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●老婆と六人
部屋の中は狭いがよく整頓されており、皆中に入る事が出来た。
……整頓されている、というよりはあまり物がない、と言う方が正確かもしれない。
(ふむ。生活に必要上な最低限度、って感じか)
修は、興味深そうに部屋を見渡している。
「茶は出ないよ、そこらに適当に座っとくれ」
言い捨てるように、久子は言う。
端正に背筋を伸ばし、刀は正座した。
「初めまして、寝子島高校1年の御剣刀と言います、平蔵さんの事で話しがあって来ました」
「はいはい」
久子はため息をつきつつも、それほど悪い気はしていないようだ。
「あの……どんな些細な事でもいいから、平蔵さんについて知っていることを教えてください!」
小鳥が、息せき切って迫る。
「ど、どんな些細な、って言われても……。ちょっと漠然としてんね」
久子は小鳥の勢いに少々驚いているようだ。
「平蔵さんが花火玉を赤ん坊と思い込んで世話しています。このままだと危険なので止めさせたいのですが、赤ん坊だと思っている花火玉を離してくれません。その理由について何かご存知ありませんか?」
大変単刀直入に、刀が切り出した。
「花火玉を赤ん坊にぃ? 何だいそりゃあ」
久子は、良く意味が呑み込めていないようである。
「まあ、隠してもしょうがねェか……」
柘榴は唸りながら、身を乗り出す。
「今、平蔵の爺、自分の娘って『花子』って赤子を世話してるらしいぜ?」
「娘って……あたしらに子供なんていないよ? もちろん孫もさ」
久子はますます不可解な表情になった。
「いやあ、赤子っつったって、説明しにくいんだけどよ、花火の玉を赤子だっつって、世話してんだよ。久子さん、何か知ってる事あれば教えてくれねぇか? 平蔵の爺さんに情ってもんがまだあるんだったら……頼むよ」
「花火の玉を……あいつは元花火職人だけど、あたしもそれぐらいしか……。しかし、花火の玉を赤ん坊にねえ……。あのアホ」
久子は、チッ、と小さく舌打ちした。
「久子さん、二、三、質問があります。よろしいですか?」
修が口を開き、ああ、いいよ、と久子が応じる。
「その……大変不躾ではあるのですが、お二人の間にお子さんはなかったというお話ですが……」
「いいよいいよ、気い使わなくっても」
久子は顔の前で、パタパタと手を振って言った。
「ありがとうございます。平蔵さんは、お子さんを望んでらっしゃったんでしょうか?」
「うーん……若い時分は、そんなこともあったけどねえ……あいつも、勿論あたしもさ」
遠くの方を見るような目つきで、少し考え込んだ後、久子は口を開く。
「歳とってからは、ないね。幸い生活にも余裕はあったからね。のん気に暮らしてたよ」
あっけらかんとした様子で答える。
「別居なさった理由って何ですか?」
「どうもこうもないよ」
久子は口を尖らせた。
「いきなり、『一人の時間を大事にしたい』とか言い出しやがってさ、あのバカ。『ちょっとの間離れて暮らさないか?』の一点張りだよ。ワケも言いやがらねえ……約束までさせやがって」
「……それって、最近の事ですよね?」
「一か月もたっちゃいないね」
「どうもありがとうございました。俺は、もうお暇します。お礼は、また後日改めて」
修は、立ち上がりながら礼を言って、玄関に向かう。
「おい、もう行くのかよ」
柘榴が声をかけるが、ええ、と修は短く応えただけだった。
しょうがねえな、と柘榴は顔を顰める。
「奥さん、平蔵さんは、1人身の淋しさと家族の欲しさ故に、わが子に等しい花火を赤子と思い込んでいるんじゃないかと思うんです……。花火ともなれば下手をすればいつ爆発するかわからない。一緒に来て説得して貰えませんか?」
紫鶴が、物腰も柔らかく説得を始めた。
「久子さん、一緒に平蔵さんの所に行って欲しいのだ! 平蔵さんはボケて花火を自分の親戚の子だと言いふらしてるのだ、赤ん坊も平蔵さんも助けられるのは久子さんしかいないのだ!」
「し、親戚の子? 自分の娘っつってんじゃないのかい?」
久子が、真央の言葉に多少混乱したが、
「ああ、その時々で言ってる事が変わってあやふやなんだよ」
と、柘榴がフォローを入れたので、一応は納得したようだった。
「平蔵さんを止めるのに、お力をかしてくれませんか」
「ボ、ボクからもお願いします!」
刀は、あくまでも折り目正しく、小鳥はピョコン、と頭を下げる。
「おいおい、お前ら。久子さんだって、ヒマじゃねえんだぜ?」
柘榴は窘めたが、それほど強い調子ではない。
来てくれるなら来てくれた方が、平蔵の説得には役に立つだろう、という年長者らしい計算である。
「うーん……」
久子は平蔵との『しばらく離れて暮らそう』という約束もあり、気が進まない様子だったが、皆の説得が進み、最終的に紫鶴の
“自分達のように他人の言葉よりも、貴方の言葉が必要である”
という言葉に口説き落とされ、一緒に平蔵の家に向かう事になった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
八花月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
冒険
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月05日
参加申し込みの期限
2015年02月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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