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chapter.6 セクシーミステリー
礼美のセクシー対策が見つからぬまま、時間だけが残酷に過ぎていく。
そうこうしている間にも、着実に女性は保健室へと近づいていた。このままではまずい。しかも、件の女性は職員室にいた時よりも遥かに怒りを増している。誰が原因で、とは言わないが。
ドスドス、と地鳴りでも聞こえそうな足音と共に歩を進める女性。その背後から彼女に近づく、不穏な影。
「……」
冷たい目で女性を睨みつけているその視線の主は、
添木 牡丹
。
彼女は、懐に忍ばせたICレコーダーの存在を確認しながら機を窺っていた。女性へと接近するチャンスを。そしてそれは今なのだと、彼女の直感が告げていた。
こっそり調達した白衣をばさっと翻し、牡丹は早足で女性を追いかける。ほどなくして、その背中を捉えた。とんとん、と女性の肩を後ろから叩く。
「その先は保健室ですが、何かご用ですか?」
「え?」
振り返った女性が見たのは、制服ではなく、白衣を着た人物。そしてその口ぶりからは、生徒ではない立場の人間を想像させる。
そう、つまり牡丹は礼美に成りすまそうとしていたのだ。なぜ牡丹がそんな行動を取ったか、そして忍ばせたICレコーダーの意味。それらはこの後明かされる。
「あなたが鷲尾先生……?」
上から下まで、じろりと視線を巡らせる女性。確かにその服装は養護教諭のそれっぽいし白衣の下はセクシーな格好をしているが、声色や顔立ちが社会人のそれではない気がしてならない。
素直に年齢を読めば、高校生の女の子に見える。見えるというかまあ事実そうなのだけれど。
がしかし、ここに来るまでやたら下ネタを連呼する少年や過激な水着を着ている少女と出会っていたことで、「この学校はとんでもない学校だ」という意識が植え付けられていた彼女は、「こういう教師もいるのかもしれない」と自分を納得させていた。
「それ以外の誰に見えますか? なんでも、私に話があるそうですね。こちらの部屋で聞きましょうか」
言って、強引に女性を適当な空き教室に誘導する牡丹。
「で、話とは?」
「……うちの息子の件ですけど」
言って、職員室で話したようなことを語る女性。牡丹は相手の言い分を一通り黙って聞くと、はあ、とわざとらしく溜息を吐いた。
「なんですかその態度は、反省してる様子がまったくないじゃないの」
「正直、非常識極まりないですね」
歯に衣着せぬ牡丹の物言いに、女性が一気に激昂する。
「なっ、非常識なのはそちらでしょう!」
「そうですか? 本人が誘惑されたっていう証言もないのにここまで乗り込んでくる方が非常識だと思います」
「そもそも! あなたがそんな格好しなければ息子は!」
ぎゃあぎゃあとわめき出す女性。
その言葉を適当に聞き流した牡丹は、さらに相手を煽るような言葉を吐き出した。
「逆に、意地でもこの格好をやめないと言ったらどうするんです?」
「なっ……」
まさかの発言に驚いたのか、言葉を失う女性。しかしそれも一瞬のことで、女性は今まで以上にヒートアップして健全さがどうだの教育上どうだのと小難しい言葉を並べ立てた。牡丹はそれを、黙って聞いている。
ちら、と落とした視線の先には腕時計。
——このくらいでいいか。
そう思った牡丹は、相手の言葉が途切れた隙間に、言葉を挟み込んだ。
「あなたの言い分はわかりました」
すっくと立ち上がり、牡丹は教室の外を指さす。
「ただ、それだけあなたが憎んでいる鷲尾先生は、とても多くの生徒たちに慕われているんですよ。どれくらい慕われているか……本物を見てきたらどうですか?」
「……」
そう、初めから女性を大人しくさせようだなんて牡丹は思ってはいなかった。
彼女の目的は、時間稼ぎだったのだ。
万が一、暴力を振るってでも来ようものならICレコーダーを証拠に後でいろいろえげつない仕返しをしてやろうとも目論んでいたが、杞憂に終わったようだ。
「どうりで……幼すぎて変だとは思ったのよ」
やや呆れた様子で言うと、彼女は牡丹の指し示した通り、教室の外へと出た。そのまま保健室へと向かう彼女を見送った牡丹は、踵を返して敬愛する礼美のため、自分が他に出来ることを遂行すべく動き出した。
◇
牡丹が空き教室で女性と舌戦を繰り広げていたその時、実はもうひとつ、不穏な動きが別なところで起こっていた。
その場所は、家庭科室。
ここで
鬼河内 萌
は、カレーをつくっていた。「究極のカレーを求める会」という集まりがあるらしく、その活動の一環だという。
そこまでは問題ない。なにも不穏なことはない。問題は、もうじきカレーが完成するというこのタイミングで彼女が言い出した一言である。
「うんっ、もうほとんど出来上がりかな! あとはこれを、保健室に持っていくだけっ!」
鍋を覗き込みながら、満面の笑みでそう萌は口にした。
あまりに異次元すぎて、意味が分からない。なぜイスもテーブルもあるこの家庭科室でカレーをつくっておきながら、あえて保健室に持っていってそこで食べようとするのか。
きっとその真意は、萌にしか分からないのだろう。宇宙の謎を解き明かせないように、未知なる考えを解明することは誰にも出来ないのだ。
「おいしく出来てるといいなあ」
鼻をくすぐる美味しそうなカレーの匂いに期待を膨らませ、萌は火を止めて鍋を右手で持った。空いたもう片方の手には、しっかりとレトルトのご飯が用意されている。
カレーを食べる準備は万端だ。
「いざ、保健室へ!」
言って、家庭科室を後にする萌。その姿からは、不安しか感じることが出来なかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月15日
参加申し込みの期限
2015年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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