「はあ、そう言われましても特に勤務態度などに問題はなく……」
「そういうことを言ってるんじゃありませんのよ! 存在自体が問題なの!」
ある日の放課後、寝子島高校の職員室からそんな会話が聞こえてきました。
低姿勢で時折頭を下げつつ対応している教師の前には、
仁王立ちして般若のごとき様相を浮かべている
40代〜50代くらいの女性。
どうやら先ほどから怒号を響かせているのは、この女性のようです。
一体彼女は、何に怒っているというのでしょう。
その理由は、直後彼女の口から語られました。
「あの養護教諭を早く首にしなさいよ! うちの子がどれだけ誘惑され、勉強の邪魔をされていることか!」
寝子島高校の養護教諭……といえば、保健室のマドンナ、
鷲尾 礼美です。
つまりこの女性、鷲尾先生のあまりのセクシーさにご立腹ということらしいのです。
「しかし首にと言われましても……」
「あの女がセクシーすぎるからいけませんのよ! どうにかしなさい!」
鷲尾先生にとってはとばっちりもいいとこです。
いわゆるモンスターペアレントというやつなのでしょう。
「あなたがたがそういう煮え切らない態度なら、もう本人に直接言わせていただきますからね!」
ついには、そんな言葉まで飛び出してくる始末です。
あなたはこの時、たまたま職員室を用事で訪れていて聞いてしまったり、
あるいは職員室前の廊下を通っている時耳にしてしまったり、
あるいは人づてにこの話を知ったりしてしまいました。
——クレーマーが、今にも職員室を出て保健室に向かおうとしている。
おそらく時間は、ほとんど残されていません。
このままでは最悪、鷲尾先生が学校からいなくなってしまう恐れがあります。
そうでなくても、彼女は心に傷を負ってしまうでしょう。
女性の「保健室に行く」という意思は固く、曲げることは出来ないでしょう。
ならば残された希望はひとつ、鷲尾先生のセクシーさを早急に減らすことです。
彼女の溢れ出るセクシーさを止められるのは、今学校に残っている生徒たちだけなのです。
こんにちは、マスターの萩栄一です。
職員室内は緊迫していますが、コメディです。
軽いノリで事件を解決していただければと思います。
具体的な対策としては
・クレーマーの女性を足止めして時間を稼ぐ
・鷲尾先生のセクシーさを減らす
のどちらかになると思われます。
現時点では両パートごとの描写を考えていますので、
アクションで上記の行動を取る場合、いずれか片方を選択してください。
もちろん上記以外の行動を思いついた方はその行動をとっても問題ありません。
皆さんのアクション、楽しみにお待ちしています。