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鬼が居ようとランドリー
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家電にまつわる、まことしやかな格言があります。
それは、
『叩けば直る』
というものです。
その日、
鬼河内 萌
の洗濯機が故障しました。といっても動きが多少ぎこちなっただけというものです。
ところがここで大登場したのが、伝統の格言というわけでした。
萌の兄が食らわせた怒涛の水平チョップは、杉を切り倒す鉞(まさかり)さながらに洗濯機を直撃し、見事これを討ち取った……もとい、完璧に壊してしまったのです。
かくして、プンスカと不満げに頬を膨らませ、萌はコインランドリーに向かう結果となりました。代わりの洗濯機が届くのは明日。それまでに今日の分の洗濯を終わらさなければなりません。
ところが人間万事塞翁が馬と申します。
萌はぱっと顔を輝かせました。
「ユウくん!」
声も弾みます。そりゃあそうでしょう。
コインランドリーの入口、ガラス戸に手をかけて
野菜原 ユウ
が立っていたのです。
まさかこんなところで会えるなんて!
実際の時間はそれほどたっていませんが、なんだか彼と会うのは、とてもとてもとっても久しぶりな気がする萌でした。
けれどこうして、なにかの導きのように、ばったりとめぐり会うことができたのです。なにか運命的なものがあるのかもしれません。(単なる偶然かもしれませんが)
ユウは巨大なバッグをいくつも抱えていました。旅行用のトランクまでガラガラ引いてます。
「鬼河内も洗濯か?」
ぶっきらぼうなユウの言葉に対し、
「ボ、ボクの胸は洗濯板じゃないよ!」
反射的に萌は声を上げていました。
「え?」
「え?」
すぐに萌は自分が、オウンゴール3点目のような巨大なやらかしをしてしまったことに気がつきました。
「……な、なんでもない!」
「板がどうの、って言ってたけど……」
「なんでもないったら!」
どうやらユウにはちゃんと伝わっていなかったようですね。不幸中の幸いです。
「それでそれで……」
と萌は話題を面舵一杯転換することにしました。
「ユウくんの洗濯物、凄い量だね~。もしかして、大家族なの?」
萌の脳内に突然、『突撃! MMR(萌ミステリーリポート)! 兄妹だけでサッカーチームができる大家族! の巻!』というタイトルがずざーっと流れて消えました。
「そんなんじゃねえって。だいたい俺、桜花寮じゃん? こいつは俺の洗濯物」
「えーっ、でもすごい量だよ」
「ん……まあ、なんつうか、たまりにたまっちまってな……」
ユウは苦笑いしております。つまり、一人大家族スペシャルだったというわけです。さすがに恥ずかしくなってきたので、寮を出てここに洗濯にきたということでした。
「そんな恥ずかしいことボクに明かしちゃっていいの?」
「しょうがないだろ見られちまったもんはさ」
それに、とユウは目線を逸らし、ガラス戸をスライドさせながらつぶやきました。
「……鬼河内にはもっと恥ずかしいことも…」
あとは大袈裟に咳払いして、ユウはもう語ろうとはしませんでした。
同じ頃、コインランドリー内、それも入口から一番遠く一番暗い角っこの洗濯機前で、背を丸めてキョロキョロしつつ、背負ったリュックを下ろす男がおりました。
男、といっても少年です。
それも中学生。
青木 慎之介
なのでした。
慎之介がここにどうして一人でいるのか。しかも、人目を避けるようにしているのか、それはわかりません。
慎之介は隠密のごとく気配を殺して、自分があたかも書き割りの背景であるかのように手早くリュックの中身を……
「ぶっ!」
出そうとして、石膏像みたいに硬直しました。
もうね、ガッチガチに。
なぜ彼がフリーズしたかと言いますと、それはいつの間にかその隣に音もなく、一人の少女が姿を見せていたからです。
常闇 月
です。
彼は月を知りません。年上のお姉さんのように映ります。
そのお姉さんはまるで彼に構わぬ様子で、自分の荷を解きました。
「ぶほっ!」
そして盛大に、慎之介は肺の中の空気を吐き出してしまったのでした。
「……どうかしましたか?」
月が視線を投げかけると、慎之介はゲホゲホと咳き込んで、
「いやちょっと……むせてしまって……」
などとしどろもどろで言い訳するのでした。
「そうですか。お大事に」
月はやっぱり、平然としています。
一体何が起こっているのか。
慎之介は目の前のショックな光景を、なんとか自分の中で消化しようとしています。壁のポスター(『新成分配合! さらに驚きの白さ!』とかなんとかいう液体洗剤の広告)を凝視するふりして、お姉さんの荷から全力で目をそらせました。
まさか。心臓が高鳴ります。
そんなはずが……! 顔が真っ赤になります。
偶然隣にきた綺麗なお姉さんが……
信じられないくらい過激な下着を洗おうとしているなんて!
見間違いかと思ってそーっと慎之介は視線を滑らせ、そして再び赤面しました。
アダルトすぎるデザインです。身を覆うためというよりはむしろ見せるためのような、半透け具合のブラジャーにパンツ。レース素材でリボンをあしらったもの中心です。いくつかありますがいずれも黒、なかにはほとんど紐みたいなのもあります。フリルが挑発的なもの、いい匂いがしそうなものも見えました。
慎之介はこういうものを、現実に見たことがありませんでした。この瞬間まで。
まだ幼さの残る男子中学生ゆえ、彼はこういったものに耐性がありません。慎之介の体温が瞬間急上昇したのはもうおわかりですね。
慎之介から見た月は、長い三つ編みが印象的なお姉さんです。たぶん高校生でしょうけど、あまり歳は離れていないようです。黒目がちな顔立ちには上品な印象を受けますし、服装もごくさっぱりとしたものでした。
それなのに……おお!
あのさっぱりしたシャツの下には、あんな下着が隠されているというのでしょうか!?
慎之介が知るはずもありませんが、これは、月の義理の姉が彼女に渡してきたアイテムばかりなのでした。もちろん普通の服や、『仕事着』たる黒づくめの衣装なども洗濯物には含まれているのですが、無造作に運んだためもっとも過激なものから順番に出てきてしまったのです。
ちなみに本日、月がコインランドリーに来たのには理由があります。
彼女がこれら下着を居候先で洗濯しようとしたところ家主からすごい反応が返ってきたため、やむなく場所を変えることになったのでした。
慎之介は身を『く』の字型にして、この状況からどう逃れるべきか頭を悩ませるのでした。
どうしよう、どうしよう……!?
いや、別にどうしようもないのですけれどね!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月29日
参加申し込みの期限
2015年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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