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【演目その14 即興☆ねこじま劇団・化け猫座『あやかしホームルーム』(3)】
紀伸はもうひとつ、お話にひねりを加えることを試みておりました。
(面霊気は付喪神、人とも縁が深いはず……先生として公平には振舞いつつも、人間側に寄ってしまう。そんな設定が、面白そうですね)
思い浮かぶのは先ほどに見た、即興劇開始前のやり取りです。
内気で気弱な『めがね』を演じることになった瑠樹へ、どうやらその叔父であるらしい
曖浜 鴻
が、
「めがね? そのへんにねぇのか、小道具とか」
「うーん、みつからないねぇ」
「しょうがねぇなぁ……」
取り出したサングラスのレンズを、ぱこ、ぱこんと外しまして、フレームだけになった眼鏡を、甥っ子くんに手渡しました。
「ほら。これでいいだろ?」
「わぁ、ありがとう叔父さん!」
ぽむっと甥っ子の頭に手を乗せた鴻おじさん。彼の役柄は、『迷子になった少年めがねを探す父親』。
紀伸はふむ、と内心で彼に注目します。自分の役とも、何だか、面白い親和性が見出せそうな気がしたのです。
「……めがねー、めがねやー。どこへいったんだーい。おーい……」
どこか遠くで、迷い込んだ人の子めがねを探しておるのは、
めがねの親父
のようじゃの。
「お母さんも、心配してるんだぞー。おーい、めがねやーい……」
ああ、見当違いのほうへ行ってしもうた。子供らを見つけるには、まだまだ時間がかかりそうじゃな。
さて、そもそもなぜ人間の子供らが、妖怪の学校へ紛れ込んでしまうことになったのか? まずはそこを、話しておかねばならんかの。
めがね、あいら、まい、仲の良い彼らが、一緒に遊んでおった時のことじゃ。三人は公園で、かくれんぼをして遊んでおったのじゃが。
「まいちゃん、見つけたよぉー」
「あら、見つかっちゃいましたね! それじゃ、次はあいらちゃんですね」
さして広くも無い公園じゃからな、鬼のめがねがまいを見つけ、もうひとりのあいらもすぐに見つかることとなった……が。
「うわぁ、見つかっちゃったぞ!」
「あれぇ。あいらちゃん、その子、誰?」
めがねの言葉に、あいらははじめ、きょとーんとしたが、すぐに驚いて飛び上がることになった。何せあの子は、いつの間にやら後ろにおるからのう。
「ゼロも、見つかっちゃったのですー」
「ひゃああああああ!?」
ほれ、飛び上がった。白い服で髪が長い女の子がいつの間にか後ろにおるのじゃから、無理はないがの。
あいらの驚きようは、これ、演技ではありません。本気です。本当に、全くもって気づかないうちに、
ゼロ・シーアールシー
はちょこんと、後ろに佇んでいたのです。
「い、い、いつからいたんだぁ!?」
「ゼロは、ゼロなのですー。一緒に遊びましょうなのですー」
と言いますかゼロ自身にも、演技をしてるというつもりは無かったりしまして。役柄以前に、突然後ろに現れて驚かせるのは、彼女自身の得意技なのです……と言っても悪気も無くて、普段どおりに振舞っているだけなのだそうですけれど。
神出鬼没な不思議少女、ゼロをどうやってサンマさんが指名したのかも、ひとつ謎なところではあります……が、それはさておき。
「ううう、お化けがいっぱい出るとか、聞いてなかったのにぃ……!」
「だ、大丈夫ですよ、演技ですから。演技……演技ですよね?」
ふわりと微笑んだゼロに、本気の怖がりモードなあいらを、舞は思わずむぎゅっと抱き寄せました。
「おーい! そろそろ学校が始まるぞー……む? 人間の子供ではないか」
もうひとり。突然その場に現れた者に、人の子らは驚きわたわたと慌て始めた。
「だ、誰!? っていうか何ー!?」
「よ、妖怪だぁ……!」
震え上がらんばかりのあいらとめがねに、ゼロを迎えに来たらしい白澤は、むっとした顔を浮かべた。この子は小さいのに、なかなかプライドが高いのじゃ。
「何だお前たち、私を知らんのか?」
「私は、白澤だぞ!」
「はくたく?」
「そうだぞ、白澤は中国の妖怪たちの長なのだ。私を知らんとは、まったく! 人の子供は物を知らんのだな!」
子供であるのにふんぞり返って偉そうに見えるが、そのことを彼女には言わんほうがよい。『偉そうではない、偉いのだ!』と、こう返ってくるでな。
ともかくじゃ。
「しかたがない! 私がお前たちに、白澤がどれだけ偉い妖怪か、じっくりと教えてやろう! ……と思ったが、もうすぐ授業が始まってしまうのだ。どうしたものか」
「えっとね、それじゃあ、妖怪学校に連れて行くのですー」
「おお、それはいいな!」
つまりは、この二人が事の発端であったというわけじゃ。
「わ、わぁぁ!? たすけてぇー……!」
白澤とゼロは二人で、めがねたち人の子らを、妖怪学校へと連れて帰ってしもうたのじゃ!
