。
一度だけぱちくりと瞬いてから、
「ありがとう、ございます」
落ち着いて礼を口にする。
陽太から返ってきたのは、自分の音に対する感想。
まっすぐに感じた事と、印象と。
他者の耳に届いた自身の音の話を聞くのは何とも、擽ったい気がした。
「もう一曲、お願いしてもいいかなぁ?」
「はい、もちろんです」
次の曲は何にしよう。
どれにしよう。
慶介はまた、ヴァイオリンをそっと肩へと添える。
その手先を優雅に滑らせたのなら、先程とは違う音の世界がまた辺りを彩るのだ。
背を押し、押され。
そんな話の終わり、
六月一日宮 檸檬
と
楢木 春彦
の耳に届いたのはこの場に有るはずのない音色。
楽器の奏でるそれに惹かれ足を向けたのは陽太に同じく彼らもであった。
二人が見たのは、惹く音を奏でる慶介と、観客のように並ぶ狐。
そしてそれに混ざる陽太の姿だった。
(ありゃん? こっちに来るのは、春彦君とれもん君?)
陽太もまた、二人に気づいて。
だから声を発そうとした春彦に陽太がとったのは、しーっと口許に指を添える仕草。
今はもう少し、この音を。観客が二人と二匹、仲間入り。
次の言葉紡ぎは演奏が終わってから。
「聞いて下さって有難う御座います、先輩方はお花見ですか?」
慶介の言葉に陽太も、檸檬も春彦も揃って頷いた。
「狐さん可愛いし、いい演奏もきけたねぃ♪」
「そいや、狐といえば、呉井。お前兄弟に会いに来てたのか?」
ご機嫌な陽太に、春彦が真顔で狐を指す。
えっ……と呆けたように不思議な顔をしたのは檸檬と慶介。
当の陽太は、といえば――。
「おー、狐に似てるってよく言われるよぅ☆ほーら、皆にこんにちはー♪」
抱っこしたままの狐と一緒にぺこりとお辞儀。
「ぷっ、マジ似てるよな」
見比べて笑う春彦の言葉に、呆けていた二人もまた笑う。
(寝子高の先輩か……そういえば、俺受ける予定だったな)
こんな面白い人達がその場所にはいる。
また、演奏を聞いて貰えるだろうか。
また、会えるだろうか。
(とにかく、勉強頑張らないと!)
素直に思ったのは、これからのこと。
それと。
「良かったら、もう一曲どうでしょう?」
「花を見ながら演奏聞くって雅って感じで風流っすね!」
「ホズミヤ、それ絶対イメージだろ」
「う、うるせー」
慶介の言葉に檸檬が頷けば春彦が鋭いツッコミを入れて。
「でも、こんなトコで生演奏聴けるなんて凄ぇよなー」
「だよねぃ♪」
うんうんと、先輩たちが頷くから。
人前での緊張が無くなったわけではないけれど。
また、一曲。
音の世界へとご招待。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月31日
参加申し込みの期限
2015年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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