場面は変わりまして、妖怪学校の校舎の中……といっても、普通の木造の古い校舎のようではありましたけれど。そんなセットの中をばたばたと逃げ回る、眼鏡をかけた瑠樹に、もはや泣きそうなほどのあいら、保護者役っぽく頑張りつつも割りと振り回されている舞。
三人を追い掛け回しているのは、彼でした。
「おーい、待ちなよ、君たち!」
ちょっとアラビア風? 色鮮やかな翼もオシャレな
鳥人
に扮した賢二が、天井から吊るしたワイヤーによって軽やかに飛び上がり、ばっさばっさ!
(うわ、楽しいじゃんこれ! スゲー楽しい……っと、役もちゃんとやんないとな!)
鳥人にして先生という役柄を設定した彼は、ばっさばっさと羽ばたきながら、頭上から三人へと呼びかけます。
「人間の子がこんなところにいちゃ危ないぞー? 俺は妖怪の先生なんだ、相談に乗ってあげるから、ほら、こっちにおいでよー」
「やだぁぁぁあああ!」
逃げ回る三人へ、追う賢二。徐々に狭まる包囲網……と言いますか、壁!
ずぼん、と瑠樹が正面から壁にぶつかった拍子に、眼鏡がすぽんと頭の上へ。
「あ、あれぇ? めがねめがね……」
「頭の上だ……かべ」
「あ、ほんとうだぁ。ありがとう」
言われてすちゃっと眼鏡を戻しましたら、目の前には、
「……かべ」
「ひゃああああ!?」
ぬりかべ!
「兄さん。何で人間の子が、妖怪学校にいるんだろう?」
「……弟よ。兄には、分からないかべ」
同じ妖怪ということで役柄がかぶった源一と蒼志は、ぬりかべ兄弟ということになっております。二人ともかなりの巨漢……と言いますか、源一などはもう二メートル級の巨体なわけでして、それはもうまさしく立ち塞がる壁! でありました。
ちなみに、語尾に『かべ』とか付けちゃうあたり、源一は意外にこの状況を楽しんでいるようにも見えました。
「お前は『かべ』って付けねーの? 似合いそうじゃん」
烏天狗、春彦がぬりかべ弟の上にのしっと寄りかかりながら言うと、蒼志は、
「……衣装が重い……」
それどころじゃなかったりしました。
「よ、妖怪だらけだわ……!? 二人とも、こっちに!」
怯える人の子供らの中で、まいはいくらか年上なのもあってじゃろうかの、気丈に小さな二人を導いておった。
とはいえ、現れた彼女のことは、残念ながら見抜けなんだようじゃ。
「あら、あなたたち。どうしたのかしら……?」
「あっ、人間の女の子……? た、助けて!」
みさ
も、化け猫娘あたりと同じように、普段は人の姿と変わらんからの。まいが思わず頼ってしまっても、無理は無かろうというものじゃろう。
じゃがまぁ、その子はやめておいたほうが良いと思うがのう?
「人の子が、妖怪学校へ迷い込んでしまったのね。でももう、大丈夫。安心していいのよ……?」
みさはまいを安心してやろうとしてか、ぎゅうと彼女を抱き締めた。それは本心だったと思うのじゃが……ちょいと、困った習性を持つ妖怪でな。
「……ああ、やっぱり女の子は良いなぁ、気持ちが高揚してくるなー」
「え、あの、ちょっと?」
にやけた顔、すんすんと匂いをかいだり、まさぐるような手付きに、まいはようやくみさに警戒を抱いたじゃろうが、少々遅かった。
「は、離してくださ……ええー!?」
「あっ、いけない、ヨダレが垂れちゃった……あっまずいこれ、あっ抑えられないかも!」
しゅるしゅると伸びた何かが、まいの手足へと絡みつく……今更なんじゃがこれ、めがねとあいらの目をふさいだほうが良いんじゃなかろうかの?
「ああ、可愛いなぁ……食べちゃいたいくらい!」
正体を現したみさ……触手妖怪の姿に、まいももはや、
「ちょ、な、何ですかこれ!? や、やだ……こないでぇえええっ!?」
うねうねうね。這い回る触手に、その場の出演者たちも、そして観客たちも、みんな目を丸くしております。
いえ、
朝野 未沙
も別に、ここまでするつもりは無かったのですけれど。
「えっと、ごめんねー? こうなっちゃったら、止まんなくってー」
「しょ、しょ、触手ーーー!?」
しゅるるるるん、と伸びる触手が、舞の手足をきゅきゅっとホールド!
いえ未沙も妖怪役とはいえ、何か適当なかぶりものでも後から被って、実は妖怪でしたー! なんてやろうと思っていただけだったのですけれど。
「まさか、自分のヨダレでろっこん発動しちゃうとは……でも妖怪の劇だし、触手の妖怪ってことで! なんとかなるよね?」
「え、な、これ、なんなんですかこれ!?」
何とか頑張って劇を続けようとしている健気な舞も、リアルな動きと感触の触手には、タダならぬものを感じつつ。
「えーっと、ほら。パンフレットにも書いてたでしょ? 『STARHILL Theaterのステージに用意された舞台機構は、演者の求めるありとあらゆる演出を可能にします』、って」
「劇場すごい!? っていうか、すりすりしないでください!」
と、いうことになりました。観客も、すごい演出だ……! なんて、納得!
「ほーら、怖くない怖くない♪ 怖くないよー? ……じゅるり」
「おお、捕まえたか! まったく、逃げ出しおってからに」
みさに捕まってしまったまい、めがね、あいらの元へ、白澤がやってきてそう言った。彼らを見失ってしまい、方々探し回っておったようじゃ。
もちろん、あいらの後ろには、
「ゼロと一緒に遊びましょうですー」
「ま、またでたあああ!!」
彼女ものう。
周囲からは、騒ぎを聞きつけ、続々と妖怪の生徒らが集まってくる。人の子らにとっては、恐ろしい光景に映ったのやもしれん。
「も、もうだめだぁ……食べられちゃうんだぁ」
とめがねは泣きそうな顔で言ったが、そうはならなんだ。
妖怪たちにも、色んな者がおる。人に近しく、その味方をしようという者も……彼もまた、そのひとりであったのじゃ。
「ほらほら君たち、怖がらせちゃダメでしょー? おっ、妖狐先生、ちょうど良いとこに!」
ばさばさと翼を打って飛んできた鳥人先生が、彼を呼んだ。
「皆、少し落ち着こう。彼らが怯えている」
年経た狐が変化した
妖狐
先生は、ふさふさとした二本の尾をなびかせつつ、理知的な瞳であたりを見回し、
「妖怪としては、彼らを脅かすのは正しいかも知れない。が、ここは落ち着いて、冷静に考えてみよう」
そうして鳥人先生を見上げて、こう言ったのじゃ。つまりは彼の言葉が、お話の冒頭へと繋がるわけじゃな。
「ここはホームルームを開いて、生徒たちに意見を聞き、彼らの処遇を決定するというのはどうだろう? 人と妖怪の関係を考える、良い機会だと思うのだが。どうだろうか、鳥人先生」
「なるほど、そりゃいいね! じゃ、俺がひとっとびして、生徒たちと先生に声かけてくるぜー!」
そんなわけで、『あやかしホームルーム』が催される運びと相成った。
はてさて、人の子らの運命は、どうなってしまうのか? そして妖怪の子らは、人間たちのことをどう考えるのかのう?
役柄に悩んでいたら、サンマさんにひょいと投げ渡された衣装。それを身に付けて、
鴻上 彰尋
は今、常に思い描いてきた舞台の上に立っています。
降り注ぐスポットライトの熱。観客たちの視線を浴びながら、彼らの隅々にまで届くようにと声を張らなければならないという、この状況。
自分でない何かを壇上で演じるという、この感覚。
(……ああ)
彰尋の胸には、込み上げる想いがありました。
(じいさん。これが、あんたの見ていた世界なのか……)
舞台役者だった祖父。彼の残した古い台本でひとり、演じる予定の無い役柄の練習に没頭する彰尋。彼には、自分がこんな風に舞台へと上がる機会があるなんて、思ってもみないことだったのです。
祖父が身を寄せた世界を垣間見る、これは得難い経験。
(……よし)
この先再び、こんな機会が訪れるかどうかは分かりません。たった一度きりの演技となっても、決して後悔はするまいと、彰尋は今までひとり練習してきた全てを出し切ることを決めました。
失敗したって構わない。それでも誰かの心に、何かを残せるように。全力で……!
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
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